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女性は経済状況が平均的に男性より悪く、また偏ったルッキズムにより化粧等への出費を社会から要求される度合いが男性より強い状況であり、この状況には触れず男性が食事等を奢るべきとの意見だけを否定するのは果たしてフェアでしょうか。目指すべきは、差別なくフェアな社会だと思います。
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民主主義はそれを前提としており、それが面倒なのであれば、自分の思う自由で生きやすい社会は望んでいないという事を意味します。社会や政治に関心がないなら政治が自分を考慮しない事を受け入れる、つまり理不尽な政治も受け入れて耐えるという事です。どちらかです。自由と責任とはそういう事です。
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最低限、この発想をする人が決定層のマジョリティでなくなる状態に向かう為にも、こういった発想が社会としてマジョリティでなくなる事が大事だと思います。その意味でメディアは重要です。そういった社会への責任感を感じさせるメディアが増える事を切に願います。
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誰もが他人事ではありません。いまネットを使っているなら、もうど真ん中です。そのネットは世界と繋がっており、何か発信したならそれはどんな人でも閲覧できます。それが自分がこの世界で生きている事実を実感できる素晴らしい体験になる。私にはそんな「多様性」を否定する理由が全く浮かびません。
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妻の日本の仕事関係者とのやり取りを見ていると、対応の丁寧さに明らかに性別による差があります。先日も、妻が仕事を発注した先の会社の男性が、妻が女性だと分かると、丁寧さを欠いたメールを送って来たり、緊急性のない確認の電話をこちらの深夜の時間にかけてきたり、非常に失礼な態度でした。
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そしてそうした失敗を繰り返す中で、話し方や社交性はマジョリティが普通と感じるそれとは離れていったりします。今回の芸人さんについてはわかりませんが、少なくとも私は、今回番組が吃音障害への理解を持った上で芸人さんを扱っていたようには感じられませんでした。
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なぜGoToをするのか、ではなく、なぜGoToが問題ないのかの論理的な説明がないのか、私の疑問はその1点です。今の感染状況はこうで、感染はこのように拡がっていて、だからこのような対策をしながら利用すれば感染はこの程度抑えられるから問題ない、なぜ政府がこのような説明をしないのでしょうか。
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補足として、私にとっての成功は私の満足であり、何に満足するかも私の価値観からのものです。少なくともそうであるべきだと私は信じます。何が成功なのかも何が幸せなのかも人それぞれなはずで、そんな自由も許されない社会は、障害がある私に限らず誰にとっても生き辛いと思います。
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言葉では簡単ですが、実現するのは難しい。しかし、交通網にネットが普及して、現実でもネット上でも多様な人が交流するようになったこの世界を成立させるには、性差別、人種差別、障害者差別、宗教差別、あらゆる差別を撤廃し、多様性の受容を進める必要があります。だからどの国も取り組んでいます。
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今の社会は、想定されていない人たちが苦しんでる事実を知った先が「同情」に留まってしまう傾向にあります。しかし実際問題として、「同情」だけでは生きていけず、人生の大半のエネルギーを社会に合わせることに費やすことになります。皆がありのままの生きやすい社会、そんな社会を実現したいです。
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日本の男性は、共働き夫婦でも、家事育児関連時間が女性に比べて世界的にも際立って短い。言い訳のできない状況です。ただ、ケア労働をしたくない。自分がするものではない。そう考えているということです。こんな幼稚で筋が通らない思考がマジョリティの状況で、筋の通った社会を作れる訳ありません。
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記事を書かせて頂きました。妻は出張の度に日本人から「子供は」「食事は」とケア労働を心配されます。そして実際日本では女性が人生において15年も長くケア労働を担ってます。このような明確な差別が女性のキャリア構築を拒むあってはならない現状を考察しました。
@frau_tw gendai.ismedia.jp/articles/-/774…
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吃音障害を取り巻く環境は、日本でも世界でも残念ながら非常に厳しいです。どう厳しいか。それは、私たちに社会から歩み寄ってくれることが非常に少なく、基本的には私たちが無理をして社会に合わせなければいけない、つまり障害に対してバリアフリーになっていない環境にあるということです。
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これ話したら差別的と見られるかなという慎重さが感じられず、驚くような内容を悪気なく流れるように話す場面に度々出くわします。もちろん深く考えている人もおられますが、差別的な言動を社会の中で表現するハードルがおそろしく低い。この問題意識が低さは今すぐ変えなければいけないと思います。
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帰国してみると、子供の通う小学校でも相手に対しいじわるな意味合いで個人の感想だよねって言うことが流行っていて驚きます。ネットが普及し大量のデータと共に人間は究極的に客観的な視点を持った神のような存在になれる気がするのかもしれませんが、現実は、ただ未熟な思考しか持てない動物です。
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育休の異常なまでに低い男性の取得率も、選挙の低い投票率も、日本では、民主主義や多様性など多くの面で人間がその歴史の中で発展させてきたものを、その背景にある価値観の変化を伴わずに形だけ導入してしまい機能させることができていません。そしてコロナ禍でこの問題点が次々と表面化しています。
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最近関連の記事を書きましたが、私は日本のエリート達の社会観や国際感覚の欠如が今の日本を象徴していると思っています。例えば日本では、高学歴のエリート達が世界と関係する企業等で働きながら「ブラック企業」といった言葉を未だにためらいなく使ってしまう。
@frau_tw gendai.ismedia.jp/articles/-/738…
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去年の今より状況は悪いのに去年出来なかった五輪を今年にできる理由を政府は何も説明していません。去年と違いワクチンがあるという意見もありますが、主に先進国でしか進んでいないワクチン接種は、五輪にとって「ある」に入らないのは明らかです。こんな非論理的な事態を許していい訳ありません。
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仕事を離れると職場が回らない、他の人に申し訳ない、上司が許さない、といった理由が多いようですがどれも性別に関係ない話ばかりです。更に、病気や介護などその他の理由で職場を離れる場合でも同じはずです。つまり結局、子育ては男性が行う喫緊の事柄ではないと考えている人が多いという事です。
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単に自分が社会に影響を与える立場にいることへの責任感がなく何も考えてなかったから気づかなかっただけという場合が多いのではないでしょうか。そんな責任など持ちたくない、持つ必要はないという人も少なくないかもしれません。しかし差別は、よくないとぼんやり考えてなくなるようなものではなく、
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つまり、差別に興味がなければ、差別が解消されなくとも問題を感じずに生きている立場にある訳です。その立場から、差別への興味がないという自分の気持ちを、差別がないという解釈にすり替える事は、興味を持つと見えてしまう苦しみをあえて見ないというとても幼稚かつ卑怯なやり方だと思います。
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社会は常に変化しなければ持続していけません。そしてその変化の向かう先が、皆の生きやすさである事も明白でしょう。つまり、こんな生き辛さにも変化にも向き合わない発展性の欠片もない思考が蔓延したら社会は終わりという事です。
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「キモい」を加害性のある言葉だと感じるのであれば、人に選択の自由を無視して美しさを強要してはいけないですし、人を人格を無視して性的な対象と見てはいけないという事です。それをするのに「キモい」に反発するのなら、それは女性は自分の為にいるべきという差別主義である事は自覚すべきです。
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大坂なおみさんへのバッシングについて、海外で生活し子供を育てている立場から心から絶望的な気持ちになっています。日本人は外出自粛を頑張っているのに黒人差別というアメリカの話を日本に持ち込んで感染リスクを高めるデモを煽るな、こんな信じがたく悲しい意見が日本で飛び交っています。
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美しさは個人の感覚であり、それを求めるも求めないも個人の自由であり、その自由は性別に関係なく尊重されるべきです。またこれはもちろん見た目だけに関する事ではありません。女性は男性以上に、人格を無視して性的に求められている現状があります。これらの偏りの先に「キモい」があると思います。