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日本にいた時から定時に帰り同じような生活をしていましたが、周囲からは浮き皮肉混じりに大変だねと言われるなど、とにかく日本では仕事以外の人生の時間を重要視する事への理解が低い。そしてこの仕事至上主義には性差別も強く関係し、妻に至っては、家事育児を夫にさせる悪者扱いされる始末でした。
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例えばサッカーが全人口の半分にしか許されていなかった星で、もう半分もプレイする事が許されたとして、ルール等はそのままにただもう半分を受け入れる事は平等ではありません。優位性に不平等があるのは誰にでも分かります。同様に、差別撤廃とは、だた被差別者を受け入れるという話ではありません。
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この差は、私の経験でしかありませんが、奇跡的に偏った人ばかりに会ってきたとも思えないので日本のある側面は捉えていると考えています。そしてこの側面が、差別や格差が軽視され時にまるでないかのように扱われる今の日本の現状を生む原因になっていると思います。このままでいいはずはありません。
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同調圧力や自己責任論に自己啓発、日本では自尊心の不足から個人を不安にさせる情報に溢れています。でも日本の本当の問題は、既にある多様な個のポテンシャルを有効に活かせない組織や国つまり社会にあります。そしてその根本は問題を自他含め個に見出そうとする精神、つまり社会への視野の欠如です。
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政治関係者、業者や買い手の皆様、日本の生産者をもっと大事にしてください。もっと敬意を払ってください。生産者が生み出さなければ何も始まりません。日本に溢れる高クオリティの品の数々は簡単にできてはいません。日本の生産者の方々へは、金銭面含め今と違う評価が必要だと私は強く思います。
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もっと言うと、一人は私の妻で、現在のキャリアで心から尊敬できる仕事をしていますが、何度か記事にも書いていますが、その中でも多くの差別を受け苦労しています。もう一人は、出産後に育児との両立に苦しみ、会社を辞め、現在はキャリアの再スタートに苦労しています。
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多様性を受容する社会は単純に多様な可能性に溢れる社会、自由度の格段に高い社会です。表現もこれまでの偏りがなくなり格段に多様な表現が可能になります。今まで閉じこもっていた中ではなく、海のように広がる外への自由、ここへの視点がないので、多様性を考えることを逆に不自由と感じてしまう。
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海外在住者に向けて日本入国時の検査証明書でトラブルが多いから、厚労省の定めるフォーマットの使用を推奨との連絡。見るとなんと紙ベース。検査後はメールの流れが確立しているこちらでこれに記入してもらう事は非現実的。トラブルは、海外の状況を調べず対応できない日本政府の問題だと思います。
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サッカー選手など海外で生活する日本人が活躍すると日本人の誇りなどと称賛する一方で、海外で生活する日本人が日本の問題点を指摘すると国を出たくせに口出しするなとなる。この矛盾は、海外への想像力と社会をよくしようという意識が欠如しがちな今の日本の抱える残念な問題から来ていると思います。
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人種差別に抗議する大坂選手へ日本人じゃないなどとヘイトをぶつける問題外な行動もですが、もう応援しませんとかネットで(つまり本人に届く形で世界に向けて)宣言する事はもはや、差別への不理解を超えて、スポーツ、ネット、仕事、他人、人権、何もかも理解できていないという宣言に他なりません。
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つまり、「吃音を笑いに変えようとする芸人の吃音を笑ってはいけないなら、それはその芸人の武器を奪うことでありかわいそう」という意見は、まるで吃音への差別がない別の世界にいるかのような立場の意見ということです。汚い言葉を使うなら、いつもは差別しておいてどの口がそれを言う、です。
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今の政治における少子化対策という言葉に私は無意味さを感じています。今生きている人が生きやすくない社会で、今生きている人の命に人生また人権を大切にしない政治で、これから生まれてくる命を「対策」として論じるのは根本がおかしい。まずは未来に希望を感じられる政治、全てはそこからです。
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日本にいた時から家の食事を担当し定時で帰り家事も育児も夫婦で平等を目指しやってきて、多くを女性に押し付ける周りの男性研究者より仕事時間は短く、冷たい態度も取られたりもしていますが、それでもやはり、男性だから、例え意図しなくてもそれによって履かされる下駄がある事は間違いありません。
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どれだけ大きな事を背負い戦っておられるか。男性が他人事な訳がなく、男性こそが向き合うべき現実だと思います。
#わたしは伊藤詩織氏を支持します
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GoTo、マスク追加、整わない検査体制、私は現政権のコロナ対策を評価していませんが、その最大の理由は、なぜそれをするのか、その理由を論理的に理解できる言葉で説明しない点です。命に関わり、また税金を使う事案に対して丁寧な説明をしないという姿勢は、何よりあってはならない事だと思います。
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ポルノの表現の問題も、セックスの合意の問題も、それが差別にあたるとの指摘をされたにも関わらず、差別に当たらない別の道を探す事もせず今までの方法で性欲を満たし続けようとするのであれば、それは社会に生きる一人の人間として単に怠慢であり傲慢です。言い訳せず、最低限の努力をしましょう。
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女性差別、人種差別、障害者差別は当たり前で、それにより雇用や収入にも差があり、主にそんな偏った差別的な社会的強者の決定層が政治や企業を動かしている現状で、でも結局はその層は社会をうまく動かせず経済は落ち込み、それによって強まった歪みの中で強者がしがみつく為に弱者が更に追い込まれ…
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人間という動物は男性が女性へ何らかの差別をしないと性欲を満たせないようにできている、そんな事がある訳ありません。もし自分が性欲を満たしてきた方法が差別に当たると指摘されたなら差別にも犯罪にも当たらない違う方法で満たせばいいだけの話です。その指摘に怒ったり焦る必要は全くありません。
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大切な点は、仕事以外の時間を大事にする事は単に人生を大事にする中の一部であり、仕事の軽視ではないという事です。この点への誤解が日本では強い。仕事もそれ以外の人生のどんな一面も何を大事にするかは自由であり、その選択の自由と理解がセットとしてある安心感は、人権という面からも大事です。
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理科という科目がなくオカルト情報ばかりが出回っているとして、正しい知識に辿り着ける人はどれ程いるでしょうか。性教育がなされない中で偏ったポルノばかりが出回る害悪さはそういう事です。ポルノ規制に反対なら、そんなオカルト信じる人いないという最低限の性教育がなされる、話はそれからです。
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選択的夫婦別姓が未だ実現しない日本の現状は、日本の決定層に如何に多様性がないかを表しています。言い換えれば、国もどんな組織も多様性を欠いた決定層を置くことが如何に危険かを表しています。日本のジェンダー問題は選択的夫婦別姓の先にまだ山積みであり、足踏みする余裕なんて全くありません。
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好きではない表現に昔よく、子供に見せられない番組、というのがありましたが今はどうでしょう。私の個人的な感覚ですが、今の日本の番組は、例えば未だに母親ばかりがご飯を作っていたり、偏りがある表現を子供にいちいち説明しないといけない為に私が疲れるので見せたくないという番組が多いです。
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民主主義はそれを前提としており、それが面倒なのであれば、自分の思う自由で生きやすい社会は望んでいないという事を意味します。社会や政治に関心がないなら政治が自分を考慮しない事を受け入れる、つまり理不尽な政治も受け入れて耐えるという事です。どちらかです。自由と責任とはそういう事です。
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なのに、恵まれた環境で教育を受けてきた高学歴の大人が、新たな社会作りには目も向けず、自分ばかりに視野を持ち、盲目的に指示を待ったり、参考書を求める受験生のように啓発本を読み漁ったり、そんなケースをたくさん見てきました。日本において教育を見直す事の優先順位は極めて高いと思います。
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また、個々に皆がそれぞれの価値観を大切にする事は、多様性という面からも重要です。誰かがその人の持つ価値観を必死に大切にしている。その価値観が自分の価値観と違っていたとしても、それを尊重せず、逆に笑うなどというのは、多様性の否定また同調圧力の強化でしかありません。