76
補足です。
XBB.1.5株のBA.2ブレイクスルー血清に対する抵抗性は、従来株(B.1.1)の41倍、BA.2の20倍で、13人中8人の血清がXBB.1.5に対する中和活性なし。
XBB.1.5株のBA.5ブレイクスルー血清に対する抵抗性は、従来株(B.1.1)の32倍、BA.2の9.5倍で、20人中12人の血清が中和活性なし。9/
77
4️⃣これらの #新しいオミクロン亜株 の臨床分離株が未取得であったため、BA.2.12.1あるいはBA.4/5のスパイクタンパク質を持った新型コロナウイルス(ベースはBA.2)を人工合成し、ハムスターを用いた感染実験を実施しました。その結果、BA.4/5の病原性は、BA.2よりも高いことを明らかにしました。5/7
78
2022年5月、インド🇮🇳で、スパイクタンパク質に新たな変異を獲得した #オミクロン 系統の亜株「BA.2.75」が確認されました。BA.5による第7波真っ只中の日本においても、BA.2.75の市中感染は各所で確認されています。2/11
twitter.com/press_yamashin…
79
これは、BA.1とBA.2、BA.2とBA.5の間の差に匹敵する差であり、これからXBB.1.5株が世界で流行拡大していくことが強く示唆されます。なお、ins144Y変異を追加で獲得することによる実効再生産数の上昇は見られませんでした。5/
80
以下、本研究の概要です。
1⃣ ウイルス配列の数理統計解析によって、BA.2(ステルスオミクロン)の #伝播力 は、BA.1(従来のオミクロン)よりも約1.4倍高いことを明らかにしました。実際、デンマークやインド、フィリピンなどの国では、すでにBA.2への置き換わりが進んでいます。2/6
82
83
84
The 2nd preprint from G2P-Japan is out at @biorxivpreprint !
We revealed that the SARS-CoV-2 delta variant (B.1.617.2 lineage) is highly fusogenic and #P681R mutation, a hallmark in the B.1.617 lineage, is its determinant. Please retweet 1/3
biorxiv.org/content/10.110…
85
L452R変異は、日本人に多いHLA-A24による免疫から逃避するだけでなく、ウイルスの感染力を増強しうる変異であることから、この変異を持つカリフォルニア株(B.1.427/429系統)は、日本人あるいは日本社会にとって、他の変異株よりも危険な変異株である可能性が示唆されます。8/11
86
#拡散希望 新型コロナ研究コンソーシアムG2P-Japan🇯🇵の論文第8弾「オミクロンBA.2」を、Cell @CellCellPress に発表しました。#ステルスオミクロン とも呼ばれたオミクロンBA.2株について、伝播力、病原性、免疫抵抗性などのさまざまなウイルス学的性状を解明しました。1/5
cell.com/cell/fulltext/…
87
2022年末にアメリカ🇺🇸で突如感染爆発を始めたのがXBB.1.5株です。この株は、↓で我々が報告しているXBB.1株(G2P-Japan🇯🇵プレプリント第15弾)が、スパイクに #F486P という変異を獲得したものです。2/
twitter.com/SystemsVirolog…
88
#拡散希望 新型コロナ研究コンソーシアムG2P-Japan🇯🇵の論文第5弾を、Nature @Nature に発表しました。
本研究では、新型コロナウイルス #オミクロン株 の病原性が、 #デルタ株 や従来株よりも低いことを、実験動物を用いて実証しました。1/
nature.com/articles/s4158…
89
90
91
G2P-Japan🇯🇵の研究活動を、デイリースポーツ @Daily_Online で紹介いただきました。
ちょっと誤解を招きそうなので補足ですが、記事中の「だとすればこの先、オミクロン以上のウイルス変異は起こらず、第9波は来ないのではないか」というのは僕たちの発言ではありません。
daily.co.jp/opinion-d/doct…
92
#拡散希望 G2P-Japan🇯🇵のプレプリント第8弾「オミクロンBA.1続編」を、bioRxiv @biorxivpreprint に発表しました。#オミクロン株 #BA1 の特徴が、たったひとつのスパイクタンパク質の変異で規定されることを解明しました。
biorxiv.org/content/10.110…
以下、本研究の概要です。1/6
93
これまでに見られなかった変異の存在や世界各国での検出を受けて、WHOは7月7日に、BA.2.75株を「懸念される変異株(VOC)における監視下の系統(VOC-LUM; variant of concern linages under monitoring)」に分類し、注視しています。3/11
who.int/activities/tra…
94
BA.2.75は、「第2世代BA.2 (second-generation BA.2 subvariant)」とも呼ばれています。ちなみに、BA.2.75の #ケンタウロス という俗称は、以下のツイートが発端です(トリビア)↓ 4/11
twitter.com/xabitron1/stat…
95
96
【拡散希望】新型コロナウイルス感染症 #COVID19 を含めた、新興ウイルス感染症に関する基礎研究(ウイルス学、細胞生物学、バイオインフォ、分子系統学など)にご参画いただける方を急募します。スタッフ、ポスドク、大学院生、大学生問いません。ご興味ありましたら、まずはぜひ一度ご連絡ください!
97
98
それに加え、XBB系統が持っていた #Y144del という欠損が復帰したXBB.1.5株(XBB.1.5+ins144Y)も確認されています。Y144del という変異は、ブレイクスルー血清への抵抗性の上昇と、ウイルスの感染力の減少に作用する変異です(G2P-Japan🇯🇵プレプリント第15弾より)。3/
99
2️⃣ウイルス配列の数理統計解析によって、これらの #新しいオミクロン亜株 の #伝播力 は、BA.2よりも約1.2倍高いことを明らかにしました。実際、南アフリカやアメリカなどの国では、すでに新しいオミクロン亜株への置き換わりが進んでいます。3/7
100
XBBは、#組換え によって流行拡大に成功した初めての株と言えます。本邦における頻度も増えてるし、BQ系統が主流だったアメリカでも爆増してます。オミクロンの進化の方向性を予想するのは難しいですが、今後の流行動向は、やはりみなさんの感染対策次第かと思います🙏 9/9
reuters.com/business/healt…