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安易に企業努力で値下げしろ、とは思わないけど、この辺の根本的なフォーマットレベルの改革をせんと、ラノベって先細りするだけなのではとも思う。
末端の人間の無責任な意見ではあるが。
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それが刷り部数減って単価上がって、中高生の小遣いでは買えない、となると、本末転倒というか。
そりゃ読み手は無料のwebに流れるし、『内容が読む前からわかる題名の作品しか売れない』とか言われるのも当然。少ない小遣いで買ったものが外れたら、そりゃ辛いわな。
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ラノベの値段が高い、というのはラノベの部数が減ってきてる事にも絡みそうだけど(ものすごくざっくり言えば初版部数が多ければ多いほどに理屈の上では単価は下がる)、元々中高生をターゲットにしているからこそ、ハードカバーや新書より単価が安い文庫形式をとってるはずで。
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最初のマイナスを200とかに設定すると、高感度上昇の幅は限界があるから、プラスにならずにマイナスのままになるという変な結果に。
技術というのはその原理的な部分を理解せずにアレンジして使うと、うまくいかないこともありますよ、と。
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キャラクター創造論でも書いたけど、この『最初の印象が最悪』パターンは、好悪が『ひっくり返る』からこそ劇的に見える、という典型的手法なのだけど(ゼロが100になるより、マイナス50がプラス50になる方が感情変化が劇的に見える)、この手法を『より効果的に使おう』として、
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念の為に書き添えると、二代め担当のたなぽんや、その後のM丘女史には、すごくすごく良くしてもらったので、ラノベの編集者が皆こうだとは思わなくて良いですw
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ぶっちゃけね、私が司法書士補助者の仕事辞めたのは、当時の担当さんが夜中の三時にファックス送ってきて、棄てプリのキャラデザインに意見求めた上、私が答えたら、『あっそう。まあでも面倒臭いから全部A案で発注しとくね』と言われたからだよ。
こんな事続いたらどっちもダメになると思ったんで。
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前にも書いたが、『ラノベ作家』が職業として成立してまだ半世紀も経過してないので、それで『充分生きた』レベルの天寿を全うした人居ないのよ。(脚本家や一般小説の人がたまたまラノベ書いてて、とかはあるだろうけど)
一生それで食ってけるかどうかわからない商売なんだぜ、マジで。
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生存本能の『呪縛』から完全解放された者達が居るとすると、彼等はそこから何を求めて生きるのだろう? とかそんな。
純然たる知的好奇心とか?
でもそれすら生存本能に紐づいていたとしたら......
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某先生の漫画見ていて思ったのは、『不老不死の種族に所有欲ってわくのか』という疑問。
本来の所有欲ってのは、支配欲の亜種で、生存の確実性を求めるところから来るもんだとすると、無限再生とかする不死者って、所有欲が無くなるか、あっても別の所から来るのではないかとかそんな妄想。
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前にも書いたですけども。
――例えば「メガネっ娘」と物書きがキャラ設定を造った時は、そのキャラが「メガネっ娘」である必然性と同時に、「メガネっ娘だから出来る演出やエピソード」をほぼ無意識の内に踏まえてます。>>
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私のような仕事として文章書いてる書き手ですら、例えば『なろう系のよくある異世界転生小説』を実際に書いてみると、結構独自のノウハウが有るのが分かる。
シナリオなんてより極端ですよ。
正直、私も甘く見ていた時期が有るが、職業として分化しているのには意味が有ると今は思い知ってます。
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確かにパッと見て(大雑把にではあるだろうが)書き手の技量が分かる絵と違い、文章はある程度読まないと判別つかない。
ぱっと見、本屋に並んでいる本と同じ『文字』で出力できるのだから尚更。
実際に書いてみればそう簡単ではないと分かるんですがね。
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文章は素人さんに『あんなの誰でもできる』と思われやすいのよな、絵より。
これも故大迫純一師の言葉だが『小説はな、ワープロってもんがあるからな。素人の書き散らした文章も活字として出力できる。へのへのもへじを鳥山明とかの絵で印刷できるようなもんだぞ。そりゃ「俺にも書ける」と思うだろ』
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世の中には新人育てるシステムを丸ごとパージする事で『経営のスリム化に成功した!』とか『社内体制を新時代に合わせた』とか『これからはアウトソーシング(と言いつつ実体は実務は他に丸投げ)だよ』とか言っちゃう漫画や小説の悪役的ポジの人達が本当に居るみたいだし......
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まったくその通りなのだけど、先日生徒さんが『シナリオライターになりたいが、どこも中途採用の会社ばかり(つまり実績、経験必須)』とため息ついてたから、まぁどこも余裕ないんだろうなとも。
(実績積む為の場所に行くために実績必須という地獄)〉RT
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なんか『ラノベ作家になったらいい椅子を買おう』ってツイートが回ってるが。
騙されるな。
ラノベ作家でなくても座り仕事はいい椅子でやると仕事寿命が伸びるで。
腰に来たら座り仕事できなくなるから。
そして腰痛めてスタンディングチェア使ってても肩脱臼とか足怪我したら色々困るから。
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そういえば、先日、『完全オリジナルの世界設定のファンタジーを描く際、世界設定を延々見せつけられるのは読者にとって苦痛だと聞いたが、読者に負担を強いない上手いやり方は無いのか』と生徒さんに聞かれたが。
そもそも普段とか苦痛とかの定義から考えないと色々見失うなあと思ったり。
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脱臼した時にふと。
レントゲン見たけどこれって肩の骨の位置がずれてるだけなんだよね。だとするとファンタジーとかでよくある『傷付けても再生する不死者』を『倒す』のに、実は『全身の骨を脱臼させる』=『細胞レベルの損傷では無いから再生が始まらない』という手は使えるんじゃないかなと。
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>>これは良い悪いとか勉強不足がどうのとかいう話でもなく、エンタメ作品を大量に(浴びるように)摂取できる環境にいるが故の事なのだとは思うけれど、お話を作る側の人間はその辺、少し気にするだけで物語の説得力が増すので、気に留めておくといいのかもね、と。
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>>無意識に判断する癖がついているのではないかなあとも。それが読み手の場合には別に問題ないが(作者の意図が伝わってない可能性はあるとしても)、書き手の場合には「なんとなくそれらしいいい雰囲気の会話だけさせておけばお話が一本出来ちゃった」的な判断をしてしまう危険性があって>>
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>>これはつまり、いいとか悪いとか以前に、大量のエンタメ作品を我々は摂取できる環境にいて、「お約束」というものを自分の中に構築できる状態にあるからこそ、デウスエクスマキナのように、「このセリフが出てきたら話がオチた証拠ね」という風に>>
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>>その時に気づいたのだけど、沢山の物語でしばしば語られる『テーマを象徴するセリフ』『ドラマの帰結としてのセリフ』――これを我々は沢山見てきたので、内容に関係なく、水●黄門の印籠の如く『このセリフが出てくれば物語が一件落着してオチる』と思い込んじゃってるのではないかと。>>
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>>プロットを見る限り、主人公は何も能動的に動いていない。流されて、組織に求められて、先輩の後釜に座って、最後に『これが俺の居場所だ』という。全然自分で見つけてない。>>
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>>例えば「自分の居場所は自分で見つけるしかないのだ」というのがテーマの物語で、その生徒さんが持ってきたプロットは、退魔師の家系の末裔で、異能故に周囲から差別されてきた主人公が、現代の退魔師の組織に所属して、自分を助けてくれた先輩(冒頭に死亡)の後釜に座るという話。>>