インクエッジ(@02Curry)さんの人気ツイート(リツイート順)

51
その一点のみが数多ある商業主義批判ゴッコ漫画とまったく異なる。「主人公がちゃんと努力するお話」を売れ線の特徴の双璧のひとつに置き、それを良心に反し強いられる性的搾取やブラック労働と同一視してしまう超次元感覚がモノすごい。この人どんだけ努力型主人公が嫌いなんだw
52
参考、旧OVA版の同じシーン。アングルも影つけも正解。OVA版ではネイが戦いの中惑いはじめる途中から雨が降り出すよう改変されている。心境の変化を天候に投影する、映像媒体では定番の手法(背景が常時存在しない漫画媒体ではほとんど効果がないか、逆にあからさまになり過ぎてあんまりよくない)。
53
「大物連中がにわかに驚き慌て出す」ニュアンスもなく「それが頭領の仕草ひとつでビタッと止まる」威厳もない。字幕こそ途中で遮られる「まず鬼舞辻の能力を…」だが、発声は完全に「まず鬼舞辻の能力を!」で言い終えてる。言い終わって静かになったあとに「静かに」のゼスチャーするバカバカしさよ…
54
ついでにいうとここのシーン、甘露寺がドツかれてコケるとこもクドクド間をとっておきながら「甘露寺がドツかれてコケる」ことだけザツに再現すんのがキッツいんよな。コマをよく見ろ! 甘露寺がドツかれると冨岡が即反応して助けてんじゃん! なんでアニメの冨岡はガン無視してんだ?
55
そもそも「努力」というものの観念がこれまた浅く、作家にとってはたとえば日々生活のなかで何気ないものごとを観察してくのも「努力」なんよね。蛇口の水がどう排水溝に流れてくのか関心を持って見てみるのも表現のための努力。「努力=苦労」で固めてしまってる人はこういう努力否定をしでかしちゃう
56
くれぐれも「浮き血管の本数が少ない」て話じゃないよ。「表皮に浮かぶほど膨らんだ血管のつもりで描いていない」ということ。端点の始末もなっちゃいないブツ切れ処理だし、血管同士の皮膚下の繋がりなんか想定せずただ浮き出た部分だけ唐突に表面にあるから、ヘンテコな間隔で配置して平気でいられる
57
※こういうとき「オーパーツ」という言葉を用いるのは誤りで、オーパーツとは「その時代にはありえないはずのもの」。アナログ制作時代どんどん表現やクオリティを突き詰めてって、その頂点としてこれらがあるので「オーパーツ」ではないんよね。言いたいことの正解は「ロストテクノロジー」です。
58
しかし「影は光源しだいでつく場所が変わる」とか「二号影は必ずしも光源からみて奥側につけるだけのものでない。反射光のニュアンスを一号影に振り、二号影を明部との境界に配して光沢感・シズル感を出す」みたいなことまで「ロストテクノロジー」になってしまうようではもうおしまいじゃないだろうか
59
この人にとっては、「主人公が努力するさまを描く」のは「性的搾取につながる女性像を提示する」のと双璧の、良心に反する資本主義の悪魔に魅入られた代表的な行為だそうです。量産型ルサンチマン自慰テンプレ漫画のなかでも、ここだけはすごく個性的。
60
最初はちゃんと考えて創っていたものが、その結果様式が確立していくと、しだいに様式の再生産だけをするようになって劣化する。「服の構造なんか気にしたことない。アニメで見たことある服の皺を引いときゃ済むじゃん」ていう意識を問題視してるんです。
61
「最初はちゃんと考えて創っていたものが、その結果様式が確立していくと、しだいに様式の再生産だけをするようになって劣化する」というのはいろんな局面で言ってる。twitter.com/02Curry/status…
62
まぁそれでサムライソード決戦はここに限らず原作の展開はいたってロジカルに構築されてて、アニメ版はそのロジックを片っ端から捨てつつ、しかしコマにあることを薄くなぞってヘンテコな成り行きになってる。「漫画を読んで何が描いてあるか理解する」最初の段に相当難がある twitter.com/02Curry/status…
63
もひとつ「シン・エヴァンゲリオン」をリファレンスとして言うと、シン・ゴジラのときから貼られてる「庵野にとって市民大衆は空気のような存在、居ない方がいい邪魔なだけのものに違いない」てレッテル。「官」びいきだっていう。そうでなくて、線を引いてるというなら「護る人/護られる人」ですよ。
64
ここは「エリーがうっかり過失で3人殺した」のでなく「エルノラが明確な殺意をもって、エリーを子機にして3人殺した」という実情の方が倫理的観点からも好ましい
65
しかしこういう省力進行はほんとよく見るんよね…。複数人を絡ませられない、一連のドウサが描けないから、「動き出しカット」と「動き終わりカット」のふたつだけに絞ってしまい。それぞれちょっとだけ動かして誤魔化しちゃうの。
66
原作の手枷はなんで外れるのかさっぱりわからねえ画で、まぁガラの忍術ってことで流してしまうものだけど、OVA版独自の「脆くなった」は「ガラが触れずに勝手に手枷が外れる理屈」と「外れるタイミングがちょうどよくギリギリセーフになる理屈」をうまく回収してるんだよな。
67
この主旨のネジレは、労働者である作家自身の「過剰な努力」を否定したい悪として位置づけたいため、つくり話の架空の主人公に努力させるかどうかなんていうそれとまるで無関係なことを強引に同一視させようとして起こしているもの。
68
「現代日本の漫画アニメでよく見るデフォルメされた体型は、脚が長いんじゃなく上半身が小さい」ということ  現実の人間はこういう二次元体型に比べて首がすげぇ太くて肩幅がすげぇ広いんですよ 頭に対する手足の比率は別に長くも細くもされてないのがわかると思います
69
「過剰な労働」はあっても創作行為における「努力」に「過剰」はないスよ。
70
でこっからはウマくないところで…やはり漫画の内容が理解できてない 原作ではサムライソードは変身するなり初手で無敵の居合い斬撃をブッ放すんですよ。回避不可能の無敵技かと思われたそれをデンジがブロックしちゃうから、ふたりブツかったままその勢いで壁を突き抜けちゃうの。
71
たとえ海外のどこかが舞台であろうとも、その土地固有の歴史や文化や社会に根差すものが反映されてないのなら、ただ見た目を拝借してコスプレしてるだけ、架空の国の架空の都市となんも変わりないモンだよ。
72
バスタード旧OVA版も「時代の上澄み」の側であって、たとえ同時代であってもジャンプ原作TVアニメの安普請さは今より酷かったりするけれど、「旧版はオーパーツ(※)だから」て言い訳しながらはるかに低品質の映像を新作するのって虚しい作業だ。
73
逆にいうと「コマ内に収まらない皆の勝手な言動は漫画では省略されている」ということ。吹き出しにある台詞がここの喧噪のすべてではない。ほんらいここを映像化したなら「ガヤ」めいて全員の発話が重なりまくって聴き取れないくらいになってるはずなんだ。昔の漫画原作アニメはそうやって翻案してた。
74
いぜんマクロスの販促イベントで「マクロスゼロの雲海3DCGはオーパーツ」とコメントされてたけどあれこそ「ロストテクノロジー」の間違いです。「今はもう同等のものを再現できない、残念ながら失われてしまった技術」の意で用いていたので。
75
こういうのを「原作愛のあるなし(制作側は仕事でやってんだからファンのような原作愛を求めるな)」にヌルく纏めるのは大ッッ嫌いなんだわ。「愛」のあるなしじゃあねえんだよ。ただの読み取り不足だ。むしろ「仕事する能力が低い」ということを「愛がない(から仕方ない)」て誤魔化すのをやめろ。