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拙作『黒牢城』(KADOKAWA)が、第166回直木三十五賞の候補に選ばれました。選考会は来年1月19日に開かれるとのことです。
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そして、短篇「三つの秘密、あるいは星ヶ谷杯準備滞ってるんだけど何かあったの会議」を寄稿いたしました。〈古典部〉シリーズです。〈古典部〉の時計の針が進むのは次の長篇になりますので、今回、時計の針は若干戻ります。膠着状態に陥った会議を進行させる、会議ミステリです。
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私には許せないものが三つある。一つは、モノクロでしかプリントアウトしていないのに何故かそしていつの間にか残量が減っていくカラーインクだ。
後の二つは今度までに考えておきます。
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(『氷菓』の左上にあるのは受賞時のトロフィー、『満願』の左にあるのは山周賞の晩に出版社さんがご用意くださったもの(半睡半醒で瞳を入れたので黒目が大きすぎてうるんでいる)、右にあるのは、小説家として生きると決めた時に両親がくれた縁起ものです)
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2001年有馬記念に向かうテイエムオペラオーを見送るような気持ちでいます。さすがに、8つ目は……。
いやしかし、『黒牢城』はどうやら私の思惑なんか置き去りにしていった小説のようなので、どうなることやら、見当もつかないです。いずれにせよ、読者に楽しんで頂けることだけを願っています。
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「見てください、この現場……人の手でこんな破壊が出来るものですかね……まるで、本物の鬼が出たような……」
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「そっかー、ほんとに犯人は鬼だったのかあ。確かに辻褄は合う(5発とも頭に撃ち込む)(効かない)」
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駅前のファミリーマートに、氷菓のさるぼぼグッズがまだ売られていた。10年経っても……。いろんな思いが去来する。ひとつ、買ってきました。
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何が起きているのかわかりませんが、『儚い羊たちの祝宴』(新潮文庫)の更なる重版が決まりました。ありがとうございます。
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今日19日の讀賣新聞文化面「始まりの1冊」コーナーに、『氷菓』(角川文庫)について書きました。自作については基本的に訊かれたことだけ答えるようにしていますが、さすがに刊行から時が経ちましたから、今回は着想元、それを膨らましていった経緯などを書いています。ご一笑くださいませ。
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意図を汲み取って頂いたので『黒牢城』は成仏しました。
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アンテナが下がっていて、映画スラムダンクの主人公(視点人物)が桜木ではないと今日初めて知った。その話を聞いた途端、無意識にこう言っていた。
「へえ。すると、木暮ですか?」
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11月10日、文藝春秋さんから『米澤屋書店』が刊行されます。これまで本や読書について書いたものを選んだ、読書エッセイ集です。折角の機会なので、好きなミステリについて好きに書いた文章も入れて頂きました。対談、講演録も数多く収録されています。註釈もつけました。お楽しみ頂けますように!
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常用外漢字をカナで書くやり方は賛成できない。あれのせいで子供のころ、「賽は投げられた」の理解が大変なことになった。何でそんなものを投げるのかと不思議でならなかった。
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いい話を聞いた……。この世に新しくあらわれたしあわせが、末長くありますように!
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ミスタッチと誤変換が多すぎて、とうとう、警察が令嬢を持ってくる小説になってしまった。
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現在発売中の「週刊文春WOMAN 2022春号」に、稲垣吾郎さんとの対談が掲載されています。ミステリを軸に、金田一耕助の話、サンソンの話、演技や小説と「自分」の話など、さまざまなお話をいたしました。ともすれば逸れていきがちな私の話を、稲垣さんが御して下さっています。とても楽しい時間でした。
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エッセイをご依頼いただいて、「牢屋の柱の太さは何センチか迷った」とか「表紙に書くのはArioka castleであるべきかArioka citadelであるべきか激論した」とかいう文章を書いていたが、いま昼食を食べて、「……もっと『嬉しかった』みたいなことを書いてほしいのでは……?」と気づいた。
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直木賞の受賞インタビューが公開されました。どうして戦国だったのか、どうしてミステリだったのかなど、お尋ねいただくままにお答えしています。
bunshun.jp/articles/-/515…
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明日発売の「小説すばる」(集英社)で、『本と鍵の季節』の続編、『栞と嘘の季節』の連載が始まります。図書室に返却された本に、自家製の栞(しおり)が挟まっていた。よくあることと思った図書委員・堀川次郎だったが、その栞には恐ろしい秘密があった。栞を巡って、誰も彼もが嘘をつき始める……。
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「月刊コミックエース」に掲載されているコミック版『氷菓』は、現在「わたしたちの伝説の一冊」(『いまさら翼といわれても』収録)に突入しています。
どうしてこんなことに……ただ漫画が描きたかっただけなのに、どうして……と呟きながらネームをチェックしている。
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信じられないかもしれないけれど、メディアミックスのオファーにゴーサインを出す決定権者が誰なのか、私は知らない。その人が出版社にいるのかスタジオにいるのか、あるいはテレビ局にいるのか、それさえ知らない。
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逃げながら再装填しようとしたけれど、警察官が予備の弾をどこにどうやってしまっているか(あるいは予備を携行していないのか)知らないので、弾はどこからも出てこなかった。