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アメリカ政府のデータで癌の発生率が143,233%アップなんだって。コロナ前の日本の全がん粗発生率が10万人年対800人ぐらい。ワクチン接種率80%、ワクチンでがんの発生率が1400倍になるとしたら、ワクチン後のがん粗発生率は90万人/10万人年ぐらいになる計算のはず。年間で、ですよ。
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酸素投与といった標準ケアが死亡率を下げるという意味ならその通りです[ twitter.com/NATROM/status/… ]。その場合、PCR検査よりも呼吸状態などの一般身体所見の変化を捉えるほうが有用です。
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がん検診で生じた過剰診断の患者さんは、実際には検診による被害者であるけれどもその被害は認識できず、主観的には「検診のおかげで助かった」と感じます[ natrom.hatenablog.com/entry/2021/10/… ]。よって、当事者の訴えだけに頼ると被害が過小評価され、いつまで経っても改善されません。
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検査の弊害については、確かに理解が難しいです。「検査したほうがいいに決まってんじゃん」と考えるのは自然ですし、何と言っても医師でもそう思っている人はたくさんいます。しかし、良くない検査をするぐらいなら検査しないほうがましなんです。
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「そうは言ってもお前が新型コロナに罹ったらアビガンを使うだろう」というご指摘もありますが、私だったら主治医の判断にお任せします。誰が主治医になったとしても、新型コロナの診療については私よりも主治医のほうが経験も知識もあるでしょうし。また、可能なら臨床試験に参加したいです。
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いいえ。私(名取宏)が「PCR検査抑制を叫んだ」というのは誤りで、それどころか2020年2月の段階で「これから患者数が増えることが予測されるため、検査体制の強化は必要でしょう」と書き、2020年9月には「PCRは感染症の診断に使えない」というデマを強く批判しています。 twitter.com/black7b5544/st…
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検査に限らず医療介入自体について再考を促す本として、一冊だけお勧めするなら、名郷直樹先生の『「健康第一」は間違っている』[ amazon.co.jp/dp/4480016058 ]がお勧めです。ちょっとだけ中級者向け。
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私がイベルメクチンを推したい詐欺師だったら「現時点で、ヒトに対するイベルメクチン投与が新生児死亡、妊産婦死亡率、早産、先天異常、低出生体重児を増やしたという報告はありません」と書きます。事実です。なぜならほとんど調べられていないから。
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アビガンが効くならそれぐらいはまだいいけど、さらに悪いシナリオは、将来、効果が乏しいことが示されたときに、それを受け入れられない人たちが出てくること。「もっと早期に投与すれば効く」「もっと大量に使えば効く」などとゴールポストが動いていく。事実上、反証不可能。
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少なくとも私の知る限りではHPVワクチンを推奨していた医師で子宮頸がん検診を否定していた人は一人もいません。 twitter.com/noche_y_calima…
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[過剰診断と「がんもどき」の違い natrom.hatenablog.com/entry/20171121… ]。よく混同されていますが、過剰診断の存在は、近藤誠氏が提唱した「がんもどき理論」を正当化しません。むしろ、検診によってはがん死が減ることを示すことで、がん検診の疫学は積極的に「がんもどき理論」を否定します。
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すでに指摘がたくさんありますが「ワクチン後遺症」にイベルメクチン、グルタチオン点滴、重曹点滴、高濃度ビタミンCが効くというエビデンスはありません。 twitter.com/morizononaika/…
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単純にグラフを重ねて「ワクチンを開始したら感染者数が増えた。感染者数の増減がワクチン接種の増減と相関している。魔の二週間だ」などと、あたかもワクチン接種のせいで感染者が増えたという主張もあります。まあ、そういう国もあるかもね。
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「希望者全員にPCR検査なんて誰も言っていない。医師が必要だと判断したときに検査できるように検査を拡充しろと言っているだけ」という主張もよく見ます。「希望者全員にPCR検査を」と言っていた人はわりといましたが、その点を除けば賛成です。
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自然治癒する疾患に対する治療の効果は過大評価しやすい、という心理的メカニズムを臨床医は自覚するべきです。そうでないと、風邪に対して抗菌薬をバンバン投与する医師になります。風邪に対して抗菌薬を使って治ったという事例はいくらでも経験できますから。
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HPVワクチンは、子宮頸がんの原因となるHPVの感染を防ぎ、前がん病変や子宮頸がん罹患を減らすことが確認されていますが、まだまだデマは消えません[ natrom.hatenablog.com/entry/2020/08/… ]。ワクチンを接種する、しないは個々が判断すべきですが、正しい情報に基づいて判断してください。
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直接は関係のない話ですが、根拠に乏しい主張を揶揄して「宗教」とか「ポエム」とか呼ぶのは良くないという意見があって、私もその通りだと思ってそれから気をつけています。しかし、海外のデバンキング系の解説には、ネガティブな意味で「myth(神話)」という言葉がよく使われています。
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日本が神経芽細胞腫マススクリーニングを拙速に導入したことは結果的には失敗でしたが、速やかに休止したことは、検診の教科書でも「(日本の厚生労働省は)模範的な行動を取ることができた」と評価されています。やればできんじゃん。やろうよ。
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岩上安身氏の医学に関する主張のほうが信用できない。2014年、氏が代表であるインターネット報道メディアIWJにおいて、「輸血は不要、むしろ危険だ」とする内海聡氏らの会見が報道され、その後なんら説明なく削除された[ twitter.com/NATROM/status/… ]。
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病気になりにくい対策を周知することは確かに必要なんだけど、病気になった人を努力不足だなどと責めるようになってはいけない。対策していても病気になるときはなるし、なんならいろいろな事情で十分な対策ができない人だっている。
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表現の自由・言論の自由・出版の自由がありますので彼らの主張は弾圧されるべきではないと強く思います。同時に、マスコミやメディアは彼らの主張を安易に紹介することのないように願います。医療に関する言論は人の命を左右することを忘れないでいただきたいものです。
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抗原検査キット。「陽性一致率は約8~9割」ならそこそこ使えると思ったけど、よく読んだら、「一定量以上のウイルスを有する検体に対して約8~9割の陽性一致率」なのね。その数字にあまり意味があるとは思えない[ mixonline.jp/tabid55.html?a… ]。
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ただ、そういう要求を受け入れて検査や治療を行っていたせいで、「検査して治療するのが当然」という誤解を広げたという一面もあります。これを機会に検査や薬の必要性について少しでも理解が深まるのを期待しています。
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ファイザー製ワクチンの感染予防効果は複数の観察研究で確認されています。たとえば[ nejm.org/doi/full/10.10… ]では感染予防効果は92%(95%C.I. 88~95)。有症状感染は94%(95%C.I. 87~98)