ロシアが「欧米が経済戦争を起こしている」と怒っているらしい。経済戦争じゃないよ、経済特殊作戦だよ。
電撃戦だというコメントは確かに多いけど、ロシアも古典的なディープバトルを展開しようとしていると思います。ただ部隊の連携が取れているように見えないので悲惨な結果になっているようです。二週間の戦いで将軍を二人失うのはかなりの出来事。米軍はこの50年間で戦死した将軍は一人だけです。 twitter.com/NoEnzai/status…
ウクライナ軍に戦車はないのか?という疑問をたまに見かけます。確かにあまりウクライナ軍の車両の映像をみません。実はウクライナに戦車が2500両あるそうですが、ロシア軍とオープンフィールドで戦うのは賢明なやり方ではないでしょう。ロシア軍が消耗してきたところで反撃に使う可能性はあります。
日本が普段やらない珍しい行為だと海外で話題になっています。 cnn.co.jp/world/35184662…
2018年に書いた「世界は新冷戦に突入 それでも強い日本経済」でお見せした世界の地政学の断層。ウクライナの真上を通っていて、まさに今の状況を予見しています。ちなみにこの本もロングセラーです。電子書籍は今でも売れています。
今回のバブル崩壊の方程式 = 98年のロシア破綻 + ITバブル崩壊 + リーマンショックx2(米中の不動産バブル同時崩壊) + コモディティ高による新興国崩壊。だからこそ新しい本の名前は「エブリシングバブルの崩壊」です。予約時点でずっとベストセラー。誠に感謝致します😊 👉 amzn.to/3ISLiFr
冬戦争のエピソードで「ソーセージスープの戦い」というのがあります。フィンランド軍の後に侵入したソ連の部隊がフィールドキッチンに遭遇。スープのいい匂いがしたので戦いをやめてスープを飲み始めたというのです。ロシア兵は独裁者に無理やり戦争に行かされています。同じ人間です。独裁は悪の極み
冬戦争の本でも書いていますが、ロシア兵は自国を守る時には鬼のように強いけど、攻める時は弱いですね。人命を大事にしていないので失う人の数が多すぎる。独ソ戦争でも3千万人のロシア人が亡くなっています。
ロシア軍の上級司令官(ハリコフを包囲している部隊の参謀)がウクライナ軍に殺害されたようです。苗字が同じなのでゲラシモフ参謀長官の親戚でしょうか。いずれにせよ一週間で将軍(Generalの日本語は将軍で合っている?)を二人失うのは大事ですね。 twitter.com/IAPonomarenko/…
ダウは見事なヘッド&ショルダーパターンでネックラインが割れています。何度も言っていますが、吹いたら売る、反発を狙わない。ベア相場は始まったばかりです。
ロシアは中国との関係を深めようとしている横で中国の敵であるインドに武器を売っているのも理解に苦しむかもしれないけど、ロシアと中国は歴史的に決して仲良い国ではない。仲良くせざるを得ない事情がある。プーチンが倒れたら一気に変わると予想。
一方インドの宿敵であるパキスタンはアメリカ製の軍事機器が多い。米軍がアフガニスタンを置いていったものも今パキスタンが買い漁っています。でもパキスタンは近年中国に接近、インドは欧米に接近しようとしています。南アジアの地政学事情は複雑化。
インドがロシアへの制裁に冷たい理由は簡単でインド軍はロシアの最大顧客だからです。2000年から2020年までインドの軍事機器輸入におけるロシアのシェアは66%です。米国から輸入の約9倍に相当。インド軍は戦車から地対空ミサイルまでロシア製のものを使っています。
こうやってソ連式の戦闘機が東欧のNATO加盟国から消えて、代わりに米国製のものが来るので米国は一石二鳥。一度米国式になれたらずっと米国から買わないといけなくなります。
ロシア空軍が制空権を握ってもウクライナ空軍を破滅できていない。ウクライナはまだ戦闘機を飛ばせているのがロシア空軍の大失態。今後ポーランドなどの旧共産圏からソ連製の戦闘機がウクライナに渡される可能性が高い。代わりにアメリカがこれらの国に米国製の戦闘機を渡す。
ロシア軍の戦闘機やヘリの消耗が激しくなっている。誘導ミサイルの数が足りなくて、攻撃するのに低空飛行しないといけず、低空だと携帯式防空ミサイルにやられやすい。今ウクライナ軍が携帯式のミサイルを大量に持っています。絶えず西側から供給がある。
ウクライナから発信される情報は膨張されていますが、ここ数日でロシア軍の上級将校数名が前線で命を落としているのが事実です。司令官が前線に出てくることは本部と前線部隊のコミュニケーションがうまく行っていないことの証。
他にもたくさん共通点あるので時間があればまた書きます。本は前も紹介しましたが、William R. TrotterのFrozen Hellという書籍です。
⑤ソ連軍の戦争準備:戦いは長くても12日以内に終わるという前提で12日分の用意しかしていない。今も同じでロシア軍の食料、燃料が足りなくなっている。
④戦争の進行:ソ連軍は幹線道路でしか進行できず、渋滞を起こし、サイドから攻撃に弱い。今もキエフに向かっているロシア軍の車列が60キロにも及んでいるのに一向に動けない。
③ロシア軍の状況:エリート部隊の素人の部隊がごちゃ混ぜ。一部の部隊は攻めている国の名前すら知らない。今も同じでロシア人のエリート部隊に少数民族の素人部隊が混ぜっている。兵隊の一部は戦争だと知らず訓練だと思っている。
②戦争初期の作戦:とにかく人数と鉄の量(砲弾と戦車)で圧倒して、空爆でインフラを破壊し、相手国の国民をパニックに落とす。
80年前のソ連対フィンランド戦争は今のロシア対ウクライナに極めて似ています。いくつかポイントをあげます。 ①戦争の始まり:ソ連が打った砲弾がソ連側に落ちて、それがフィンランドからの攻撃ということにしています。つまり、自作自演。
ロシアのGDPは1.5兆ドル。規模として韓国に近い。今朝鮮半島で戦争が起きて韓国経済が破綻しそうになったら間違いなく世界各国の市場に飛び火しますね。
日経3%安。今日の下げは油じゃないですね。戦争長期化の可能性が高まって相場はロシアの破綻をおり込み始めました。よく考えたら98年のLTCMの破綻はロシア国債が原因でFRBが介入しなければ金融危機に発展するところでした。また、この事件が後のアジア通貨危機にもつながっています。