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長年発達障害の世界に関わる中京大学の辻井先生は、発達障害は「~ができない」「~が困難」という類の障害ではなく、自然にはできないが本人の特性に合った形で方法を学べば本人なりのやり方できていくようになる障害、述べています。TRPGを通じて子ども達と関わっていると、そのことを常に感じます。
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以前TRPGに参加したASD中学生は「やってみたいことを何でも“試みる”ことができる」ことを、TRPGの魅力として挙げていました。確かに彼は、洞窟の入口で焚火してミノタウロスを燻し出そうとしたり、ゴブリンを泥団子で手懐けようとしたり、寝ているオーガの顔に落書きしたり…色々と“試みて”いたな😅
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多くの方にいいねとリツイートを頂いたので、自分の宣伝など…
書籍『発達障害のある子の社会性とコミュニケーションの支援』(藤野 博 編著)の中の、「TRPGを活用した社会的コミュニケーションの支援」という論考で、自分の実践や研究について紹介しています。
amazon.co.jp/dp/4760895477
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一般的に「自閉スペクトラム症(#ASD)のある子は他者の気持ちが理解できない」ということが言われますが、関わる我々大人の側も、ASDのある子たちの気持ちが分かっていない、または勝手に分かったつもりになっていることが、非常に多いと思っています。
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これまで出会った発達障害の子たちの中には、視覚・聴覚の過敏があると同時に、自分の怪我に気付かない、疲れに気付かず電池が切れたように倒れてしまう等の特徴も持つ子もいました。「感覚過敏」という言葉だけが強調されるのではなく、感覚過敏と感覚鈍麻が併存していることはもっと広まって欲しい。 twitter.com/IDEmRes/status…
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TRPGで出会う子の中には、教師から「人の話を聞かない」「一方的に話す」と言われる子もいますが、TRPGを遊ぶ中で、他の子の発言を待って発言したり、相手のアドバイスを聞いて行動したりするようになることが多いです。一人で話してても物語が進まない(面白くない)ということもあると思いますが。
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何かをやる前から「発達障害の子には無理」「ASDの子にはできない」と周囲の大人(教師や支援者)が先回りして決めつけるのではなく、ASDのある子どもたちがもつ「強み」や「持ち味」「可能性」にも目を向けて欲しいし、私自身は、それらを積極的に言語化して発信したいと思っています。
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TRPGに参加する発達障害の子たちの話を聞くと、学校の勉強や友人関係に疲れている子が多い。ただ「TRPGでの仲間との冒険が楽しい」「TRPGが楽しいから明日からまた頑張れる」と言う子もいて、TRPGが仲間との居場所&心のエネルギー充電の場になっているようだ。疲れたらいつでも冒険をしに来て欲しい。
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不登校の原因を子どもにだけ押し付ける風潮を変えたい。以前取材した不登校研究者の某大学教授は「不登校児を学校に"適応させる"」と疑いもなく仰っていた。適応しなければならないのは子どもの側だけだろうか。学校というシステムを変えていく視点が研究の側にも不足しているように思う時がある。 twitter.com/yukichildpsy/s…
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小学校やフリースクールに出前TRPGをしに行くと、子どもたちは競うようにルールブックを開いて、GMの私よりもその内容を読み込んでくれます。そしてキャラクターもフリーダムに作成してくれます。小学校だとパーティの半分がポケモン、もしくは人外、ということもままありますが😅(続)
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今月、『発達障害のある子の余暇支援:TRPGで楽しくコミュニケーション』というDVDを出すことになりました。
余暇支援の研究・実践について解説のほか、通常のTRPGと、多人数TRPGの両方の実践を動画で紹介しています。
今月24日まで【予約受付中】です(拡散希望…)。
japanlaim.co.jp/fs/jplm/gr2336…
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最初「何で私たち集められたんだ?」と居心地悪さ100%の空気の中で始まったが、ネトゲ男子は眠そうだけど積極的で、将棋男子は戦闘の時に戦略を練り、ツムツム女子は自分のキャラの魔法で仲間を助けられる&結構自分のアイデアが採用されることで楽しくなり、最終的には凄く良いチームになっていた。
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以前、TRPGに参加したADHD+ASDの中学生。母親からは「すみません、15分と座ってられないと思います…」と先に謝られたが、結果として2時間座ってTRPGを楽しんでいた。後日「座ったままで辛くなかった?」と聞いたら「全然!面白い映画なら2,3時間座ってられるでしょ?それと同じです!」と言われた。
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ASDやASCの子にとって、学校で必要なのは「友だち100人できるかな」よりも「1人で過ごせる場所あるかな」だと思う。
最近、休み時間にクラスメイトと一緒に遊ぶスキルを発達障害の子に教えるプログラムも出てきていて、少し懸念している。
(そういうスキルを学びたいASDの子もいるかもしれないけど)
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そしてプレイ中も「こんなことできない?」「このアイテム、こう使えない?」と物語をより楽しくしてくれる質問やアイデアをどんどん出してきます。寧ろ「そうくるかー!」と毎回気付かされ、こちらが教えられることが多い…というか、こちらが予定していた通りにシナリオが進んだ試しがない😓(続)
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60年にわたる大規模コホート研究の結果から。思春期の時点での「興味や好奇心を大切にしたい」という価値意識が、高齢期の高い幸福感を予測する。
思春期に趣味や好きなことを追究する体験はその後の人生の幸せにも影響する。#発達障害 #余暇支援 の視点からも参考になる。
research-er.jp/articles/view/…
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以前、見学先の学校の校長が「発達障害と思われる児童が何人もいるが、未診断なので特別支援教育ができない」と言っていたので「いや、診断がなくたって特別支援はできますよ」と伝えたらキョトンとされてしまった。子どもの周囲の教員(管理職)が「知らない」ために配慮を受けられないケースもある。 twitter.com/strawberry_mg6…
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何度でも言うけど、余暇は「余った暇」じゃねぇ。学びの時間や家族との時間と同じぐらい大切な「第3の場」で、時として余暇が、遊びが、その子の人生を豊かにすることもあるんだ。
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昨年某所でお会いした、長年自閉症に関わる心理の先生の言葉。「子どものアセスメントにおいては、その子に障害があるか、または診断が付くかよりも、その子の『特性』が障害となる要因とは何かを見定めることのほうが重要である」。自閉症のある子の支援における根幹的な心得ではないかと思っている。
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以前講演で #TRPG について紹介したら聴講者の先生が「TRPGいいですね!うちの学校もグループで集まって何してるか分からない生徒達がいるので、TRPGを教えたいと思います!」と仰るので、その子らがどんな事してるか詳しく聴いた所「先生、その子達がやってるそれがTRPGです…」ということがあった。