201
30枚で書くつもりだった原稿が、このまま進めると280枚になることがわかった。
202
『悪魔の手毬唄』の話をしているのに「コリン・ファースが出るやつだよね」という返事がくるのでまさかコリン・ファース出演の映画版があるのかと思った。
よくよく聞き直したら「コリン・ファース」ではなく「おりん婆さん」だった。…そんな聞き違いがあり得るのか…だが現にあったのだ、ここに…。
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本日、新刊『黒牢城(こくろうじょう)』がKADOKAWAから発売になりました。謀叛人・荒木村重と囚人・黒田官兵衛が織りなす戦乱の世の推理小説、お楽しみ頂ければ幸いです。kadokawa.co.jp/product/322101…
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「摂津守様はいったい、何を恐れておられるのか。――官兵衛、それが知りとうござる」
突然の謀叛を起こした荒木村重と、村重に囚われた黒田官兵衛。地上には戦雲がたなびき、地下では二人の武士が心底を読み合う。修羅の世で生きるとはいかなることか。戦国時代の推理小説『黒牢城』、6/2発売です。
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アンソロジー『神様の罠』が6月10日、文春文庫から発売されます。乾くるみ、芦沢央、大山誠一郎、有栖川有栖、辻村深月の諸先生の作品と共に、「オール讀物」掲載の拙作「崖の下」を採って頂きました。群馬県の山中で起きた遭難/殺人を巡る、ハウダニット短編です。 books.bunshun.jp/ud/book/num/97…
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『黒牢城』で自分が何を書いたか、実はよくわかっていませんでした。書きあがったものを見ながら、私が書いたらしいこれはいったい何だと思っていたのです。ただ、もしかしたらこの小説は普遍に指先が届いたのではないか……という予感だけがありました。謀叛人と囚人の物語、お楽しみ頂けますように。
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シンデレラグレイはヒカルの碁を思わせる……次のステージに進むためには院生になるしかなく、その道を選んだのなら、もう、部活の仲間とは一緒にいられないのだ……
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いい話を聞いた……。この世に新しくあらわれたしあわせが、末長くありますように!
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『米澤穂信と古典部』(KADOKAWA)の重版が決まりました。ありがとうございます。
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東欧の独裁国家で大飢饉が発生して国際社会に支援を求めたけれど、事実上の鎖国下でまともなデータがないのでどの国も支援をためらう中、コメダ珈琲が率先して食糧支援に乗り出し、独裁政権が倒れた後で本当に致命的な人道的危機であったことが判明して、コメダがノーベル平和賞を受ける夢を見た。
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よし……何とか予定通り12日に仕上がった。もう23時452分か、危ないところだったな……。
213
誕生日おめでとうございます。
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【現実】
キャベツを千切りにしてバターで炒める→溶き卵を加えてオムレツにする→パンが消し炭になっていることに気づく→広げた新聞にパンを置きスプーンで焦げをこすり落とす→新聞のインクが調理台に移っていることに気づく→拭く→拭く→全力で拭く→パンもオムレツも冷めていく→拭く→拭く……
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【予定】
キャベツを千切りにしてバターで炒める→溶き卵を加えてオムレツにする→パンをトーストし、マヨネーズを塗る→オムレツをパンで挟む→朝食
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「コミカライズ、えげつないオリジナルシーンを入れて来たな……どうしてここまで……」→(原作を確認する)→「そう書いてたわ」
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『近所の工事がうるサイバーパンク』
「あんたの言う〈近所の工事〉だがね、調べてみたよ。受注企業は実在し、受注した記録もある。道路の使用許可は正規のものだ。防犯カメラには工事現場が映っているし、工事に抗議するSNSアカウントまである……だが、こいつを見てくれ」
男は映像を再生する。
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ねぎの小口切り「わたしたち、ずっとつながっていようね」
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「ゲラが戻って来たぞーっ」
その声を聞くと港町の人々は家事や仕事の手を止めて、いそいそと港に集まっていく。期待に目を輝かせるのは若い者ばかりで、年嵩の者は落ち着かない顔をする。疑問出しが多くはないか、ロジックの矛盾が残ってはいないか……そうした不安が、つい胸をよぎるのである。
220
6月2日、KADOKAWAさんから新刊『黒牢城』が刊行されます。天正六年冬、荒木村重は織田信長に叛旗を翻し、大要害・有岡城に立て籠もる。織田勢に囲まれた有岡城という密室で、城内の人心を惑わす難事を解き明かせるのは、土牢の囚人・黒田官兵衛ただひとり。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。
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ゲラ:やばい。最優先
メール返信:やばい。最優先
契約確認:やばい。最優先
短編:やばい。最優先
長編:やばい。最優先
食事:やばい。低血糖になりつつある。最優先
小用:やばい。最優先
コーヒーを淹れて飲みながら空模様を眺める:とりあえずこいつからやるか……
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最優先事項が四方八方から押し寄せた結果、何にも手を付けられず虚無の顔でコーヒーを飲んでいる
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ジャケットを着ようとすると脳内のパトリック(「ソーイング・ビー」の採点者)が「いい出来だ。全般的によく縫えている。柄合わせも完璧だ。裏地に薔薇色はどうかと心配したが、正解だね。ステッチも……まっすぐ。まさに期待通りの出来だ。これなら僕も着てみたい」と評価する。
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A「C…宇宙人だったのか。どうして人類の味方を…」
C「ボクは人類(の無駄な努力)が大好きなんだ。一瞬のきらめきが、何にも増して尊い(というかおいしい)」
敵「C…人類を裏切れ。人類のすべてが無駄な努力と化すのだ。貴様の望んだことだろう…」
C「馬鹿にするな! 養殖物は味が落ちる!」
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A「Bは俺のことなんか何とも思ってないのかな……」
C「そんなことないよ! がんばれ(おいしいなぁ)!」
A「Bのこと、ぜんぶ知っていたんだな。陰で俺のことを笑っていたんだろう」
C「どうしてそんなひどいこと言うんだ! そんなことするわけない(おいしいなぁ、って思ってただけだよ)!」