序に書いておけば、90年代初頭にはいわゆる「霊感商法」や「集団結婚式」について、テレビはスキャンダラスに連日報じていたので、「隠されている」と言われても、ちょっと違和感がある。とはいえ、今の若い人にはそう見えても仕方がない。自分の感覚を調整しないといけない部分ですね。
なので、今回の事件で「統一教会と自民党の隠された関係が!」みたいな話が出てきて、正直、ちょっと戸惑っている。自分の見るところ、統一教会の影響力がかつてより強まっているとは思えない。強ければ、昔のように自民党の右派は韓国の右派を攻撃したりはしないのではないか、とも思ったりする。
というより、自分の世代で韓国の何かしらを研究していたら、統一教会関係者と全く接点のない人は良くも悪くもいないと思います。
因みに以前論文でも書いたように、韓国には統一教会がらみで住んでいる日本人がとある推計で2万人いるとも言われていて、現地の日本人社会でこういう人達と関係を持たないのはほぼ無理だと思う。そもそも名札をつけている訳じゃないから、誰が関係者なのかわかるはずがない。
山口先生が書いてたみたいに、自治体の男女参画系の一見リベラルに見えるプロジェクトにも統一教会の人たち結構いるので、自分は関係ない、と思っている人の知り合いにも結構いたりするんじゃないかなぁ。なので結構この問題、難しいですよ。
統一教会の人って、自分から「信者です」とか「教会系の会合です」とか言うわけじゃないから、後になって「あ、そっちの系列なんだ」という時も結構あるし、他の人たちと一緒に行動してたりもする。めっちゃ進歩的な先生に言われて参加した会合に、系列の人が入ってたりすることもある。
えっ?
今の段階で次々と警察も発表していない何かしらに基づいて、「事件の原因」や「責任」を「俺理論」で断定的に語る人が出て来て、この社会の異なる問題点を露呈させている。こういうワイドショー的な文化に辟易とする。
故人の冥福を祈るのにいちいちその人が好きだとか嫌いだとか、業績がどうだとか、言う必要がどこにあるだろうか。
「(会議の)『日帝(←誤植)』はどうなりましたか?」というメールを送ったら、「戦争で負けて滅んだ」という答えが返ってきた。空気を読んでほしかった。
携帯のトラブルでネットが繋がらなかったので提出が遅れました、というメールをdocomoのアドレスからもらったときの気持ちを140字以内でのべなさい。
時々思う事。どうして院生さんの中には、「ありのままに説明したらわかる事」を時に、よくわからない理論的なモデルを使って説明しようとしてコケる人達が一定数いるのだろうか。学会で「理論がない」と言われる事への対応みたいだけど、「そんなのなくてもいいのに」と思う事が多い。
根本的な問題としては、日本の政党はシンクタンクを持っていない、というところにある気がする。
前から思ってるんだけど、どうして国会議員さんは質問の準備に弁護士さんをはじめとする専門家を巧く使わないんだろう。それじゃ知識のある官僚さんに太刀打ち出来ないの当たり前じゃん。
自分は世の中のメンタルな問題への偏見が少しでも減って、自分の心が苦しい時には気軽にカウンセリングや心療内科に行けるような世の中になって欲しいと思っている。そうして風邪を引いたら休むように、心が辛いときには気兼ねなく休息が取れる社会であれば、と願っている。
猛暑の日に声に出して読みたい日本語。「日本には四季があります」。
世論が支持しているから、需要があるから、そして儲かるからと言って、当たり前のように、他人を嘲笑し、差別し、馬鹿にする世の中にどうしてなった。
メンタルな問題に対する偏見はいわゆる「リベラル」な人たちの間や、うちの業界にも根強くあるので、粘り強く指摘していきたい。
LGBTは精神障害だ、的なものが差別的だ、として批判の対象になっているみたいだけど、同時にその批判にもまた、精神障害に対する露骨な差別的意識が含まれていないか、きっちりと見ていきたい。
これは名誉棄損で訴えられても仕方ないんじゃないかな。 reashu.com/fran-shushoku/…
まあプーチンはどうして服を脱ぐのか、そもそも政治的リーダーが服を脱ぐのはどういう時か、という研究は十分成立すると思う。
留学生の奨学金の話。「留学生は全員学費を免除されている」といった明らかに事実に反している情報を平然と流している人達は真面目に反省した方がいいし、事実を知っていてうそを流しているなら訴えられてもやむを得ないと思う。外国人相手なら何を言ってもいいと思うのは、大きな間違い。
そんな理由で苦しんでいる人達に、「お前にはいくらでもチャンスがある」「好きで今の場所で暮らしている」なんていう言葉をかける事は自分にはできない。そしてそんな事を言う人にだけはなりたくないと思う。
学生さんでお金のない人はいろんなパターンがある。貧しい家庭の人、両親が離婚した人、親が解雇された人、両親との関係がよくない人。親が高齢で退職した人、借金を抱えた家庭の人。30年近い教員生活でいろいろと見てきたけどできるのは、奨学金等の書類を書く事くらい。そして彼らを傷つけない事。
地方の人間は地方国立大学に進んで、地方公務員になって実家の助けを受けて快適なスローライフ、みたいなふざけたステレオタイプ、どこから出てくるんだ。超過労働時間の統計調査とか見た事ないだろ。東京の人間だけが忙しく働いている、とかいう妄想どこから来るんだ。grading.jpn.org/kyal000004.htm…