ついでにこれも! twitter.com/AnatomyGiraffe…
多分こういうのが解像度の違い twitter.com/AnatomyGiraffe…
自分が発信者でも受信者でも、「今ピンときてなくても別にいーか、いつか何かのきっかけに役にたつかもしれないし。まだその時ではないのでしょう」と少しだけおおらかになれるので、前述の児童館の職員さんには年々感謝の気持ちが増していきます。今はなき、「こどもの城」の職員さんです。
小学生の頃、児童館の職員さんに「星の光が地球に届くのに何年もかかるように、誰かの言葉が君たちの心に届くのに何年もかかることがあるということを覚えておいてね」と言われたことがあって、それは学問でも同じだなあと常々思います。そしてこの言葉は、まさに何年もしてから私の心に届いたもの。 twitter.com/AnatomyGiraffe…
私にとって「解像度が上がる」の原体験は物理で、ドップラー効果の理屈を知った時、世界の輪郭がそれまでよりもずっとくっきりしたような感覚を味わいました。「自分が知らないだけで、世界はこんな風に記述できるのか」という感動の原点です。
私は肉眼解剖学が専門なので、「目で見ることなんて誰にでもできるのでは?」という質問を受けることがたまにありますが、「見る」ことはできても、「観察し、切り取り、記述する」ことは知識や経験がないとできないことを身を以て知っています。目に映るものに意味を見出すには、知識が必要です。
まあ、「やりたくない」という感情を「これには価値がないからやる必要がないのだ」と正当化しようとしているというだけの話なんでしょうけれど、知識があって損することってあまりないのではないかなーと思います。
「〇〇の勉強って何の役にたつの?」という話はしょっちゅう耳にしますが、知識を身につけることは人生を豊かにしてくれますよ。目に映るものを認知するには知識が必要で、同じものを見ていても、知識に差があれば受け取る情報量にも差がでます。いわゆる「解像度」の違いです。
それと、学問に限らず、同じ知識をもつ相手の方が友達になりやすいと思います。スポーツのルール、芸能人やバンドの名前、ファッション用語…もちろん知らない相手に教えてあげるという友達のなりかたもあるけれど、同じ興味・知識があった方が友達になる速度が上がる気がする(個人の感想です)
ナミブ砂漠のライブストリーム、本当に最高だなぁ。これは昨日見かけた、2羽のダチョウが交互に見張りしながら水を飲む様子。疲れた時に見る用。 youtu.be/ydYDqZQpim8
なお、これは「可哀想」という気持ちの否定ではありません。そういった気持ちが湧くことは、全く不思議ではないです。ただ、「土に還す」というのは簡単なことではない、というお話です。
キリンに限らず、献体していただいた個体について、飼育員さんから泣きながら感謝を伝えられたことは何度かあります。(そして私も泣く) もちろん複雑な想いをされている飼育員さんもいるとは思います。でも、「ゴミにしない」「忘れない」「未来に引き継ぐ」ことも、弔いの一つの形だと思います。
おお、これは立派な牙だなぁ。 動物園動物が骨格標本になると、どうしても「可哀想」と言う声があがりますが、ペットと違って火葬業者がいるわけでもなく、埋葬する土地の確保も困難です(大型種は特に)。骨格標本にするのは、彼らの貴重な遺体をゴミにしないための道です。 news.yahoo.co.jp/articles/b7c2c…
クローバーリーフ会長の西窪さんとの対談は、12月発売の拙著「キリン解剖記ジュニア版」に掲載されます🦒 対談中、一度も「エサ」という言葉を使ってらっしゃらなかったことが、とても印象的でした。 twitter.com/AnatomyGiraffe…
先日西窪さんと対談した時に、「水族館の動物にあげた時、万が一油が水面に浮いたらだめでしょ?」ともおっしゃっていて、言われてみたらその通りなんだけれど、中々そこまで配慮が及ばないよなぁと心から尊敬したのです。
動物が機械油の臭いを嫌がる為、基本は鎌で手刈り、チェーンソーも使わずにノコギリと剪定ばさみで作業するそうです。無農薬にしよう!位なら私でも配慮が及ぶけど、認識できない機械油臭にまで気が配れるのは本当に凄い。動物の嗅覚は人間よりずっと鋭敏だと知っていても、私はそこまで想像できない。
有限会社クローバーリーフという会社です。こちらのインタビューも素晴らしいので、ぜひ読んでいただきたいです。 agri-biz.jp/item/content/p…
「動物園の草食動物のために植物を用意する仕事」があるって子供のころに知っていたら、100%目指していた。パンダのために6種類の竹を刈り、コアラ用に8種類のユーカリを育て、カタツムリのためにカビを用意する。キリンにはサクラやカシ。個体ごとの好みも把握してお届けする。素敵すぎる。
ただ、そういう学生さんは、「学ぶ」ということに関して何年も苦しい思いをしているケースが多いと思うので、それを解消してあげられる教育システムがあったらいいなあとは感じます。
カタカナの「ヨ」とアルファベットの「E」の書き分けができない学生が、英語論文読めるようになって、実験して、卒業論文書いて…というケースを見たことがあるので、例えどんなレベルでも、教育が無駄になるわけないって思います。知識の使い方とセットで教えることで覚醒する人、いくらでもいますよ twitter.com/sssgantan/stat…
先日の講演会で「男の子ってこういうの好きなんでしょ?」のノリで紹介した、替刃式解剖刀の刃を挿し替える動画。 大型動物の解剖時に時折使う、刃渡り17cmの大型メス(?)です。使うのはごく限られた場合で、基本は数センチの小さなメスを使っています。
拙コラムの第9回が公開されました!今回のテーマは”呼吸”。哺乳類や鳥の肺呼吸、魚のえら呼吸の仕組みを紹介しています。 新作の例え話も誕生→『キリンの肺容積は約55Lで、登山用の大きなリュックと同じ位』 登山リュック背負う時、「これがキリンの肺…!」と思っちゃうな〜 nhkbook-hiraku.com/n/n3719c820f739
拙著「キリン解剖記」の児童書版が12/13に発売されます! 全ての漢字にふりがなを振って、新たに用語解説を加えました。「キリン」と「研究者」について紹介するコラムと、動物園関係者との対談が新たに加わりました。これまで以上に多くの方に読んで頂ければ嬉しいです。 amazon.co.jp/dp/4816371133
「耳とか鼻とか、それ自体が骨として化石に残らないものは、きちんと復元することはできない」と思っていた時代が私にもありました。が、耳も鼻も骨にくっついているので、その痕跡はちゃんと骨に隠されているし、多くの方が思う以上に、骨は雄弁に生前の姿を語っていると思います。 twitter.com/AnatomyGiraffe…