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チームが結果を出せば監督の実績となりますが、素人顧問にはとっては何の見返りもありません。このようにチーム運営が、搾取によって成り立っており、また学校経営もそれに依存しています。すなわち、学校経営も素人顧問からの搾取に依存しているということです。3/
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代休もなく、手当も雀の涙ほどです。チーム運営は基本的には技術指導ができる経験者(監督)が行っており、私のような素人顧問はひたすら指示に従うだけで、雑務をこなすことと事故があった際には責任を取ることが仕事です。2/
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私は、スポーツに関しては何の特別な知識も技能もありませんが、(柴田注: あるスポーツ強豪校の) 運動部の顧問をさせられ、あまりの激務に心身を病みました。春休みの次の休みが夏休みだったということがあり、また合宿日数を合計すると1年のうち1ヶ月分になるということもありました。1/
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部活顧問の男性教員の声を直接伝えたいので、やり取りの一部を、長いけど引用させてほしい。プライバシー保護のため詳細は秘している。でも、できれば皆さんには、私を通じてしか口に出せない彼の苦悩と無念の気持ちをどうか読み取ってほしい。こうした声を伝えない新聞やテレビ局は間違っている。
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大手メディアが報道しないからと言ってその問題が存在しないわけではない。その陰でどれだけ多くの人が苦しんでいるか。演劇界の性被害者や宗教二世が味わってきた苦しみを彷彿とさせる。メディアと高校側は有名スポーツ大会を媒介に持ちつ持たれつで繁栄。だが超ブラック労働で部活顧問の人生は破壊。
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なぜそんな強豪校の男性顧問が私にコンタクトしてきたのか。高校野球をはじめとした高校スポーツの構造的問題を、大手メディアが報道しないからだ。彼らは自社主催の高校スポーツ大会に水を差したくない。高校野球の問題を語った牧内氏や私が、週刊ポストを除く同業者から無視されているのと同じ。
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これは結局、対外的に何の関係もない人たちにまで自分の性被害の詳細を説明しないと、日本では納得されないということ。メディアのような不特定多数の人の目に触れるところで詳述しなくても、海外では概要だけで了解され、記事として成立。日本はあまりにハードルが高い。公に語る女性が少ない理由。
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だが、それだけではない面もある。私が元々のツイートをしたのは牧内氏が経験を詳細につづったブログを読んだからだ。でなければここまで反応したかわからない。読者も事実関係を確認したいだろうし、女性は特に、日常にどんな危険が潜んでいるか知りたいかも。メディアとしてもやはり訴求性が必要だ。
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一つ引っかかっていることがある。週刊ポストには、私の性被害を具体的に描写しないでほしいと頼んだ。応じてくれてありがたい。私自身のツイートとほぼ同じ内容だったが、再び掲載され拡散されるのが嫌だった。性被害の詳細は当人にとってはトラウマ的なのに、第三者には好奇の目で見られがちだから。
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ただ、英語メディアで性加害の具体的描写を読んだ覚えはない。英語では graphic なものと呼ばれ忌避され、特に青少年への影響を懸念。でも日本では性加害を告発する記事でも、その詳細が記事の中心に。それは普段からそうした描写があふれ、性加害者に甘い日本の風潮と地続きでないと言えるだろうか。
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日本にいる女性に言いたいのは、今あなたが経験している性被害は、日本の外では当然のことではない。日本の外では男たちが、同じ男による加害行為を非難し、社会の健全性を保とうとしている。でも日本ではほとんど罰を受けない。女性の性被害を軽視どころか、当然視することが暗黙の了解だからだ。
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朝日新聞社は今からでも牧内氏に謝罪し損害賠償すべきだ。それは社内にいる女性記者、また今後入社する女性記者のためにもなる。企業倫理を示す必要があるし、以下の記事のように社会を啓発・啓蒙するクオリティ・ペーパーの立場にあるなら、なおのこと範を示してほしい。dot.asahi.com/dot/2022071300…
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男性患者にベッドに引きずり込まれそうになったという女性看護師のツイートを見た。病気の高齢男性が施設で女性入所者の浴室を覗いたり女性職員を触ったりするとの記事を読んだ。なのに施設側は男性を退所させるなど毅然とした対応をせず「痛み分け」?記事もその対応を理解。gendai.ismedia.jp/articles/-/973…
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英語圏や東アジアにいた約20年間性被害に遭ったことは皆無。でも日本では何度もあった。これは偶然ではない。香港には痴漢を卑劣とみなす風潮があったし、米国では性加害は高い代償を払う。だが牧内氏の件のように、日本では被害女性にではなく加害男性に配慮。こんなおかしなことがあるだろうか。
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私の経験は、牧内氏に比べて大きいものだとは思っていない。だから逆に発信する意味があると思った。こうした性加害は日本中の女性が経験している類のもの。被害に遭ってショックを受け、忘れることはできなくても、特に口にしない。こうした行為が許されないという倫理観が日本に育っていないからだ。
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私のツイートを見た週刊ポストが記事化してくれた。性加害行為を抑止するのは、女性記者に限らず「こんなことを女性にしてはいけないのだ」という意識を社会に根付かせること。高校スポーツは特殊な状況下。主催する新聞・テレビは問題を報道しない。出版メディアがスクラムに入っていなくてよかった。 twitter.com/news_postseven…
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「彼には未来がある」は性加害を見逃すための常套句。大事にされているのは男の将来。言い換えれば、女のために男の将来に支障が出るなんてありえない、ということ。女子を補助役に固定したまま、球児を必要以上に持ち上げる報道が、こうした男尊女卑思想を補強・促進していることに気づかないのか。 twitter.com/rhapsodyinnort…
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主催者だからってなぜ同宿する必要があるのか?なぜ高校野球ネタで県版を埋める必要があるのか?部数激減で支局の維持すら厳しくなってきている今、高校野球の取材体制は見直すべきだ。野球だけ特別扱いするのもどうなのか。スポーツに対する考え方としても、青少年の教育としてもおかしくないか?/11
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結局これも人権や尊厳の問題。性加害を受けると尊厳が深く傷つけられる。前に事件取材での「記者の人権」についてツイートしたけど、今回の件でも女性記者の人権が大きく損なわれている。高校野球をやめろと言っているのではない。行き過ぎをやめろと言っているだけだ。/12
twitter.com/yuko_shibata_/…
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突然私に迫った監督も、地方予選からの疲れと甲子園での緊張の連続で、かなり精神状態が不安定になっていた。猛暑の中での過酷な試合日程が批判されているが、そもそも彼らをこのように追い込んでいくこと自体が非人間的では?セットになっているのが非対称なジェンダーバランス。日本社会の縮図。/10
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一方で各校は、全国的な知名度を上げるチャンスと野球部を特別扱い。監督や選手は壮行会で校長に激励され、行政やメディアを訪問。「郷土の代表」に「地元の期待」がのしかかる。彼らの一挙手一投足が、大きく報道される。プレッシャーは途轍もない。頭の中で何かが狂っていっても不思議ではない。/9
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変化する状況を捉えて、締切が迫る中で急いで書き上げるのは、それなりに面白かった。朝日では、高校野球は販促や夏枯れ対策。社会的にも「国民的夏の風物詩」として定着。「球児の純真さ」にファンが胸を熱くするのもわかるが、その極端な男性中心主義と過剰報道は限界にきている。是正すべきだ。/7
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高校野球は、選手も指導者も全員男。女はケア要員やチアリーダー役で、常に脇役。男性の優位性が徹底した世界。主役は俺たち男、女は男に奉仕するため存在。そんな価値観を高校生の時から注入している。そんな中に女性記者が「主催者」として現れても、プロではなく慰安役のように見なされたりする。/8
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支局の上司には言わなかった。元々筆舌に尽くしがたい人たちが多かったので。甲子園派遣デスクらも別の問題で手一杯だった。だからこれまでほとんど口にしたことはない。でも類似の事件は他にもきっとあり、それらが積み重なっていく中で、ウネラ氏が経験したようなひどい事件が起きたのではないか。/5