現在進行中の「第3相臨床試験」の結果が明確に出なければ、臨床的有用性としては何の意味もないです。 誤解されないようにご注意くださいね。
記事内に「北里大学との共同研究(非臨床試験)」と明記されていますね。 薬剤について、人への臨床的な治療効果を判断するのに、「非臨床試験」を根拠とするなんて聞いたことがありません。 本当に、ちょっと意味がわかりません。。 jp.reuters.com/article/kowa-i…
オミクロンの影響もあり、妊婦さんの感染事例も増えてきています。 オミクロンはデルタよりも病毒性(重症化リスク)が相対的に低いとはいえ、COVID-19にとって「妊娠」自体が重症化リスクです。ご家族含めどうぞ細心の注意を払って下さい。 オーサーコメントを書きました。 news.yahoo.co.jp/articles/b1aa9…
私も医師として患者さんの治療や健康維持に貢献したいと思っていますが、もし私が死んだら少なくとも家族はきっと悲しむ。 殺害は非常に稀なケースとは言え、患者さんやそのご家族に医師が危害を加えられるというのは、許されることではないはず。医師もあくまで1人の人間で、救えない命もある。
今回のコロナパンデミックで、社会制度の不整合もあるにせよ、「普段いかに人員の余裕がない状況で運営していたか」を思い知った事業や職場が多いはず。 もちろん、医療機関の多くもそうでしょう。 これを機に、普段はややコストがかさむとしても、人員に余裕を持たせるという決断をぜひしてほしい。
もちろんですが、主語を大学生や若者全体にする意図はまったくありません。
カフェで仕事していたら、同じフロアに座っていた大学生数名が大きな声でずっと喋っていたんですが、途中で友人に電話して「今夜数人で泊まりに行ってもいい?え、風邪っぽいの?全然いいよー気にしないから!じゃ後で!」と話していた。。 なかなか厳しい現実を見た気がする。
BuzzFeedさんに「妊婦のマスクと臍の緒」について取材を受けました。 個人の批判ではなく、科学的妥当性と科学的思考の重要性を知ってもらうことが目的です。 ・マスク着用で酸素飽和度は下がらない ・生活習慣で臍の緒が変わるとは考えにくい ・専門職としての発信とは buzzfeed.com/jp/kotahatachi…
女性のメンタルヘルスについてぜひ知っておいてほしいこと。 ・男性に比べ女性のうつ発症の頻度は約2倍 ・女性におけるホルモン変化(生涯を通じた変化、月経周期、妊娠/出産など)の影響が大きいと推測されている ・英国政府の試算では周産期うつ一件あたり約一千万円の社会的経済損失に
医学的に大きな間違いです。 スクショの内容を信じないようご注意くださいね。 ・子宮は筋肉の塊であり、いわゆる女性ホルモンの分泌には無関係です(分泌しているのは主に卵巣) ・確かに子宮を摘出すれば月経血の排出は無くなりますが、上記理由からニキビや肌の綺麗さ、体重には全く影響しません twitter.com/everyday_kojik…
仮に卵巣を摘出したらという話であっても、 ・若年(本来の閉経より早く)で卵巣を摘出すると早発閉経の状態となり、健康への悪影響が生じるリスクが高まります ・医師は、疾患がないのに子宮や卵巣を摘出することはありません ので、誤解されないようぜひお願いいたします。
日本は海外の多くの先進国より、大学院生の平均年齢がかなり低いです。 つまり、高校→大学→大学院というストレートな流れで進学する人が多く、「社会人になって色々な経験をしてから学びを深める」ことが比較的少ない社会。 これはもっと変わっていいはず。 学びはいつからでも遅くない。
医療者を含め科学に接するものが持つべき科学的思考の流れ。 1. 何か新しい発見や普段との違いが頭に浮かぶ 2. それが「異常なのか、特殊なのか」の妥当性を検討するため過去の研究をしっかり調査する 3. 検証のためどのようなデータをどのくらい集める必要があるか検討する 4. 倫理的配慮を講じる ↓
コロナワクチン接種後、どのくらいの期間母乳に抗体が含まれているか最新の研究結果。 特異的抗体は、最長で6ヶ月間母乳に含まれており、乳児への移行が期待できることが示唆されました。 妊娠中〜授乳中の女性にとっては朗報ですね。 乳児がコロナから守られますように。 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34981122/
こちらのYahoo!ニュース、過去最大規模のデータで安全性の知見がまた一つ重ねられたのですが、コメント欄には早速「こんなの信じない方が良い」というものが溢れてきています。 私のオーサーコメントがトップに掲載されていますので、どうか多くの方に伝わることを願います。 news.yahoo.co.jp/articles/8d213…
産婦人科医にとって、輸血はまさに命綱。 分娩時の多量出血。1分1秒の判断と処置がその後を左右します。 がん患者さんの手術中の多量出血。術中に輸血することも稀ではありません。 私も医師としてこれまで何度輸血に助けられたことか。 献血にご協力くださる全ての方へ心から感謝しています。
オンライン相談で、ときどき「月経が辛いけど親には性の話ができる雰囲気じゃなく困っている」というものが。 幼少期に性の話を親が否定したりはぐらかすと、思春期になっても気軽に相談ができない関係になりやすい。 こうした観点でも、親側の適切な性教育の知識・準備と対応が大切なんです。
性教育が大事だということは大賛成だし私も日頃からそういった活動をしています。 日本における性教育が不十分だと考えているなら、それをどう早急に解決していけるかを本気で考えてどんどんアクションを起こせばいい。 全然手足を動かしてないのに口だけというのはどうにも賛同しかねます。
なんか、HPVワクチンや緊急避妊薬、妊娠中絶薬の話になると、ほぼ必ず「これで性に奔放になることへの懸念が大きい」な意見が出ますが、まず性活動を楽しむこと自体は悪いことではないし、男女ともに性感染症なんかにかかりたくないし、妊娠してもいっかいう発想になる女性は全然多くないでしょう。
もし男性が妊娠する身体であったら、こういう意見を言っている男性陣は同じことを言えるんでしょうか。 妊娠や緊急避妊、中絶に伴うさまざまな心身のリスクや精神的葛藤を差し置いて、安易な妊娠を繰り返す人は数で言えば社会の中でほんの僅かでしょう。 個人的に、本当に理解しがたい。
10代の女性に知っておいてほしいのは、「骨の成長が思春期に大事」ということ。 激しいスポーツやダイエット(減量)の影響により無月経の状態が長期間続いてしまうと、低エストロゲン状態のために骨が脆くなってしまうリスクが。加えて、将来の骨粗鬆症の発生リスクを高めてしまう恐れがあります。
これは生物学的な事実としてですが、35歳以降での妊娠では色々なトラブルの可能性が高まります。 不妊症や初期流産はおよそ25%以上となり最初の壁に。 妊娠糖尿病や妊娠高血圧なども起こりやすい。 帝王切開率も高まる。 個人の知識獲得+社会の理解&支援、をしっかりできる国にしたいものです。
妊娠中絶薬が1年以内に国内でも承認される見通しとのこと。これは「特殊な薬」ではなく、世界数十カ国ですでに使用されてきた薬です。 効果も十分高く、安全性も国内の臨床試験で確認されました。 女性のSRHRを守るための大きな一歩。 オーサーコメントを書きました。 news.yahoo.co.jp/articles/48677…
中学生になる頃に包括的性教育を受け、 月経痛への痛み止めの効果的な使い方や低用量ピルなどの選択肢を知り、 避妊法を把握し主体的な避妊ができ、 プレコンセプションケアを10代で知っておき、 HPVワクチンを初交前に早期接種する。 これで得られるメリットは計り知れない。
みなさん、ご自身が初めて誰かとセックスしたとき、それを事前に自分の親へ伝えましたか? きっとほとんどの方は「そんなわけない」と思うでしょう。 だからこそ、小6あたりにHPVワクチンのお話を子どもにしてあげる必要があるんです。誰にも(本人にも)初交がいつかなんて分からないんですから。