276
初対面なのに「ジョー」「ヨシ」と親しげに呼び合う演出は外務省の浅知恵でしょうが、不慣れなオロオロ感と気恥ずかしさがモロでした。外務省の自尊心の欠如も相当だが、夕食会を断られハンバーガー付きの20分の首脳会談では哀れでした。それでもバイデンの最初の首脳会談は日本と自慢するのかな。
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菅首相がバイデン大統領と延び延びとされていた首脳会談を行う。目的は日米同盟の強化というが、朝貢外交は重い荷物を背負わされるのではないか。米国が敵視しているのは中国で、米国は中国に届くミサイルの配備を狙っている。沖縄などへのミサイル配備を引き受けてくるのではないか、それが心配だ。
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感染症の権威の岩田健太郎先生のお話を伺った。コロナは地球上の最大級の脅威で、感染が増え始めたときにいかに減らすかが大事で、総理が「逼迫していない」などと呑気なことを言う場合ではないと。ウィズコロナ戦略はあり得ない、ゼロコロナ戦略で行くべきだが、日本にはヴィジョンがないとも。
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もう一度書かせていただく。政府はトリチウムを含む原発処理水を海洋放出すると決めた。トリチウムは技術的に取り除けないので薄めて流すという。漁業者は風評被害を懸念して強く反発している。尤もだ。トリチウムを除去する技術があるのに政府はなぜ採用しないのか。除去してから流すべきだ。
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ミャンマーに詳しい元毎日新聞の春日氏にクーデターの話を伺った。心配なのは市民派が非暴力のスーチーさんより過激になってきていることだ。彼らは支援金を集めているが、もし武器を買って戦おうとすれば、国軍の思う壺で根絶やしにされるのではないか。あくまで対話で解決の道を日本は仲介すべきだ。
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自民党は選挙の目玉を「子ども庁」の創設にするらしい。前川喜平さんは国民を馬鹿にするのもいい加減にしろと書いている。その通りだ。民主党政権時より児童虐待が3倍、不登校が1.5倍に増え、児童生徒の自殺は昨年499人に達した。前川氏の言う通り、必要なのは真っ当な政策であり役所いじりではない。
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政府はトリチウムを含んだ原発からの処理水を海洋放出することを決めた。ちょっと待った!私の所にある上場企業から実証実験でガスハイドレート法により海洋放出の運用基準以下にトリチウムを抑えることができたと報告があったばかりだ。漁業者の声を聞いて、トリチウムを除去してから海に流すべきだ。
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米国がウィグルにおける中国の人権問題などを理由に北京五輪への不参加を同盟国に呼びかけるという。世界が憎しみ合っていてもスポーツを通じて平和をもたらそうと言うのが五輪の一つの目的ではないか。五輪の政治利用はすべきでない。自民が五輪の開催に拘るのも選挙に勝ちたいと言う政治利用である。
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コロナの第4波が急拡大し変異株への対策も打てない政府の無策が続いている。そこに北朝鮮が東京五輪への不参加を決めた。悪性ウィルスから選手を守るためと言う。一方、NHKは五輪反対の声を消して聖火リレーを放映した。人の命を削ってもオリンピックをやらなければならないのか。
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ガルージン駐日露大使の話を伺った。日本では第二次世界大戦は米英軍とナチスが戦ったと思われているが、実際に2700万人もの犠牲者を出して戦ったのはソ連軍で、英仏はむしろドイツに協力して、英米軍は最後にソ連と戦いボロボロになったドイツ軍を破ったのだと伺った。歴史は両面から見る必要がある。
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オバマ政権が核の先制不使用を議論した時、中国を懸念して不使用に反対したのが日本であったと東京新聞が元国務次官補の証言を載せた。中国も北朝鮮も核の先制不使用を宣言している。彼らの宣言の疑念を払拭するためにも米国が先制不使用を宣言すべきところ被爆国日本が反対するとは何をかいわんやだ。
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河野太郎大臣は2ヶ月ほど前に「ワクチン接種があってこその五輪」と述べられた。その言葉は当然と受け止められたと思う。ところがワクチン接種は遅れに遅れて五輪までに国民には到底行き渡らない。既に前言を翻されたようだが、ならばワクチンを接種しても五輪に万全ではないと訂正されるべきだろう。
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河井克行元法相が議員辞職する。お金をばらまいている他の議員も戦々恐々としているのではないか。河井氏は裁判所に議員バッヂを付けて入廷した。議員バッヂは国会に入る時に必要なだけで普段は外しておけば良いものを、多くの議員は常時付けている。俺様は国会議員だぞと示したいのか。今どき滑稽だ。
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政権の意向を忖度する官僚達と述べたら、孫崎氏はそんな生易しいものでない、菅首相は意向に従わない官僚は降格させると言った。局長クラスは辞めるしかないし、天下り先も閉ざされ5千万円位失うことになる。それは嫌だからみな官邸の言うことを聞かざるを得ないのだと。国民を売り5千万を得るのだ。
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孫崎享氏の話。アマゾンで7割がコロナにかかった村がある。その村で再び変異株のコロナが襲っているそうだ。ワクチンを注射しても変異株には感染する可能性があるということではないか。ワクチンが開発されるとそれに耐性のあるウィルスが生まれるのだろう。副作用もありワクチンで万全ではないのだ。
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菅首相は首都圏の緊急事態宣言を3月21日に解除する。東京では感染者がやや増えつつあるにもかかわらず、変異種が急速にはびこりつつあるにもかかわらずである。理由は明らかだ。25日から聖火リレーがスタートするから、緊急事態は解いておかなければいけないのだ。政府は相変わらず命より五輪なのだ。
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水野誠一氏がコロナを超えた日本の重点のシフトは、文明から文化へ、成長から成熟へ、進化から深化へ、競争から共創へ、創造から想像へ、教育から共育へ、エゴからエコへ、知識から知恵へ、市場から社会へ、売手から助手へ、効率から効果へ、所有から使用へ、論理から倫理へ、情報から情緒へと指摘した
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放送法の外資規制違反問題で、報告したとする東北新社の中島社長と報告を聞いていないとする総務省が真っ向から対立している。どちらかが嘘をついている。総務省はないないと言っていた接待があったことでも嘘をついていた。官僚としての矜持は何処へ行ってしまったのだ。証人喚問で明らかにされたい。
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これは驚いた。ワクチンの接種が大変遅れているとは思っていたが、日本の接種率は世界の中で100位以下なのである。その理由はワクチンの開発もできない国になってしまったことと、外交下手でアメリカを始めとする国に大切に思われていないからだ。日本を好きなロシアは日本に提供すると言っているのに
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脱原発の集会で、小泉さんの講演の後一言話す機会を得たので、脱原発、脱化石燃料で2050年にカーボンニュートラルの日本にできることを試算したことと、実験室段階ではトリチウムを除去する技術は成功していることを話した。トリチウムを含んだ汚染水の海洋放出は避けられるのだ。政府よ、目を覚ませ。
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東京五輪を海外客を入れずに開催する方向だと言う。菅首相は「人類がコロナに打ち勝った証」として五輪を開催すると豪語したが、海外客を入れなければコロナに打ち勝っていないではないか。コロナに打ち勝ってないのになぜ五輪に拘るのか。商業主義に偏した五輪に参加するアスリートがかわいそうだ。
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総務省の谷脇総務審議官がNTTから接待を受けたことで退職する。私は彼らが接待を受けていた事実よりも、東北新社の他には接待はないと、平然と国民に嘘をついていたことに愕然とする。誰しもまずいことは隠蔽したくなるのだろう。だから証人喚問だけでなく国会答弁も偽証罪を重くすべきではないか。
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朝日新聞の調査で辺野古移設には新国立競技場6個分の費用がかかり、埋立の土砂の単価が1年で1.5〜1.9倍に膨れ上がり、警備費は1日当たり1850万円で、米軍のダンスホールやボウリング場の建設費も入っていることが判明した。作っても一朝有事に役に立たない辺野古にこのような無駄遣いやめさせよう。
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東日本大地震、福島原発事故から10年が経とうとしている。最大の問題は最悪の事態に備える危機管理シナリオが無かったことだ。なぜなかったのか。それは万一の場合を想定して対策を示すと、そんな危険なものは作らせないと住民が反対するので、政府は作らなかったという。バカバカしいが事実らしい。
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エネルギー基本計画の改定に向けて経産省は原発の復権を画策しているという。自民は勿論立憲民主ですら、CO2排出実質0にするために原発0は無理と思っているのではないか。その方々にはフラタニティ誌2月号の私の論考「脱原発で2050年カーボンニュートラルの日本を実現する」を是非お読み下さい。