51
発達障害のある子どもたちに関わる専門家である自分の目的として、子どもたちの「好きなもの」を、周囲の大人が軽んじたり否定したりする風潮を無くしたいというのもある。子どもの「好き」を否定することは、その子の発達の可能性の芽を潰すこととイコールだと思っている。
#発達障害 #余暇支援 twitter.com/comgame2014/st…
52
53
54
以前TRPGで関わったASDの小学生。判定に失敗するとダイスを放り捨てたり癇癪を起したり泣いたりしていた。それでも何度かの活動を経たあるとき、判定に失敗した彼は、暫く黙ったのち「ダイスが良くない、他のに代えたい」と言って別のダイスに代えた。その後は最後まで癇癪を起さずにプレイできた。
55
ASDは「社会的コミュニケーションの障害」というが、本当にそうなのか?…というのは、普段は殆ど喋らなかったり他者と関わろうとしないASDの子たちが、TRPGの中では積極的に喋り、他の参加者と関わろうとし、他者と相互作用を行っていた様子を見て感じたこと。その疑問が出発点となり今の研究がある。
56
小5女子の圧に負けた。
57
先日のTRPG体験会で雷使いのウィザードとして活躍した少年の親からお礼メールが届く。普段は学校がしんどく,家でもふさぎ込んでいるらしいが,TRPGはとても楽しかったらしく,家でもずっとTRPGの話をしてたとのこと。
帰宅してから「こんなことあったよ!」と家族に話したくなる活動になっていて嬉しい。
58
発達障害は、子ども本人の努力不足が原因ではないし、親のしつけの問題が原因でもない・・・と何度言っても、分かって貰えない&こちらを批判してくる先生や支援者は多い。
私はひねくれ者で、かつ子どもたちと関わり続けている人間です。
だから、喉が潰れるまで言い続けたいと思う。
59
子ども達とのTRPGを行う際、ダイスロールの存在は大きい。戦闘中に「目の前の敵を一撃で倒す!」と昂る子に「じゃあサイコロで判定しようか」とダイスを渡す。ヒートアップしてる子が振るダイスはたいてい机から飛び出して振り直し。次は慎重にダイスを振るが、その時には気持ちも多少落ち着いている。
60
#TRPG 体験会に参加した、めっちゃ賢い自閉スペクトラム症の小6男子が、終了後に「今日はTRPGという素晴らしいゲームに出会えて良かったですね。もっと多くの人たちがTRPGのことを知るべきですよ」と、横向いてメガネをクイッと挙げて淡々と呟いたのが、ここ数年トップクラスの感想&メガネしぐさ。
61
子どもたち(主に小学校高学年)とのTRPGでは、ゲームバランスが崩れるような逸脱がない限り、どんなキャラクター設定でも一応許容しています。
過去には、ポケモン2匹にカービィ、あと幽霊と魔法王国のお姫様…という編成による冒険というほとんどスマッシュブラザーズなセッションもありました😅
62
「やってみたいことを何でもできる」ではなく「“試みる”ことができる」と言っているところがポイントだと個人的には思っています。日常生活とは違う物語の場で、キャラクターを介して、能動的に「トライ&エラー」が体験できるのが、TRPGの特徴であり利点の1つだと思います。
63
人は金銭面で困窮している状況だと認知能力が損なわれ、流動性知能の得点も低くなる、という話。人の能力の発揮のされ方は、環境やコンディションに強く影響する、ということが分かる。本人の意欲を育て、努力を活かすためにも、その基盤となる環境面のサポートが大事だと思う。 twitter.com/kenhori2/statu…
64
発達障害のある子へのコミュニケーション支援は、「いったい誰がそれを求めて支援を行っているのか、ニーズはどこにあるのか」を常に考えて進める必要があると思っている。気づいたら教師や支援者側のニーズから出てきた(子どものニーズを無視した)集団適応のための一方的な指導だったりもする訳で。
65
大湫病院児童精神科医の関正樹先生によるnote記事「子どもたちはゲームやインターネットの世界で何をしているんだろう?」
ゲームを楽しむ子どもたちの視点を大切にした内容で、子どもたちに関わる臨床家・支援者・教師の方々の実践に役立つ情報が多く盛り込まれています。
note.kanekoshobo.co.jp/n/n225b24a4679a
66
以前、TRPGで関わっていた中学生女子の感想で「TRPGは(ネットのゲームと違い)相手の表情が分かるから良い。顔が見えない相手と協力し合ったり一緒に戦いたいとは思いにくい」というのがあった。(オフラインの)TRPGやアナログゲームを子どもと遊ぶ際のメリットの1つとして、たまに紹介している。
67
子ども支援の団体に講師として招かれた「TRPG体験会」で、団体代表の方に言われたのが「誰かと関わって楽しいという経験こそ、私たち大人が子どもたちに届けたいこと」という言葉。子どもたちが「人と一緒に過ごせて楽しかった!」と思える経験ができる活動の1つの選択肢にTRPGがなっていれば嬉しい。
68
またTRPG活動の前に、「プレイヤーとキャラクターは別の存在、プレイヤーが知っていても、キャラクターが知らない場合がある」と伝えると、、ゲーム中にロール(知識判定等)に成功するまでは、例え自分(PL)が知ってて喋りたくなっても、咄嗟に口に手を当て「フライング」することはなかったです。
69
以前見学した特別支援学級で、男子児童とじゃれ合いになり、その子が肩を揉もうとしたら、ガチガチに硬かった。本人は「痛くないよ」とキョトンとした顔。
その子に限らず、肩が板のように硬直してたり、常に身体が強張っているASDの子は結構多い。昔に比べれば知られるようになってきてはいるが…。
70
なお、別に大人しくしてた訳でもなく、口を抑えつつ「うおー!喋りたい!早く誰か判定に成功して!」と叫んだりしており、他の参加者(女子)から「うるさい」と注意されてました。
ただ、母親は「クラスで孤立している息子が同年代の子たちと楽しく話してるのを初めて見た」と、笑顔で喜ばれてました。
71
特別支援教育・発達障害関連の本には、たいてい「自閉症の子は、見通しが立たないと不安になります云々…」と書かれているが、自閉症のある子に限らず、定型発達の子も、親も教師も支援者も専門家も、見通しが立たない状況では普通に不安になるよな。と今回のコロナ禍で改めて思う。
72
発達障害が広く知られるようになった一方で、障害名だけで、その子を理解したつもりになる支援者・専門家も出て来ました。教育や療育の現場に伺った際に、「分かってます!」と元気に仰る先生・支援者にお会いすることが度々ありますが、注意深く、その「分かっている」の内容を聴くようにしています。
73
今回「TRPGを通じた発達障害のある子どもたちのコミュニケーション支援研究」の論文が、オンラインジャーナル「RPG学研究」に英文で掲載されました
英文でまとめるのは骨が折れましたが、本論文をきっかけに、海外の関係者に、TRPG研究を知って頂ければと思っています。
jarps.net/journal/articl…
74
過去にも教室内の喧噪や友人関係に疲れて別室登校してたASDの生徒が、TRPGなどの活動を通じて段々と元気を取り戻していたのを「それだけ元気なら大丈夫」と、先生がいきなり通常級に復帰させてしまい、今度は不登校になった…というケースを見てます。子どもに限らず大人にもいえることと思いますが。
75
コロナによる一斉休校で、子ども達の状況が気になり親御さんたちに連絡したところ、大半の子が、好きな絵を描いたり、創作活動をしたり、マンガを読んだりと、かえってのびのび過ごしてる、と聞き安心している。中には受験を控えていて「学校行事に邪魔されず勉強が捗る」と言ってる…という子もいた。