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弁護士夫婦の我が家では、罪を犯した人にも背景がある、虐待をする人にも背景や理由がある、だからその背景や理由を解消することが重要、というのはごく当然の事実として息子たちにも共有されているのだが、学生のレポート見ると「そんなこと考えたことなかった」という人が多い。ここをどう埋めるか。
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家に居場所がなかった高校生時代。落ち込むとよく本屋や図書館にいた。本を斜め読みして、あー、自分はまだやれるのかも、となんとか踏ん張ることの繰り返しだった。
しゃべることも飲食もない。居場所であり、学びの根源。こんな時だから、必要な場所。
#書店・図書館への休業要請に強く反対します
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吉川ひなのさん。親にお金を使われていたのね。まさに、大人による搾取。芸能もスポーツも勉強も、本当に本人の意思なのか、子どもを大人の都合のいい道具にしていないか、大人が意識することが大事。
自分の人生を取り戻せてよかった。 news.yahoo.co.jp/articles/73193…
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毎年毎年、子どもの権利の授業を受けている学生から「どうして子どもの権利の授業が教員養成課程の必修になっていないのか。学んでから教師になるべき」という感想をもらう。ほんとそれ。
子ども基本法ができたら、試験範囲になったりしないかな(システム全くわかっていない)。
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「旅行に行ったことが一度もないから、修学旅行に行きたい」って言った子がいた。そういう家庭環境の子たちの、文化・芸術活動への参加や体験を保障する意味も持つ修学旅行。今年は、修学旅行に行けるのだろうか。オリンピックより、子どもたちのひとつひとつの経験を大切にする国になってほしい。
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「子どもたちが一生に一度のチャンスを逃してほしくない」か。ほぼ全員の子どもたちが、すでにたくさんの経験のチャンスを失っているんだよ。オリンピックより、日常の経験の方が、子どもたちにとっては大きいんだ。子どもたちをオリンピックのために使うな。
news.yahoo.co.jp/articles/bc55d…
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普段子どもの権利なんて全く尊重していない人たちが、困ったときになると「子どもたちのため」と言い出すの、腹が立ってしょうがない。「子どもたちのため」と言いたいなら、まず子どもたちに聞いてくれ。うちの子たちは、オリンピックより部活の試合や流れてしまった林間学校に行きたがってるよ。 twitter.com/free_andpeace/…
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お腹いっぱいごはんが食べられず、体操服を買い換えられず、勉強するスペースがなく、旅行に行ったこともない。そんな子たちが自尊心を削られながら学校にいるかもしれないことを、息子たちには知ってほしい。自分の今を「当たり前」とおごり、簡単に「自己責任」と切り捨てる人にはなってほしくない。 twitter.com/free_andpeace/…
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この「子どもの状態=親の評価」とされてしまうことが、子どもを親が自分の作品や自己実現の道具にして、子どもの権利を侵害してしまうことと繋がっているのだろうな。子どもは、親とは別の人だし、同じように育てても同じ人間にはならないし(うちのふたご!)、子どもは親だけでは育たないのだけどな twitter.com/NicholasRennic…
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長男が2歳の時にふたごが産まれたので、彼は十分に私たちに甘えきれなかった。ふたごが乳児のころは、父も母も赤ちゃんを抱いていて、ふたごが歩き出すと、私の両手はふたごに塞がれていた。もちろん、「長男だけ特別」の機会を作ってこっそり遊びに行ったり、ふたりだけで→
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受けることで、十分に満たされて、今の長男がいる。
4歳くらいの子と母親が手をつないで歩いているのを見て、長男とああやって歩く機会が少なかったことをちょっとさみしく、でも、長男を膝の上にのせてくれていた人たちの顔を思い出して幸せな気持ちにもなった。支えられて育児してきたな。感謝。
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旅行したりしたけど、いつの間にか長男は、ふたごがいると膝や手を求めなくなっていた。
それを補ってくれたのは、保育士さんであり、学童の支援員だった。気が付くと、誰かの膝に座っていた。彼がそうやってバランスをとっていたことは、私たちも支援員もわかっていた。親以外の愛情もたっぷり→
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講演で子どもの権利の話をするときに「子どもは親の所有物ではない」と伝えているのだけど、本に1950年の発言として、全く同じ言葉が書いてあって、悲しくなった。もう70年もたってるのに、同じことをコツコツ講演で伝えなきゃいけない日本の現状(T_T)
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せっかくのおめでたいニュースなのに、久しぶりに「仕事は続ける」という記事を見て気分が萎えている。最近ふれない記事が増えたと思ってたのに。共働き家庭の方が多い今、未だに女性が仕事を辞めることが原則のような書き方やめてほしい。どうしても書きたいなら男女ともに書けば良いのに。
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親から「好き」と言われたことがなく、私が思い通りにならないときだけ「命より大事なのがわからないのか」と呪いの言葉をかけられてきたから、「無条件に愛されていること」を子どもたちに感じてもらうことを育児の命題にしてきた。息子達を見てると、そこだけは、間違いなく成功してる。頑張ったな。
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息子たちが思春期に入ってから、伝えるべきことは「機嫌の良いときに、簡潔に冷静に伝え、深追いしない」を徹底しているのだけど、副次的な効果として、自分が怒らなくなったことに気付いた。長々話すと、子の態度に腹が立ったり、余計怒れてきちゃったりするんだなと。昔の私に教えてやりたい。
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そういう伝え方をするようになって、改めて思うのは、聴いているときの態度はあまり関係ないなってこと。他事しながらでも、こっち見てなくても、意外とちゃんと聞いてる。だから、態度で怒るのは無駄。「またか」「うるさいな」と思われると、聞く気が失せるから、そうならないことが大事だと実感。
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文科省は、不登校を30日以上の欠席としてカウントするの、いい加減やめた方がいい。授業には出られないが、夕方にちょっとだけ先生に会いに行く子は、不登校にカウントされない。学校に行けない、クラスに入れない子達がたくさんいるという学校が抱える事態の深刻さを、しっかり直視して欲しい。
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高校生長男が、家族でいることを肯定的に話したので何気なく「家族が好きなのは幸せだね」と言ったら、さくっと「うん」と言われて、思わず泣きそうになった。長男の年齢の頃、私は家の中が地獄のようで居場所がなかったから、そうならないよう育ててきたけど、「幸せ」と思春期に思ってもらえるとは→
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長男の言葉で、昔の自分の苦しみが浄化されるようで、泣けちゃう。世間的に見たときに、3人とも超順調ってわけではないけど、大切に種まきしてきたことは、3人とも芽が出ているような気がしている。大人になってから、気持ちが変わることもあるかもしれないけど、今は今で彼の言葉をかみしめておく。
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「自分が子どもの頃『子どもに権利を教えるとわがままになるから教えない方がいい』と思っていたが、間違っていた」と言われて、言葉が出なかった。そうやって、子どもは本来の力を奪われていく。「子どもにはわからない」「判断できない」は、子どもの権利行使を奪う呪い。
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子どもが何らかの被害にあったとき、自分の傷つきが中心になってしまう親と、自分の傷つきを認識しつつ、それを一度横において、被害にあった子どもの傷が広がらないことを優先できる親がいる。多くの親が前者になってしまうが、ごくまれに後者の親がいて、本当にすごいなと思う。そして、お子さんも→
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しっかりと、回復の道を歩んでいく。もちろん、そういうご両親の下で育ったからこそ、もともと回復力が高いのかもしれないが、仕事でそういう保護者にごくまれに会うと、自分もああなりたいと思う。