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「正直不動産」の成功は、オーソドキシーの復権を意味する。
当たり前の連ドラをめざす作り手は、今後、この名作をお手本にするだろう。
本日より、「正直不動産」は、未来のドラマ史に貢献していくことになる。
風に、乾杯。
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普通の連ドラは最終回の前の回がいちばん面白い。で最終回でずっこける。
だが「正直不動産」は最終回の前の回をあえて下げてきた。
そうして最終回で淡々と有終の美を飾った。
あまりにも見事なレース運び。
しかもまったく奇を衒わない。
最新の古典。
最新の伝説。
それがたったいま生まれた🍃
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あんなにやさしい山﨑努は初めて見た。
あんなにたのもしい草刈正雄は初めて見た。
スキップする山下智久。
大いなる日常のまま完。
「正直不動産」よ。
永遠なれ。
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相田冬二賞2022
最優秀作品賞候補
「正直不動産」
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知られざる情報をたのしく知ってもいいし
人間模様をやさしい気持ちでみまもってもいいし
ひとびとのがちゃがちゃした言動に大笑いしてもいいし
案外シリアスにわたしたちの現在を噛みしめてもいいし
山下智久の演技にただただ酔いしれてもいいし
明日は國民のドラマ
『正直不動産』
最終回の日
🍃
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春には
『君に届け』
が観たくなる🌸
夏には
『キャッチアウェーブ』
が観たくなる🏄♂️
秋には
ジェシー
に逢いたくなる🍁
冬には
「僕のいた時間」
に再会したくなる🧣
そして
『森の学校』
には四季がある🌲
三浦春馬は
すべての季節に
愛されている🐎
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正直不動産。
健全すぎるヒロインがなぜ浮かないのか。はしゃぎ気味の部長がなぜ悪目立ちしないのか。
彼女彼らのオンの芝居(銀行員も)に対し、山下智久がオフの演技を貫いているから。草刈正雄もオフ気味だが、キーは市原隼人で、歌舞いているのにオフ、という折衷芝居。素晴らしきミクスチャー。
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それにしても。
「久しぶりの逆ナン」というモノローグをあんなに優雅に発語できる俳優は、山下智久だけだと思う。
言葉の意味を乗り越えて、生まれ変わらせることが、優れた演じ手にはできるし、わたしはそういうところを、これからも感じていきたいと思う。
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今期最高なんてレヴェルでおさまってほしくない。
2022年ベストワンどころか、ドラマ史に燦然と輝く名作も充分射程距離に入っている。
8話はキャスト陣の演技筋肉が綺麗に引き締まっていて、不安も死角も一切ない。作劇も台詞も演出も質量が高すぎる。
だからこそ。このままの爆発的快走を祈る!願う! twitter.com/aidatoji/statu…
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バーでのモノローグからの、見えない女性へのエスコート、さらに驚きへ。
山下智久のシームレスな技術が体感できる神回でもありました。
つくづく、この俳優はリアリストだと痛感。コーディネート術が、すごい。
完全に組み立てているから自然。の典型。佳い演技のテキストにしたいくらい。 twitter.com/aidatoji/statu…
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他の追随を許さない。
完全に独走状態に入ったな。
正直不動産。 twitter.com/aidatoji/statu…
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『あしたのジョー』の主演俳優に、「立て!立つんだ!」の台詞も痛快。
とにかく練りに練って遊んでいる。
グレート!! twitter.com/aidatoji/statu…
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正直不動産。第8回。
緩みなし!
痺れる回だった。
とりわけ草刈正雄の「いろいろは、いろいろだよ」にやられた。
最初の風の演出も凄い。
山下智久のモノローグ、ウィスパー、地声、すべてが絡みあって、今期最良の演技。
彼はときおり無限(夢幻)の表情を見せる、きわめて有機的な俳優である。
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正直不動産の最も大きな美徳は「疲れない」ことである。
毎回、多様な切実さが描かれており、登場人物たちも傷を有しているが、そこに焦点を合わせすぎない、が目をそらすこともしない、という節度が、なめらかな作品を創り上げている。
無論コミカルさは手法のひとつ。悪ノリしそうでしない品性。
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たとえば正直不動産を観て、これが山下智久の芸風だよね、と思う人は少なくないはずで、だとすれば大成功だと思う。
なぜなら、それは、作品と主人公と山下智久がそれだけ馴染んでいる、ということだから。
違和感なくなるまでコツコツ煮込んでいる。その手間を大切にしているからこその透明な一体感。
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さらりと演じているが、めちゃくちゃ努力するタイプなのではないかと、今回あらためて感じた。そのことが、正直不動産の主人公の、素っ気ない悠然さ、温もりのあるマイペースさに、より一層のリアリズムをプラスしている。
綿密だが、やり過ぎないように、己のこだわりをかわしていく姿勢に痺れる。 twitter.com/aidatoji/statu…
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正直風に吹かれて毎回同じリアクションをするのではなく、精神の微細な時間経過をその都度積み重ねてきた山下智久だからこそ、第7回の告白は、胸に沁みいる効果をもたらす。
彼の芝居を見つめていると、脚本の言葉はあくまでも設計図で、そこに内装や外装を具体的に付与する役者仕事の本質を体感する。 twitter.com/aidatoji/statu…
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秀逸。
多層的な問題をメインディッシュとしているからこそ、漫画や雑誌を思わせる演出を序盤にかましてなめらかにし、部長の過去導入からの大学生・山下智久に連結する。
山下智久は時を着こなす。
だから、過去の決意からの時の流れ、正直風に吹かれるようになってからの蓄積に齟齬が生じない。
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気がついたら正直不動産の日。
わたしは主人公の若き日は、主演自ら演じてほしいと思ってる派で、今回の山下智久がどのくらい前まで遡るのかわからないが、彼なら中学生くらいまで余裕で演じられるはず。
日本の30代俳優はめちゃくちゃ優秀だから、みんな中学生とかやってほしい。それも技術なので。
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おれの好きな話。
芸能人の名前を、出演作や役名でしかおぼえない男子大学生と話していて
「ほら、どう見てもイケメンの!」
って言うから、(芸能人はみんなイケメンだろ)と思いつつ、よくよく聞いてみたら、
大倉忠義のことだった。
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困ったら、人情に頼るのが、日本のドラマの悪い癖で、人情を取り扱うときは、それなりの覚悟と現代性が必要なのだ。
正直不動産の場合は明らかに後者で、21世紀に人情を扱うのはどういうことか、の検討がなされていると思う。
これ見よがしの新しさはないが、実は非常に新しいドラマだと思う。
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正直不動産が信頼できるのは、人情の取り扱い。
脱構築されていて、ポップだし、洗練もある。ベタベタと泣きに傾くわけじゃないし、かと言って雑ではないし、さらりと丁寧。だから山下智久の演技フォームとの乖離もないし、ふっと寄り添ういいディスタンスがある。
人情に、ドラマのセンスは出る。 twitter.com/aidatoji/statu…