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決定層はシニアが占め、上位職も予算もほぼ独占。実際に作業する若手や学生は、必要なポストも足りず使い捨て状態で、短期職をギリギリで渡り歩き、何とか職を得ても更なる雑用で自身の成果は挙げられず次の職への不安は募っていく。そんな状態が当たり前な中で、様々なプロジェクトが進んでいきます。
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例えば、仮に観客席がキレイなのが事実だとして、ではなぜ男性用トイレは汚いのか。前にも書きましたが、私はこれはキレイ好きかどうかの問題ではなく、ケア労働=女性の仕事、のような差別的で古い意識の社会の中で男性は幼少期から大人まで常にケアしてもらう立場の人が多いからだと感じています。
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日本のドラマを観ていると、ご飯を作れる女性=いい女性、といったシーンがあまりに多い。こちらに住んでいると現在ではまず見ません。どちらがスゴいでなく、日本社会は、差別はよくないと口では言うのにその意思を公に示すことができる立場の人が示さない、という大きな矛盾を抱える珍しい社会です。
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ラジオを聴いていたら、障害者を扱った作品の脚本家が、障害を特別扱いしないように描く、それが多様性だと話していました。この価値観は、障害を持つ立場からはただ恐怖です。社会的強者と弱者が分かれている段階の今の社会では、強者が弱者を特別に配慮しなければ、それは単なる弱者の切り捨てです。
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夫が自分のキャリアには何の影響も及ぼさせず、妻のキャリアのサポートなど微塵もしない、その結果です。女性が輝ける社会などと言い、多くの男性が差別はよくないと口では言う、その社会の現実はこれです。日本のこの現状、男性の無関心の傾向、はっきりと異常です。今すぐ変わらなければいけません。
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オーストリアはロックダウンで休校中ですが、子供達の学校ではオンラインLIVEの授業含め、普段と同じ時間割で自宅から授業や勉強を進める事が出来ています。欧州や米国の研究学会も、録音ビデオ+オンラインで質疑応答という形の新たなシステムが整えられたり、ここ半年で対応が劇的に進んでいます。
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もし本当に日本だけ感染爆発が起きてないのなら、神に守られたかの如くの奇跡です。そのおかげで先に感染が広まった多くの国の対策を参考にできる。…はずだったのに、その奇跡を完全に無駄にする日本政府の無策ぶりには怒りを通り越して気力が削がれます。このまま爆発が起きたらそれはもう人災です。
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現在の日本社会は、世界的に見て、多様性への受容は少なく、明らかに差別的です。しかしこれは、日本がそうなったという話ではなく、昔は世界の多くの地域で同じようなレベルだったのに、日本が変化していない結果です。そしてここで言う「昔」とは、ここ10年,20年の話です。
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もし、建設会社にマイホーム建設を依頼したら、出来た家は欠陥だらけ、払ったお金をどう使ったかも不透明で、何を質問しても答えない、そんな状態でも、建設会社だって頑張ってるんだからとただ耐えてその家に住むでしょうか。税金を払う私たちは政府にプロとしての仕事を要求する権利があります。
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日本は政府を甘やかし過ぎています。それは、リーダー等の仕事をなくし、本来の仕事と違う利権やら癒着やらを行う余裕にそれを行っても大丈夫という無駄な自信を与えてしまっています。政治を見て、自分が辛いなら声を出し、おかしいと思ったら批判する。それらは何も悪くなく、民主主義の基本です。
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子供に日本の教育番組も見せたいのですが、例えば昨日少しEテレを見ただけでも、「家でご飯作るお母さん」とか「レシピ作りなら女性に聞いてみよう」とかどんどん出て来て困惑します。その価値観を持った人が番組を作るにしても、「教育」を謳う限り次世代を意識する責任があると思います。残念です。
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安倍政権はコロナ対策に特別に失敗してるのではなく、遥か昔からずっと同じ政治を続けていて、コロナで国民の多くが政治に関心を持ったのでようやくそれが知れ渡っただけです。つまり、安倍政権が変わろうがコロナが終わろうがこの先もずっと今と同様に政治に関心を持ち続ける必要があるという事です。
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国会を見れば明らかなように偏った人たち(高齢男性)が決定層である状態を据え置いたまま、今の日本が多様性を受容する社会に変わる事はまずありえないと思います。理由は単純で、
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真面目で正直な人が損をする、日本では当り前によく言われますが、真面目な話としてそんなのが当り前では社会として問題外です。現実がそんな社会だったとして、そんな社会に従属してる場合ではなく、そんな社会は変えていかないといけません。日本には異常な「当り前」が溢れすぎです。
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雑誌のSEX特集が環境型セクハラ、子供に悪い等の声が多いようです。緊急避妊薬の件といい、日本の特に男性の性教育不足という大問題は早急に解決しなければいけません。SEXは子供から大人まで真剣に向き合うべき話題であり、そんな事も分からないから日本の性差別は世界トップクラスなのだと思います。
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著名人の政治的発言が当り前どころか、発言の是非なんかが議論になり、女性が発言するとバカにされる傾向すらある。つまり端的に、民主主義も成り立っておらず、差別は蔓延という事です。私はやはり生まれ育った日本が好きなので、こんな悲惨な現状が続くのは心から嫌です。もう先に進みましょう。
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またこれを差別と思わない男性は、自分は差別などしていないと誰かに表現する事を避けた方がいいと思います。差別という大きな社会問題に関心がない事も、差別について理解しようとしない事も自由ですが、差別され苦しむ人を傷つける事は自由ではありません。
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女性差別を訴えたら男性だって辛い。吃音の辛さを訴えたら誰だって何か辛い事を抱えてる。これらの反論に「は?」となる最大の理由は、これらを言う人は多くの場合、だから皆が辛くない世の中に変えようではなく、だから何もしないだから黙れを意図しているからです。
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政府への批判が高まる中、自分を「中立」と位置付けてそれを「知性」や「達観」と勘違いする日本人が少なくないようで残念です。それは自分の意見がないという意味です。考えて生きているなら意見を持つのは当然で、多様な人がいる社会において何かの意見を持つ限り、それは必ずどこかに偏ります。
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男性の産休。こちらオーストリアでも導入されていますが、少なくとも私の知る範囲で取らなかった人を見たことはありません。対して日本では、育休同様に産休の取得も難しいとの声が目立ちます。これははっきりと男性の価値観、それも「男=仕事、女=家事育児」という差別的な価値観の問題です。
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日本に帰国して、事業に携わるようになって、あらゆる手続き時にそのシステムを運営する側の利権を感じて怖すぎます。アベノマスクなんて氷山のほんの一角だと思います。国や一部企業がやりたい放題で国民を搾取する現状をここまで放置するメディアは、民主主義国家の中では世界的にもかなり珍しい。
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これは女性差別に限らず、ジェンダー、人種、障害など様々な差別に当てはまると思います。男性として、差別される女性の世界を見ないで生きてきた私は、吃音障害者としては健常者には見え辛い世界を生きてきました。勘違いしてはいけないのは、これは他人の事は誰も分からないという話とは違います。
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差別が辛いという記事に対し「辛い事は誰もが抱えてる」「寄り添う、声を聞くでなく、みんな違う、それだけでいい」といった差別が既にない未来のような視点を使う事で自身の差別の軽視を正当化しようとする意見が多く見られ愕然としました。差別がある、この現実にも向き合えない社会はただ未熟です。
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妻が先日、私には実態がない、そう呟きました。実態を奪ったのは私であり、選択的夫婦別姓を認めない日本政府です。旧姓を仕事で使っても、仕事で使う銀行口座やクレジットカードを作ることすら難しい。あらゆる場面でその名前の人は社会に存在しない人だと突きつけてきます。
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子供が傷つくのは、相手が目の前にいる自分という人間に興味がないと感じるからで、自分と対等な人間と見ているなら、子供が日々話している言語を話すという行為を笑ったり茶化したりなんてできるはずありません。日本社会は、尊重、リスペクト、この意味をもっと真剣に考えるべきだと思います。