郡司芽久(キリン研究者)(@AnatomyGiraffe)さんの人気ツイート(リツイート順)

ちなみに私は、「周囲を助けない個体」が進化上完全には排除されていない所も、チスイコウモリの面白さだと思っています。一匹狼的なスタンスな個体が、集団の存続に有利な時もあるのでしょう。めっちゃ食べ物が少なくなってしまった時は、利己的な方が良いとか。 何事も、大事なのは多様性です。
2002年1月に鹿児島県大浦町で起きたマッコウクジラ14頭の集団座礁の顛末、壮絶すぎる…。救助、埋設、海洋投棄。次々壊れていく重機やクレーン。一頭を海に沈めるのに20〜30トンの重りが必要なのか…海洋投棄も決して簡単な選択肢ではないことがよくわかる。一読の価値あり。 spf.org/opri/newslette…
動物園の是非に関しては様々な意見がありますが、かつて指導教官が言っていた「たった一頭のゾウが、何万頭のゾウを救う人を育てるかもしれない。その可能性に価値がある」という意見が忘れられない。 その可能性を少しでも広げることが、自分のやるべきことの一つだと思っています。まだまだだけど。
インドから見つかる絶滅したキリンの化石たち、それぞれブラフマー・シヴァ・ヴィシュヌというヒンドゥー教の神様に由来する名前をつけられてるの、すごく良い。画像はブラフマーにちなんだ名前をもつブラマテリウム。神々しい。
まず、元の論文の内容は「2014-2019年の観察調査により、ウガンダとナミビアで低身長症という病気のようなキリンが2頭見つかった」というもの。2頭はどちらも一歳ほどで、同年代の普通のキリンに比べて、肘から先の骨が明らかに短い」という報告です。背丈の話はどこにも載っていません。2/11
生前の姿がよく知られていなかったため、伝説上の生き物と化してしまったスズドリの剥製。
見直し、同性愛は不自然なことではなく、多くの動物で見られる自然な現象であることを示しました。 なお、キリンの同性愛を報告した研究者は当時25歳の女性。発見時は恥ずかしくて周囲の人には言えなかったらしい。親戚には「そんなものを見たなんて…」と呆れられたそう。写真は現在のお姿。素敵。
1930〜60年代、基礎研究によりアルマジロが低体温であるが発覚 1970年代、低体温の人はハンセン病が悪化しやすいことから、「平熱が低い動物はハンセン病になるんじゃ?」と着想し、アルマジロがハンセン病にかかる数少ない動物だと判明 →人工培養が困難だったハンセン病原因菌の大量培養に成功
論文はこちらです→nature.com/articles/srep0… まだまだいろんな発展の余地がありそうで、今後の研究がとても楽しみ!
まぁこの手のことは、部外者だから言えることなのですが。生き物に深い愛情をもっていたり、動物園や水族館に親しみがあるタレントさんも数多くいるので、適した方々をブッキングしていただきたいなと思います。
ハトやニワトリなどで見られる”首振り”は、視覚と関係した行動で、「自分に対して周囲の景色が動いている時」に起こります。どんな時でも首を振って歩いているように思われているかもしれませんが、その場で足踏みしている時は首振りをしないし、止まっていても周囲の景色が動いていれば首を振ります。
調査を行ったキリン保全財団は、少額からの寄付や、チャリティTシャツの販売もしています。 英語のサイトしかないですが、どれも可愛く、キリンの保護にも貢献できるので、気になった方は是非!🦒 twitter.com/anatomygiraffe…
「キリンって目が可愛いですよね」という一言に対して、「目が大きくて、まつげが長いですもんね!瞬きをほとんどしない分、いつも涙目なのもポイントですね。背が高いんで、目が少し下を向いてて、伏し目がちに見えるのも良いですよね…」って早口で返した時、自分がオタクなんだと痛感しましたね。
些細なことですが、日本語版記事では「体高」の使い方も間違えていますね。 体高は足先から肩までの高さです。キリンは足先から頭のてっぺんまでが4-6mです。 体高6mのキリン、デカすぎてやばい。 minnano-jouba.com/blog/knowledge/馬の身長.html
キリンの血圧に興味を持った心臓外科医さんが、ケンブリッジ大の動物生理学研究室の教授に「キリンの血圧を測定したい」と相談したら、「研究室は提供するけどキリンは持参してね」って言われた話、リアル一休さんじゃん… pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/13256017/
とても楽しい
ウサギの研究者との飲み会で、イギリスのウサギは外来種だと知る。ピーター、お前、イギリスの生き物ですよみたいな顔してるけど、外来種だったのか…そりゃ隣の畑のマグレガーさんも怒りますわ…(画像はピーターラビット日本公式ページより)
正しい情報を伝えるご協力は厭わないつもりでしたが、「間違った・誤解のある情報」の信憑性を高める道具として使われてとてもしんどい思いをしたので、本件に関するテレビからの取材は全てお断りします。ご了承ください。
心が折れそうな時に「体の中にある凄い構造・凄い働き」がメンタルを支えてくれる気持ちはとてもわかる。まずは知ること。全てはそこからだと思う。 個人的には、体の構造を知ることで、時折怒る体調不良を「敵からの攻撃」ではなく「味方からの救難信号」に思えるようになったのもよかった。
また、処理費についても、過去の例では埋設の方が安価なのですが、「海洋投棄の方がコスト削減」と思っている方も多いようでした。 「自然界の流れに沿っているように"思える"」「より安価な"気がする"」ことが、本当にそうなのかは、きちんと調べて確認する必要があるのだなと改めて感じました。8/12 twitter.com/anatomygiraffe…
以前某大学のオムニバス講義で使用した「これまでの歩み(私がキリンの研究に至るまでの経緯)」というスライド、見るたびに笑ってしまう。
アルマジロの交尾を邪魔する好奇心旺盛なワオキツネザル
ふとした瞬間に、指導教官の哲学が自分の身にも染み込んでいることに気がついて、うわぁーとなるなど。 私の中に漠然とある「科学的な正論を武器に人を攻撃してはいけない」という気持ちは、ここらへんから来ている気がする… wasedajuku.com/channel/good-p…
論文、研究者のビデオインタビュー、英語版記事、日本語版記事の全てで書かれていないのは、今回見つかったミニキリンと同じ1歳くらいの個体の平均身長です。過去の論文や動物園の情報を調べると、1歳のキリンの身長は3m強。ミニキリンは確かに小さいですが、背丈が半分は明らかに言い過ぎです。9/11
中高生相手に講演をすると、必ず「マニアックな分野に進むことは不安じゃなかったですか?」や「不安定な仕事を選ぶのは不安じゃなかったんですか?」と質問されます。他者との関係構築能力に比べるとあまり注目されない気がしますが、「自分の不安との付き合い方」はとても大事な能力だと感じます。