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これは女性差別に限らず、ジェンダー、人種、障害など様々な差別に当てはまると思います。男性として、差別される女性の世界を見ないで生きてきた私は、吃音障害者としては健常者には見え辛い世界を生きてきました。勘違いしてはいけないのは、これは他人の事は誰も分からないという話とは違います。
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私たちはもっとリーダーを批判していいんです。五輪開催によって命の危険に晒される事も政府への批判でいいし、五輪が中止や再延期になった場合にここまで準備してきたアスリート達の気持ちを思うなら、開催しない事を私たちが辛く感じるに止まらず、そんな状況を作った政府に批判を向けていいんです。
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上記のようなことを指摘すると、日本では細かいと煙たがれることがまだとても多いですが、上記のようなケースこそが差別の本質ですし、それに対して社会がどう対応するかこそが、この社会がどんな未来に向かうかを決定的に左右します。まずは最低限、差別に対する指摘には向き合う社会を作りたい。
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オーストリアはロックダウンで休校中ですが、子供達の学校ではオンラインLIVEの授業含め、普段と同じ時間割で自宅から授業や勉強を進める事が出来ています。欧州や米国の研究学会も、録音ビデオ+オンラインで質疑応答という形の新たなシステムが整えられたり、ここ半年で対応が劇的に進んでいます。
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トイレが汚れたら誰かが掃除する訳です。それにお金をもらってる人から仕事を奪うなという人もいますが、そんな次元の話でなく、キレイに使って誰も損はしません。他に使う人も掃除をしてくれる人も気持ちがいいですし、あえて汚く使わないと誰かから仕事がなくなるなんてことがある訳ありません。
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才能もエネルギーもある若手の研究者や技術者が地に足をつけてじっくり取り組むことができないシステムが出来上がってしまっています。今回の背景は分かりませんが、日本の科学技術が技術大国と呼ばれた過去のように前向きでないことの原因は、予算だけでなく組織やシステムの問題が大きいと思います。
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記事を書きました。子育て、賃金、教育、多様性…社会を支える若者を政治が支えない。原因は若者の政治離れとよく言われますが、過去50年の投票率や有権者数の推移を追うと、現代における問題の本質は若者の政治離れにはなく、民主主義の機能不全にあることが見えてきました。 gendai.ismedia.jp/articles/-/922…
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浮気は男の本能、という不倫を正当化する謎の言葉がありますが、少なくとも私は妻だけを10年以上好きなのでそんな本能はありません。性欲が低い訳でもありません。また、仮にそんな本能が私以外の多くの男性にあったとして、で?、でしかありません。本能で法を破っていいなら法は必要ないでしょう。
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海外にもトイレが汚い地域はたくさんあります。でも私が気持ち悪いのは、汚いのが当たり前な文化ではなく、むしろキレイなのが誇りみたいな風潮まであるのに汚いという点です。妻に聞いたり女性からの話を聞くと、女性用トイレはそんなにいつも汚くはないようです。皆さん、気にならないでしょうか。
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子供が傷つくのは、相手が目の前にいる自分という人間に興味がないと感じるからで、自分と対等な人間と見ているなら、子供が日々話している言語を話すという行為を笑ったり茶化したりなんてできるはずありません。日本社会は、尊重、リスペクト、この意味をもっと真剣に考えるべきだと思います。
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妻が先日、私には実態がない、そう呟きました。実態を奪ったのは私であり、選択的夫婦別姓を認めない日本政府です。旧姓を仕事で使っても、仕事で使う銀行口座やクレジットカードを作ることすら難しい。あらゆる場面でその名前の人は社会に存在しない人だと突きつけてきます。
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他人を思いやる、皆が使うものならキレイに使うのがマナー、これらは、海外で言われるように実際に日本のいい所だと私は信じます。そして人を思いやる社会は、差別だって本当はないはずです。大袈裟な話ではなく、差別をなくす一歩としても、皆さん、性別に関係なくトイレはキレイに使いましょう。
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差別について勘違いが多い点。性差別や人種差別への取り組みに関して私の住む欧州を例に出して日本の問題点を指摘すると、欧州だって差別はあるとの返信が少なくない。しかし、差別があるないの話ではなく、差別はある、それは前提で、差別をなくす取り組みをしているかどうか、そこが問題の本質です。
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ラジオを聴いていたら、障害者を扱った作品の脚本家が、障害を特別扱いしないように描く、それが多様性だと話していました。この価値観は、障害を持つ立場からはただ恐怖です。社会的強者と弱者が分かれている段階の今の社会では、強者が弱者を特別に配慮しなければ、それは単なる弱者の切り捨てです。
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男性の産休。こちらオーストリアでも導入されていますが、少なくとも私の知る範囲で取らなかった人を見たことはありません。対して日本では、育休同様に産休の取得も難しいとの声が目立ちます。これははっきりと男性の価値観、それも「男=仕事、女=家事育児」という差別的な価値観の問題です。
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私は国また社会としてここまで子供を大切にしない国を見たことがありません。人間は社会を作り子供を育ててきた動物です。保護者、保育園、幼稚園、学校関係者など個人の努力に委ね、社会レベルでは子育て、教育を軽視。明るい未来に向かっているとは私には思えません。
asahi.com/articles/ASP3S…
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女性差別を訴えたら男性だって辛い。吃音の辛さを訴えたら誰だって何か辛い事を抱えてる。これらの反論に「は?」となる最大の理由は、これらを言う人は多くの場合、だから皆が辛くない世の中に変えようではなく、だから何もしないだから黙れを意図しているからです。
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他人の事はもちろん誰も分かりませんし見えてる世界は皆違います。しかしここで私が扱っているのはそういった個人の話ではなく、個人と関係なく属性によって人間の価値を低く時にないように扱われるという基本的人権に関する問題であり、誰もが生きやすい社会の実現の為に全ての人に関係した話です。
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またこれを差別と思わない男性は、自分は差別などしていないと誰かに表現する事を避けた方がいいと思います。差別という大きな社会問題に関心がない事も、差別について理解しようとしない事も自由ですが、差別され苦しむ人を傷つける事は自由ではありません。
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何度かツイートしてますが、私が昔東京に向かう満員電車の中で貧血で倒れた時、意識を取り戻すと床に寝る私の周りにただ空間が作られ皆私を見下ろすか違う方を見て立っていて誰も手を差し伸べてくれませんでした。今思うと、そんな冷たい出来事が起こりうるのは世界で本当に限られた地域だけです。
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「共働きの夫を家事に参加させるには?」というテレビの特集で、
「責めない。成功体験からやりがいが生まれるから」
「できることを話し合う」
といった提案がなされていました。
子供にお手伝いさせるようなことをしないと家事ができない大人の男性が多い社会が、前向きに進むとは全く思えません。
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差別が辛いという記事に対し「辛い事は誰もが抱えてる」「寄り添う、声を聞くでなく、みんな違う、それだけでいい」といった差別が既にない未来のような視点を使う事で自身の差別の軽視を正当化しようとする意見が多く見られ愕然としました。差別がある、この現実にも向き合えない社会はただ未熟です。
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決定層はシニアが占め、上位職も予算もほぼ独占。実際に作業する若手や学生は、必要なポストも足りず使い捨て状態で、短期職をギリギリで渡り歩き、何とか職を得ても更なる雑用で自身の成果は挙げられず次の職への不安は募っていく。そんな状態が当たり前な中で、様々なプロジェクトが進んでいきます。
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日本は女性差別が強いなどと海外から訴えると、日本をディスるなと怒られたりしますが、ただ文字通りに、差別をなくして日本をよりいい国にしたいと考えていると捉えず、日本人が日本で差別されている人をダシに日本を攻撃、そんな複雑でトリッキーな事をしているとなぜ解釈するのかいつも不思議です。
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信じがたい現実です…。少なくとも私の住む欧州で知る範囲ではどの地域も検査体制は遥かに整っています。日本の技術力がこのレベルにあるとは私には思えません。日本の技術力を無効にする低レベルな政治が、またそんな政治を許す社会が悲劇を招いているのだと思います。 twitter.com/mgqsi/status/1…