(夫の名誉のためにいっておくと、砂漠の真ん中でキャンプしながらの発掘調査だったため、少なくとも当時はバッキバキの肉体で、「太っていたからついた通り名」というわけではありません🐖)
調香師の母に話したら、「トリュフピッグは全てメスで、トリュフの匂いとオスのホルモンの匂いが似ていることを利用しているので、男性の通り名としてはどうなんだろうか?」と言われ、「色んな視点があるなあ」と思いました。
数年前、古生物学者の夫が海外に発掘に行く時、「某先生のファルコンズアイみたいなカッコいい異名がつくといいね」と送り出したんですが、帰国後尋ねたら「良い化石を沢山見つけたらトリュフピッグの異名がついた」とのこと。確かに日本語でも「目が利く」と「鼻が利く」があるけど、イメージの差がw
クジラの解剖はキリンの解剖の数倍ハードな上、解剖頻度もめちゃくちゃ高い。田島研からは「解剖時に重いもの持てるように加圧トレーニング始めた」とか「浜辺でキビキビ動き回れるよう日常的に5キロ走ってる」とかって話が漏れ聞こえてきて、ストイックさにほんと驚く。拝読するのが楽しみです! twitter.com/ashiko/status/…
(ちょこっと宣伝)NHK出版にて「キリンと人間、どこが違う?」という月一コラムを連載中です。今年2月に掲載された第一回のテーマは「肺」です。ぜひご覧ください。 次回は6月末掲載予定です! nhkbook-hiraku.com/n/n92b88f3e4a75
「自分のことを認めて好きになろう!」とか言われても、「それが出来るならそもそもさあ…」ってなる人って多いと思うのだけど、心臓や肺って「自分であって自分でない」感じで、素直に「すごい」と思える。そう思える器官が増えてくると、「まぁ自分も捨てたもんじゃないかも」と思える気がします。
解剖学を学んでよかったなと思う事の一つは、自分の身体の中には信じられないほど精巧な器官がたくさん詰まっていて、それらが絶え間なく働くことで生きているんだ、と知れたこと。心臓も肺も腎臓も皮膚も、全てが尊い。何があっても「生きてるだけでマジですごいし」という気持ちがぶれなくなった。
はらぺこあおむしの作者のエリック・カールさんが亡くなったそうです。 Twitterでの最後の画像は、母の日に投稿されたカバの親子。最後まで幸せな気持ちを頂き、ありがとうございました。「はらぺこあおむし」は、幼少時代の私に生き物・自然の魅力を教えてくれました。 ご冥福をお祈りいたします。 twitter.com/ericcarle/stat…
2年前、アーティストの方とコラボして作成したキリン用ハイヒールの写真が出てきた!👠 金沢21世紀美術館で展示していただきました〜!(今はもう見られないのかな?)
かかとと膝の話が面白かった方は、きっとこれも楽しめると思うので、是非どうぞ! twitter.com/AnatomyGiraffe…
「キリンの研究は何の役に立つんですか?」と聞かれたとき、少し前までは『新たな知識を得ることは「役に立つ」の1つの形だと思います』と答えることが多かったんですけど、最近は『どんな風に役に立つのかはまだわからないですけど、キリンの研究も私自身も需要はあるみたいです』と答えることが多い
この話は知っている人も多いだろうし、「生き物好きには常識だしわざわざこれを書くことないよね」と思いがちなんですが、間口を広げるには「皆知ってるかも?」という話題からしっかり書くことが大事だと思っています。 世の中には「マイルドな生き物好き」が大多数であることを忘れないようにしたい twitter.com/AnatomyGiraffe…
Web連載「キリンと人間、どこが違う?」 今週公開された第4回のテーマは「手足」です。 様々な動物の身体を見比べ、似ている所・違う所を知るのはとても楽しいです。この連載は、私が日々感じている楽しさの”お裾わけ”です。 浅野さんのイラストも素敵なので是非ご覧下さい! nhkbook-hiraku.com/n/nbafa7e669a8d
「キリンとかダチョウの膝って、人間とは逆側に折れてるよね」と思ったことがある貴方へ。 そこは膝ではなく、かかとです。 キリンの足の甲はとても長く、約80cmあります。 nhkbook-hiraku.com/n/nbafa7e669a8d
研究成果は我が子のようなもので、「遠い未来にとんでもない大発見・大発明の基盤になったらそりゃ嬉しいけど、別にそんな大層なものにならなくても、他の人達に愛されて、誰かの日常を少しだけ楽しくハッピーにする一助になっていたら、それだけで生みの親として最高に幸せだなー」と思っています。
サンパウロ水族館で行われた「ペンギンプールの水が真水の時と海水の時で、マゼランペンギンの行動はどう変わるのか?」を調べた研究。 なんと、水槽を真水→海水にするだけで、水中にいる時間が約25倍になったらしい。結果が端的!6行! onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.100…
平川動物公園の福守園長の「意見箱へのお返事」は、においのやつだけでなく、どれも素晴らしいなあ。わかりやすく、相手に寄り添って、動物にも人間にも愛をもっているのが伝わってくる。 ↓「動物にさわりたい、だっこしたい」という要望に対するお返事。 hirakawazoo.jp/zooblog/voice/…
私は「嫌なら〜するな」という表現がとても苦手で、「嫌じゃないからやってみて、その上で楽しめなくて残念って話なんですけど…」と思っちゃう。本当に嫌だったらもうしないし。「ここが残念だったな」という人に「そこはこうやって楽しんでみたらいかがでしょう?」と提案できる人に、私もなりたい。
「動物園なんだから仕方ない」「嫌なら来るな」と言う人もいるけど、それは両者の断絶を生むだけなんですよね。臭いが嫌だなと感じた人も生き物を見るために動物園に来たわけで。そんな彼らに「”見る”以外の楽しみ方」を提案するのって本当に素敵。こういう方がいるってだけで嬉しくなっちゃうな。
誰かに何かを伝える時にはこうありたい、と思えるお手本のような回答ですね。 自分の思う「正しさ」や「理想論」を押し付けるのではなく、読み手に「こう捉えたら、もっと人生が豊かになるかもな〜」と思わせるのが本当に本当に素敵。登場する各動物にも会いたくなっちゃう。
このお返事の素晴らしい所は、「生き物は臭いがするもの」「臭いも大切」と言うだけではなく、「キリンとシマウマの匂いは違う」「オスジカ特有の匂いを嗅ぐと秋を感じる」など、思わず読み手に「嗅いでみたい!」と思わせる所ですね。福守園長のお人柄が表れた、本当に素敵な回答です。
平川動物公園は、園内で沸いている源泉の足湯につかりながらキリンやゾウを見られる世界唯一(?)の動物園で、とても素敵な場所なので、鹿児島を訪れた際には是非行ってみてください! twitter.com/AnatomyGiraffe…
平川動物公園の意見箱に寄せられた「園内のにおいをなんとかして欲しい」という意見に対する園長のお返事。とても素敵。 マサイキリンのハヤテくんの写真も素敵。ハヤテくんもすっかり大人だなぁ。 hirakawazoo.jp/zooblog/voice/…
これまでの解剖経験の中で、キリンの動脈硬化ってまず見ない。一度もないかもしれない。オカピ では見たことあって、他の種でもたまに見かける。 体の大きさの割に寿命が短い(25年前後)だからかもしれないけど、キリンの血管には色んな不思議が隠されているんだろうなぁ。
キリンに麻酔をかけて、血圧計測をした研究では、頭の上げ下げに応じて頭部の血圧が急上昇(150mmHg→250)・急下降(150→50)することが示されています。(添付2枚目Bの左図) 2番目の図のグレー部分が頭を下げた時。左が頸動脈、右が頸静脈の血圧。 (Brøndum et al. 2009) twitter.com/bar1star/statu…