私は「児童を性的に扱うフィクション」については、全面禁止などする必要はないと思っているけれど、「堂々と表に出し、一般的な価値観にして良いもの」とも思っていない。そういう「なんか許される空気感」が実際の性犯罪と無関係ではないのは、平成のセクハラ事情を振り返ればよくわかるから。
海外でフィクションの児童ポルノまでが法的に禁止されているのは、「そういう空気感を作らせない」のが大きな目的。国内でも法的に禁止しろという声はあるのだけど、そこを免れるためには「表に出さない・市民権を主張しない・空気感を形成しない」努力が必要だと思いますね。
自分が萌え絵系の絵の仕事をしてる身からしても、「性的誇張のある絵」を「萌え絵」「オタク文化」と主語拡大しまくって市民権を主張されると、正直迷惑です。萌えもオタク文化も「エロを公共の場に出そう」という文化ではないです。エロは切り離して考えるべきです。
エロは文化に必須のものですが、場を選ぶものです。薬や車や刃物と同じ、人類に必要だけど取り扱い注意なのです。取り扱いを誤れば人を傷つけ犯罪にもつながります。 だから「どこにどう出しても良い」というわけにいかないのです。慎重に楽しむべきものです。
たまに「オタクが嫌いだから・萌え絵に偏見があるから」批判するのだろうという人がいます。しかし今までの炎上は、例えオタク絵・萌え絵でなく、実写であっても、肉感的な演出等含め同等の表現をしていれば、問題視されたと思います。
「オタク文化だから」ではなく「TPOに合わない性的さがあるから」批判されています。過去に「そういう空気感」の中で、当たり前のように無闇に望まない場で性的に扱われてきた女性の歴史を知れば、これをキャンセルカルチャーとは呼べないと思いますけどね。
多分こういう人は、「性犯罪者とは夜道で女性を拉致強姦するような極悪人であり、自分たちとは関係ない人種だ」と考えてると思うんですよ。だから「表現とセクハラは関係ない」と考える。 私も別にえっちな萌え絵のポスター見た人が、その影響で即女性を襲うなんてことは考えてないんですよ。
でも、漫画の影響で子供がスカートめくりをし、教師が「それくらい男の子なら仕方ない」と言い放つ。セクハラ発言されても、「男はそういうものだから仕方ない」と諦める、痴漢に遭えば服装が悪いと言われる、意に沿わない性行為をされたら「ついていったのが悪い」と言われる…、
そのように「女は性的な存在だから、男からいつでも性的に扱われるのは当然である」という「レイプカルチャー」を形成することには、一役かってしまうと考えてます。極悪人ではなく、「普通の人」の価値観が狂わされるということです。
女性にとって辛い悲しいことが、世間では「当たり前だから我慢するべき」ことにされてしまう。男性からしたら「それくらい、別に目くじらたてることじゃないよね?」と正当化されてしまう。 その文化は平成まででもうたくさんという話です。
そのためには、「女性を性的に扱って良い場所と良くない場所」は徹底的に分ける必要があるんです。それは実写でも絵でも同じです。 それはキャンセルカルチャーではなく、レイプカルチャーキャンセルのために必要なことなのです。
「キャンセルカルチャーではなくレイプカルチャーキャンセル」って、我ながら良いフレーズじゃない?
これよ。 私はこれに反対なんです。フィクションを児童ポルノに含め、実写同様に犯罪扱いすること。 これを防ぐためには、「少女のエロ萌え絵を公共の場で使って何が悪い」とか言ってる場合ではないです。 twitter.com/machidamegane/…
今、片山さつきさんから、突如ランダムで電話かかってきて、一方的に話をされているんですが、(当然録音)こんな選挙運動があるんですか、今……。
これも何度も言いますが、隠しておかないといけないのは「性的誇張表現」「エロ」であり、オタク表現でもマンガ表現でもありません。 オタク文化に偏見が強い時代があったのは確かで、先人の努力で市民権を得ましたが、エロまで市民権を得たわけではないし、得るべきではないと思います。 twitter.com/kanenooto7248/…
レイプカルチャーとは「レイプ『しないように』ではなく、レイプ『されないように』教えられる文化」です。 つまり「被害者側に落ち度がある」「被害を防ぐには被害者が考え方や行動を変えねばならない」という考え方。日本では長らくこの考え方が罷り通ってきました。続 twitter.com/mamecoisfreedo…
私は作家が政治に関わるのは良いことだと思いますが、「行き過ぎたジェンダー論」という言葉は、政治家になって言論弾圧をしたいのかなという感想にしかならない。表現の自由は作家にだけあるんじゃないですよ。 twitter.com/KenAkamatsu/st…
以前、私の主張が気に入らなかった表現の自由戦士さん達が、私が挿絵を描いた本の出版社に嫌がらせの電話を入れたり、私の本を出版差し止めにしようと動いたことがありましたね。 本当に私の本が気に入らないならご意見は自由ですが、タイミング的に嫌がらせだと出版社にもバレてました。 twitter.com/kmovie/status/…
「気に入らない表現を潰そうとする」どころか、「気に入らない奴を潰すために、嫌がらせ目的で関係ない表現を潰そうとする」という、とんでもない人達でした。 少なくともあの種の人々には、表現の自由を口にしてほしくないですね。
嫌がらせの電話を受けて出版社サイドから即連絡があり、そのようなことがあったが私に責任がないことはわかっていること、私の納品物に何も問題なく、今後の仕事に影響もないことなど、伝えてもらいました。また嫌がらせが続くなら法的対処を考えるとのことでした。
ハレンチ学園がバッシングされたのは、影響を受けて、男児がスカートめくりなどの性加害行動を女児に行ったからですよね。作者本人もやってみたかったと言ってます。 そりゃバッシングされて当然では。 mazingerz.com/GOSIRYOKUKENKY… twitter.com/kenakamatsu/st…
何でも規制しろとは思わないけど、明確に現実の女性への性加害に結びついており、大量に被害者が出て、作者本人もその因果関係についてはっきり認めているものまで、「いわれなきバッシング!!」みたいに扱うのはどうかしてると思います。
「これを描いたら、アッという間に日本中の学校で「スカートめくり」が大流行することになった」 「年下の編集者に会うと「僕もスカートめくり、やりました!」と教えてくれた」 「僕も、一度でいいからやってみたかった。僕が子供の頃に、こういうマンガが流行っていたらよかったのに」 あかんやろ。
これをPTAがバッシングすることを批判するのは、「児童への性被害」「児童を性加害者にすること」を推奨するようなもんです。PTAは必死で「性犯罪を娯楽として楽しむこと」から児童を守ろうとしただけ。それを政治家が、今の世に批判してはさすがにダメでしょう。
他の規制については、個人的には私もおかしいと感じるものもありますが、ハレンチ学園は普通にそりゃダメでしょうよ。法的規制しろとまで思いませんが、バッシングは当然だと思います。