科博に収蔵されている哺乳類骨格標本のミニレプリカが手に入るクラウドファンディング、明日までだそうです。今回だけかもしれないので、ご興味ある方はぜひ。 今のところ、キリンの骨格が一番人気だそうです。骨でもキリンっぽさがあって、最高に可愛いですからね🦒🦒🦒 camp-fire.jp/projects/view/…
反芻を行うウシやシカに比べて、ウマの歯はとにかく長い。反芻獣が「咀嚼+反芻」で草を細かくするのに対し、ウマの仲間は咀嚼だけで草をすりつぶすので、高歯冠の長い歯によって歯が磨耗してなくなることを防いでいるのです。ごつい下顎の中に歯が埋まっている様子、いつ見てもすごい。
「化石になった動物は、どうして首が反り上がっていることが多いの?」に対する答え。実は、重力の存在が深く関わっています。
私が項靭帯の存在を知ったのは、大学3年生の時。4頭目のキリンを解剖した時に初めてちゃんと観察して、「長い首を楽に支えるような構造があったのか…!」ととても感動しました。 (そんな日々をまとめた本「キリン解剖記」が電子書籍になったので、ご興味あればぜひ!) amazon.co.jp/gp/product/B08…
私の講演では、「キリンやオカピ、ウマ、鳥などの首を解剖中に動かしてみた!」という動画をお見せしたりもします。首を引っ張って手を離すと、靭帯の力で首がビュンっと反り上がる様子が見られます。 普段重力を意識することはあまりないですが、私たちの体は「重力込み」の設計になっているのです。
ちなみに、背骨の突起(棘突起(きょくとっき)と言います)の左右には、頭や首を支えるのに使う筋肉が付いています。突起が長いほどたくさんの筋肉が付着できるので、頭が重い動物や首が長い動物では、この突起が長くなります。 写真:バイソン、オオツノヒツジ、ヒツジ(角なし)(画像はwikiより)
せっかくなので、絶滅したオオツノジカの雌雄の骨格も!棘突起の長さが全然違いますね〜! こういうことを知ると、博物館の骨格展示コーナーを数倍楽しめる気がします。写真はフランス国立自然史博物館の比較解剖学・古生物学陳列館で撮ったものです。
アンコウのオスは、メスの体に噛みつき癒合し、結合した血管を通じて栄養を受け取ります。 血管が繋がることで、メスの分泌したホルモンが血管を通ってオスの体内にある精巣にも作用して、必ず発情が同期するそうです。確かに、いくら近くにいても、発情が合わなければ意味がないもんな〜。凄いです! twitter.com/sakana_bro/sta…
🦁寸胴鍋で氷作ってライオンにあげてみた🦁 内容の面白さもさることながら、「Amazon欲しいものリストでもらったもので、飼育改善の試みをして、それをYouTubeで配信」というのが現代っぽい。これが収益にも繋がるようになると、さらに色々変わっていきそうだなぁ。 youtu.be/lyx9seTDTbo
大分にあるアフリカンサファリのYoutubeチャンネルは本当に最高なので、生き物好きはみんな見た方が良いと思います。寝落チーター可愛すぎ。 youtube.com/watch?v=t-EY8w…
そういえば、キリン解剖記の感想で「著者が女性とは思わなかった」というのが多いのは、芽久という名前の字面が原因だと思っていたけれど、帯に「女性」という言葉が入っていないことも関係しているのかなとふと思った。 女性と挫折という二つの言葉は入れないで欲しいと編集さんに頼んだんだよなー。
「はずれ者が進化をつくる」、とてもよかった。進化の話というより、進化を題材にした生き方の話。子供向けですが、大人が読んでもグッとくるはず。 雑草魂とは、踏まれても立ち上がることではなく、「踏まれて立ち上がれなくても、大事なこと(=花を咲かせ種をつくること)は忘れない」ということ。
北米のヤマアラシのトゲの表面には、鱗状の”返し”がついていて、一旦刺さったら抜けにくい構造になっているのだけど、なんとこの構造は、皮膚に差し込むのに必要な力も少なくする効果があるらしい。この表面構造がない場合に比べて、刺すのに必要な力は半分に、引き抜くのに必要な力は約6倍に。凄い。
北米のヤマアラシのトゲの表面には、細菌の増殖を抑える効果をもつ遊離脂肪酸がついているため、トゲに刺されてできた傷が細菌感染を起こすことはとても少ないらしい。トゲの表面に抗生物質が塗ってある感じ。ヤマアラシ凄いな。 (先日解剖する機会があって、現在空前のヤマアラシブーム中)
しかし論文の最後が、「ヤマアラシの骨格を調べたら3割以上で骨折が見つかって、どうもよく木から落ちてるっぽい。落ちて怪我して細菌感染しないように抗生物質があるんじゃない?」ってのは、ええーーーー?!?!って感じだよ!笑 link.springer.com/article/10.100…
「女性がキリンの解剖って大変ですねぇ」に対して、「キリンって首だけでも200kgくらいあるので、男性なら持ち上げられるというわけじゃないし、研究のやりやすさに雌雄差はあまりないですよ」と答えたのですが、何の意識もなく「雌雄差」って使ってました笑 そうか、普通は「男女差」か… #nichiten
@makkotwitt 今のご時世NGなのかもしれませんが、いろんな生き方の動物がいて、「ヒトの普通」が「生物の普通」ってわけではないって思えて、なんかいいな〜って個人的には思います!
radikoでタイムフリー視聴できるので、気になった方は是非どうぞ🦒 安住紳一郎の日曜天国 | TBSラジオ | 2020/09/20/日 | 10:00-11:55 radiko.jp/share/?t=20200…
さらに気になった方は、拙著「キリン解剖記」も是非…! キリンの魅力が多くの方に伝わると嬉しいです🦒 twitter.com/AnatomyGiraffe…
私は日本人女性の平均より背が高いし、平均より少し力持ちだろうし、何よりキリンの持ち方を熟知しているので、キリンの解剖に関しては性別に関する苦労は皆無。 一般論では平均や中央値が大事だけど、個人の生き方は個人の特性次第なので、普通は○○みたいな言葉に振り回される必要ないと思います!
(少し修正) 「首から上が200kg弱」ですね。 キリンの首は体重の1割くらいの重さなので、大人のオスだと150kgくらい。メスだと100kg前後。頭が30kgくらいなので、首から上で100kg強〜200kg弱って感じです。 バーベルみたいに持ち手があるわけではないので、人力で持ち上げるのはそこそこ大変です。
幸い私は「女の子なのに〜なんて」という言葉をかけられた経験は少ないですが、そういう言葉で自分の「好き」に蓋をしてしまう子も多いそうなので、"雌雄"に関する話はできるだけポップに笑い飛ばしたいなと思っています。 性別・年齢などによって嗜好の傾向はあれども、個人の「好き」は個人のもの!
ものすごく反響が大きくて少しびびってます…(昼寝から目覚めた) 本当に無意識で使った表現でしたが、「男女は様々な社会的な意味が含まれる言葉なのに対して、雌雄だと生物学的な違いというとてもフラットな言葉にきこえる」という皆様のご意見に、なるほど確かに!と思わされました。
「女性なのに〜して大変ですね」は、「男性なのに〜できないの?」とセットな気がするので、どちらも無くなるとちょっとだけ生きやすくなるかなと思っています。(言われて辛いのは後者だと思う) 社会的意味を含む男女差、生物学的な雌雄差、単なるイメージ…などなど、考える良い機会になりました。
どうなってるの?!と思ったら、こういうことになっているらしい。根元の小さな骨が、棘の付け根の窪みにハマるとロックされる。生物の身体に備わるロック機構大好き人間なので、こういう動画をみるとテンションあがってしまう・・・!実際に触ってみたいな〜 delportdupreez.co.za/diving/fishwat… twitter.com/ikas9uidcalama…