伊豆の美術解剖学者(@kato_anatomy)さんの人気ツイート(新しい順)

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美術解剖学を学ぶと、腕や脚、胴体の把握がAからBに変わる。内部構造を知ると隣の領域への接続部分が有機的になる。
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世界レベルはすごいなと改めて思う今日この頃。390ページ、A4変形、ハードカバーですが、翻訳されると日本の美術解剖学教育の水準を引き上げる事になると思います。
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久々に美術解剖学教育の深淵を覗く本に出会った。図はほとんどが黒板にチョークで描いた板書。著者のSándor Dóróは2007年に亡くなったゴットフリード・バメスの弟子。
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「伊豆の美術解剖学研究室」というYouTubeチャンネルを作りました。登録はこちらでお願いします。 名作から学ぶ美術解剖学1:『ラオコーン』(筋)youtube.com/watch?v=zIK-Y1…
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ラオコーン現状の推測骨格(一、二枚目)と以前描いたラファエロが監修した補修の推測骨格(三枚目)。
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骨格の目視可能な部分(濃い赤)と見えないので推測で補っている部分(薄い赤)。濃い赤で描いた部分は、美術解剖学を学び始めた人にとって把握すべき優先順位が高いといえる。薄い赤で描いた部分は、体験や知識に応じて精度が変わってくる。
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ヒトや動物の骨格がある程度拾えるようになったら、空想動物の骨格にチャレンジしてみることをおすすめする。構築された知識や勘がほどよく崩されるので、頭の体操になる。
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美術解剖学の筋肉図は、殿部などの脂肪層が分厚い箇所を除き、皮膚付き、皮膚なしどちらでも問題ない。骨格図では、体表からの深さを知る手がかりとなる。
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起伏を捕らえる練習。この方法は16世紀のアルブレヒト・デューラーのドレスデン・スケッチブックに見られる。
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やや斜め後ろから見た下肢。筋と皮下脂肪を加えた状態の比較。皮下脂肪によって殿部の輪郭が直角に近くなり、膝窩が膨らむ。
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大腿部の前面から内側面にかけての起伏。鼠径部の下方にある大腿三角(鼠径靱帯、縫工筋、長内転筋で囲まれた三角形の領域)は、生体では脂肪で埋まっていてなだらかになっている。筋と体表で起伏が大幅に異なる箇所の一つ。
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先日、彫刻の赤で示した部分は何かという質問があった。赤で示した箇所は、前頭骨の頬骨突起。眼周辺の造形に重要な部位で、ヨーロッパ系の人では眼窩の上縁全体が前方に発達し、眉毛や筋のボリュームが少ない頬骨突起の部分が目立つ。
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骨格の推測で目視できるところ(濃赤)と、深部にあるので推測で補っているところ(薄赤)の例。
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ラオコーンの修復された腕が繋がって見えないと言ったら、図を描いてくださいと言われたときの図。
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膨らんだ部分は目について拾いやすいが、窪んだ部分=低点(背景側、空間側の出っ張り)がずれていると形がガタついて見える。先に低点をつなげ、できた枠(青線)の上に膨らみ(赤線)を描くと、比較的楽に形を捉えられる。
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ゴットフリード・バメスの低点を拾う描き方の練習。
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肘を直角に曲げて前腕を回旋させると、力こぶの形状が変化する。力こぶを作る上腕二頭筋は、肘を屈曲させて前腕を回外させた時に収縮が最大となる。筋力の少ない人でも、反対の手で力こぶをおさえると確認できる。
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胸鎖乳突筋が上を向いたときの開口と関係があると誤解された方がいたが、上を向いたときの開口は舌骨上・下筋群が関わる。
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胸鎖乳突筋は、頭が上を向いた時には上向きに曲がる。顎と耳の間を埋める耳下腺表面を覆う分厚い筋膜と胸鎖乳突筋の筋膜が強固に繋がっているためだ。
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上腕の垂直挙上時の広背筋。上縁がほぼ90°、肋骨部が垂直。この筋走行は、懸垂など上腕を真下に牽引するために役立つ。
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肩甲骨の内転(後ろに引く)と外転(前に寄せる)は鎖骨の回旋を伴うので、水平移動のような単純な動作ではない。
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瞳の模式図。上から通常、驚き、疲労。上まぶたが黒目にどれだけかかっているかで印象が異なる。締め切り前の原稿に落書き。
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斜め後ろから見た肩周辺。