越前敏弥 Toshiya Echizen(@t_echizen)さんの人気ツイート(リツイート順)

ところざわサクラタウンの武蔵野坐令和神社では、「締切守」が販売されています。全国の著者・訳者の皆さん、ぜひおひとつどうぞ!
amazonの書籍レビューについては、何よりまず、「梱包がひどい」とか「届くのが遅い」とかいうやつを即座に排除する(配送へのレビューとはっきり分離する)仕組みを作ってもらいたい。最初のレビューがそういうやつで★ひとつだったときに本の作り手がこうむる損害はけっこうなものなんだから。
エラリイ・クイーン『ダブル・ダブル』再校ゲラ作業中。あと何十年修業しても、これは自分には見破れないだろう(この赤字は編集者による)。
翻訳者としては、もし自分がこれを食らったら一生立ちなおれなかったかもしれません。
『小説 アナと雪の女王』が「中身が字ばっかり!」だと怒っている書き込みを見かけて困っている。すんません、小説だから字ばっかりなんです。でも、『思い出のマーニー』原作のとき「勝手に舞台を北海道からイギリスに変えるな!」と怒られたのよりはずっとましかも。
この手の話、定期的に何度もツイートされているんだけど、知らない人がまだまだ多いので広めましょう。 紙でも電子でも事情は同じです。 自分の場合、これまでの訳書100冊近くのうち、おそらく半分ぐらいが、絶版もしくは事実上の絶版です。早ければ3年程度で絶版が決まります。 twitter.com/futami_honyaku…
そう、電子書籍は絶版にならないと思ってる人がけっこういるんだけど、紙と同じで、原著者との契約が切れたら絶版です(すでに購入済みのものは変わらず読めます)。だから、気に入った本はなるべく早く買ってください。 twitter.com/futami_romance…
仕事中に萎えたシリーズその2。 某書店のサイン会で。 越「お名前は入れますか?」 客「あ、いりません」 越「(贈り物にするとか、事情はいろいろだと思いながら)そうですか」 客「名前がないほうが、ヤフオクやメルカリで売りやすいって聞いたんで」 越「……そうですか。つぎの方、どうぞ」
こんな状況で書くのもなんだけど、きのう観たテレビで計3人が「~ざる・おえない」と発音していた。ネットの書きこみでは「~ざるおえない」だけでなく、「~ざる終えない」「~ざる負えない」まで見かける。めまいがしそうだ。
大学の翻訳クラス(2年生・3年生が半々ぐらい)では、余った時間に「誤訳しそうな英文クイズ」を出しています。 きのう、13人のうち、ひとりも正しく読めなかった文。 All the people that admire a person who paints like Renoir.
英文の9割ぐらいをざっと理解できる程度の語学力がある人は、日本じゅうに何百万人もいます。一方、英和翻訳というのは、残りの1割を調べたり考えたりするために9割の時間を使い、英文を読めない人が一読で理解できる文章を作りあげる仕事です。そういう作業を心から楽しめる人にとっては天職です。
エラリイ・クイーン『十日間の不思議』の書影が解禁となったようですね。2月17日ごろ書店に並びます。 いまから読む人は、可能なら『災厄の町』『フォックス家の殺人』『十日間の不思議』『九尾の猫』の順に読んでもらえるとうれしいです。
「ぼったくり男爵」が今年の流行語大賞に輝くかも。いや、Baron von Ripper-off をそう訳した人に名訳大賞でもいい。
以前、ゲラでミスに気づいて、危うく世に出ずにすんだ恥ずかしい誤入力の例(校正者も編集者も見落とした)。 「……が放った銃弾は、肩を貫通して血染めの男根を残し……」 銃弾のきわめてアクロバティックな動きで読者を翻弄するところだった。
なんか大騒ぎになってしまったので、補足すると、これは1970年代のサンリオ文庫の巻末目録で、伝説の誤植とされているものです。川本さんの Wikipedia でも少し言及されています。
前にもちょっと書きましたが、電子書籍だって紙の本と同じで、版権が切れれば絶版になります(数年で版権が切れるケースが少なくありません)。一度絶版になったものが復活する可能性はきわめて低いです。読みたい作品はぜひ早めに購入してください。 twitter.com/futami_honyaku…
だれか、読書がコロナに効くという学説を発表してくれないものか
1960年ごろの翻訳書から。なぜ彼は14ほど「ああ」と言ったのか。原文は about ten times だった。当時はこの種の誤植がどのくらい生き残ったんだろうか。
もし軽症状でホテル療養の立場になったら、『失われた時を求めて』と『源氏物語』を読破するか、なんて考えてるけど、かつてクモ膜下出血での手術後療養中、同じ目標を立てたにもかかわらず、読破したのは『美味しんぼ』と『ブラックジャック』だけだったから、今回も似たようなことになるだろう。
金原瑞人さんが、出版翻訳報酬の「最低保証額制度」導入を提案していらっしゃいます。 英文ワード数か原稿用紙枚数かはともかく、自分の感覚でもこのあたりの金額かな、と思います。 ハーパーコリンズ・ジャパンについて補足すると、「あとがき料」が出ることも大きいです。 blog.kanehara.jp/?eid=716
あせってるときも喜んでるときも全部「やばい」と言う若者と話しながら、ちょっと辟易していたが、古語の「いみじ」もそうだったことを思い出し、急に楽しくなった。
鬼滅の入手困難とは別次元で恐縮ですが、翻訳書のシリーズ作品も、完結してからとか、つぎが出てからまとめてとかではなく、好きなシリーズであれば発売後数か月以内に購入して読んでいただけるとありがたいです。翻訳刊行がいったん打ち切りになったものを復活させるのは、きわめてむずかしいので。
長らくお待たせしました。エラリイ・クイーンの中期作品『ダブル・ダブル』と『靴に棲む老婆』の新訳刊行が決まりました。どちらも早川書房から、2022年に刊行予定です。新訳実現に向けて応援してくださったみなさん、ありがとうございます。
3点リーダーの話その2。台詞の場合、3点リーダーとダーシ(ダッシュ)のちがいは、一般にはこうです。 ……は、自分で迷ったりして言いよどんでいるとき。 ――は、何か言おうとしたのを相手にさえぎられたとき。 先日の戯曲版『災厄の町』は両方が頻出し、原文データが見分けづらくて苦労しました。
フィルムアート社から『サスペンス小説の書き方』(パトリシア・ハイスミス、坪野圭介訳)をいただきました。60年近く読み継がれている伝説の創作指南書の本邦初訳です。表面的なノウハウ本ではなく、堂々の本質論だけど、堅苦しさはなし。ロバート・マッキー3部作の翻訳の参考にもさせてもらいます。