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「日本に差別なんてない」「差別なんて大した問題ではない」「キャリアで成功できないのは、単に実力がないから」私含め男性という立場から簡単に言える言葉ではありません。これは軽視したり無関心でいていい問題ではなく、もちろん男性を含め、日本の社会全体の問題であり、日本の未来の問題です。
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私の知る限り、日本はこのようなコロナ禍における様々なシステムの対応があまりに遅い。私はそれは、日本人の能力の低さではなく、文科省など政治に関しても、学会運営に関しても、とにかくあらゆる領域でリーダーシップが決定的に不足しているという事が原因だと思います。
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日本が世界トップクラスに安全、そう考えるのは自由ですが、日本社会の中で苦しむ人が多くいる事実を無視する事が社会に生きる大人としての知性だとは私は思いません。安全だと感じるなら、そう感じる事ができる状況に自分がいるだけで、その感覚を日本というレベルに適応するのは単なる思考停止です。
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この仕組みの中では、女性は、男性社会の中で作られ勝手に指定されてきた「形」に合わせて「完璧」に行動しない限り、評価が下がります。社会から差別をなくすには、この「形」を、多様な視点から、なくしたり作り直したりする行程が必要となるのに、今の仕組みでは原理的にこれが起こりえません。
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社会に迷惑をかけたり波風を立ててはいけない。ここへの強すぎる意識と誤解が日本社会を様々な重要な変化から遠ざけていると感じています。例えば、社会的な弱者が差別などを訴える場合に、そんな強い言い方またやり方では社会には受け入れられないとその訴え方をマジョリティ側が指南したりします。
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開催中のW杯の会場建設等で外国人労働者が数千人亡くなったと世界で大きく報じられていますが、日本でも外国人労働者を差別的かつ過酷な環境で働かせている現実があります。日本は平和と言う人がいますが、差別や格差の上に成り立つ社会、そんな人間の醜さのど真ん中に日本もいるというのが現実です。
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日本は、数として、外国人労働者含め世界でトップクラスに移民を受け入れているのにも関わらず、労働力として利用するだけ利用して移民政策も取らず、その子供達にあるべき教育も提供できていません。これは大きな人権問題だと理解しなければいけません。
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中田敦彦さんが松本人志さんにYoutubeを通して、松本さんが審査員を多くやることなどお笑い会の力のバランスの悪さに提言をしたことに対し、実力で地位を築いた人に、そうでない人間が何かを言う権利はない、という意見が少なくない現状に、日本に生きづらさが集約されていると感じました。
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同時にツイッターを始めてから、日本には、ただただ尊敬できる頭のいい方々がたくさんいる事を知りいつもその敬意と共にイイねを押しています。このポテンシャルを見事に封じるのが今の日本ですが、私はこのポテンシャルと共に日本は変われるという希望も感じています。
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仕事、税、選挙などの手続きにも見えますが、海外に住む日本人へすら排他的な傾向もあります。個人的な意見ですが、私はこの差別的だったり排他的な面を日本の大事にすべき特徴だとは思いません。人を想う、そんな一側面が国際社会の中で発揮される。何かそういった明るい未来が見たいと考えています。
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多様性に鈍感である事の幸せ、これはあります。でも脆い。そしてこの脆さの軽視は危険です。例えば、職場では非正規に女性が多く女性ばかりが育休を取るのを見て家では妻に世話をしてもらう。そんな日常に疑問を感じず仕事にも家族にも恵まれ幸せだと感じて生きる。でもその価値観の中だけで生きると、
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ここから脱却できていない事こそが問題の本質で、このような大企業が日本をリードできずに未だ古い価値観に縛られている点が残念です。公表するなら、男性社員を含め産休育休を取得した際のキャリアへの影響を示すデータなどジェンダーや働き方への柔軟性を示すデータかなと思います。
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それを、そんな活動に時間使ってる暇あったら仕事しろなどと言う。同様に、命を育てるという人としても社会としても極めて大切な事より仕事。こんな思考が充満した社会が持続して行けるとは私には思えませんし、その視野では柔軟性のある仕事が生まれる可能性も少なくなると思います。
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今回の衆院選の争点になっている選択的夫婦別姓。現在は、別姓を選べないだけでなく婚姻時に選んだ姓をその後に変更するにも制限があります。何が問題なのかと感じた方もいると思いますが、問題に直面している人は現実に存在しています。選択的夫婦別姓の早期導入を願います。 gendai.ismedia.jp/articles/-/888…
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果たして本当に協会が問題の本質なのでしょうか。私も番組の街頭部分は見ましたが、芸人さんに対してものすごく変わった人が出てきたという前向きではないスタジオの反応がありました。その「変わった」の中に吃音の要素があるのは明らかです。また、補足しますと、
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自分でも訳のわからない話をしてしまうことが頻繁にあります。食べたくもないものを注文してしまったり、皆がおはようという中で一人こんにちはといったり違う話をしたり、色々な失敗があります。もちろんそれでやばいやつ変なやつみたいな扱いを受けることも多々あります。
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障害者支援。ギフテッドの子への支援。どちらも関わった経験がありますが、社会から「変わってる」と思われている子供たちへの支援として「変わったまま」の自立を目標とするのはいいですが、特に政府など権力が強い立場ほど「変わってる」と拒絶する社会側を変える方向にならないことが私は残念です。
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ここまで政策に関する議論が置き去りで政治家が椅子取りゲームをしている国は本当に珍しい。これは国民がそういう議論を普段しない事と強く関係していると私は考えていますが、いずれにしても、これでは国が成立しません。私たちの未来を明るくする為に、絶対に変わらないといけない部分だと思います。
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繰り返しますが、苦しい人生の中で芸人という仕事を選んだ方は本当に尊敬しますし、そのような人が少ないのは障害を持った私たちの問題ではありません。また抗議をしたら芸人さんが出られなくなるという意見も、番組もそれを見る側も現在の吃音への理解度合いは変えないという前提に立っており、
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例えば、協会が「吃音者に対する偏見を助長する」と抗議したことに、「番組に出ていた吃音を持つ芸人さんが今後出られなくなる」「吃音に触れてはいけないという風潮になる」といった批判が相次いでいますが、
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じゃあそんないい社会じゃない今はどうすればと感じるかもしれませんが、私個人としては、上記の心を持って人間らしく生きることができればそれは確実に一つ社会の中にその心を組み込んだことになる訳なので、私が感じるいい社会を作ることに、十分に大きく貢献できていると考えています。
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指摘されている部分の多くは、あまりに細かく入り込む差別的な表現の中でも際立つ部分だけであり、つまりは、考えが足りていないというより、考えるという行為自体を軽視しているのだと思います。その背景には多様性への無理解また無関心から、多様性を考えることを不自由との誤解があると想像します。
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ネットでも現実でも、モテないという理由で自分を弱者と位置づけその原因を自分を受け入れない女性に置く男性が少なくないですが、ここで言う弱者とは古い男性社会の視点からの話であり、女性を自分を高めたり何かを与えてくれる為の存在と位置づける差別的視点を持つ男性は社会的弱者ではありません。
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差別的な発言や差別に無理解な発言をしたら一斉に批判を浴びる事例に対し、「怖い」と感じるまではありえるとして、それが、差別しちゃってないかという自分への怖さではなく、訴える人に対しての怖さになってしまう差別構造ど真ん中の考えを持つ人が少なくないのが日本の現在地のようで残念です。
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と色々と聞いた事情を打ち明けてくれました。母親不在で父親が子供の面倒見ることの珍しさに加え、子供や女性などが社会的に弱い立場に立たされ犯罪への恐怖まで日常的に感じざるを得ない現実。平和で安全な日本、私はこの幻のイメージから一旦離れる事が、真に平和で安全な未来に繋がると思います。