あと、世の中には本当に数多くの仕事があるので、想像もしない形で「好きなことを仕事にする」ことができるかもよ、というのも伝えていきたい。私だって、キリンの研究者になろうと思った当初は、12年間で38頭のキリンを解剖する人生を送ることになるなんて思っていなかった。 twitter.com/AnatomyGiraffe…
Yahoo!ニュースの記事タイトルが変わっている…!中の文章は変わっていませんが、きちんと発信すれば、対応してくれる人はいるんだなと多少は希望がもてました。 (「体高」は本当にただの間違いなので、そこだけでも「背丈」に修正した方が良いですよ) news.yahoo.co.jp/pickup/6382106
①の場合は洗浄した骨格を保管庫に入れて終了です。が、もし②の形で保管しようとすると、バラバラの骨を組み上げる費用が別途かかります。科博に保管されている体長12mのツノシマクジラ(ヒゲクジラの一種)の交連骨格の制作には、1000万円以上かかったそうです。11/12
実は、博物館が所有する骨格標本の大半は、前者のバラバラの形で保管されています。後者(交連骨格と言います)は展示には良いのですが、骨を様々な方向から観察したり計測したりはしにくいので、研究には不向きです。交連骨格は保管スペースもくうので、研究用の資料は①の形で保管されます。10/12
立派なツノは、実際にはやわらかい肉垂で、くちばしの横に垂れています。生前の姿はこちらからどうぞ(youtube.com/watch?v=dvK-Du…)。 なおスズドリは、昨年「世界一うるさい鳴き声の鳥」に認定されました。動画はその時のニュースです。
もちろん科博の田島さんの「海獣学者、クジラを解剖する」もおすすめです!沿岸に流れ着いて死亡してしまったクジラからわかることがわかりやすくまとまっています。 クジラの解剖のために日常的にトレーニングしてるの、本当に尊敬する… twitter.com/anatomygiraffe…
様々な分野から優秀な研究者を集めたドリームチームのような研究グループで、総力を上げて「科研費の申請書類のサイズを3MB以下に抑える」ことに取り組んでいる、なう (3MB以上だとオンラインシステム上ではねられて申請できない) いま日本各地で多くの研究者が同じことしてるのかなと思うと涙が…
科博の川田さんの「標本バカ」もおすすめです。無目的・無制限・無計画で集めることの意義。amazon.co.jp/dp/489308934X twitter.com/anatomygiraffe…
自分が発信者でも受信者でも、「今ピンときてなくても別にいーか、いつか何かのきっかけに役にたつかもしれないし。まだその時ではないのでしょう」と少しだけおおらかになれるので、前述の児童館の職員さんには年々感謝の気持ちが増していきます。今はなき、「こどもの城」の職員さんです。
先日バズったコレ、「誰かに言われて諦めてしまうなら、好きじゃなかったってことでしょ」という発言を沢山いただいたのですが、「好き」という気持ちは何もないところから無限に湧いてくるものではないので、「好き」や「興味」を育む意欲を奪えば、簡単に枯渇してしまうものだと、私は思います。 twitter.com/AnatomyGiraffe…
「明治時代にキリンの剥製つくるなんてこの人しかいないでしょ」の"この人"こと坂本喜一氏は、日本を代表する剥製師で、ハチ公の剥製を作った方でもあります。坂本氏の剥製は、出来がいいのはもちろん、生きていたその個体への愛を感じるのが良い。 twitter.com/anatomygiraffe…
過去の例ではマッコウクジラを沖合に曳航して沈めるのに一頭500万ほどかかっています。海岸に埋設するのも沖合に沈めるのも、どちらも膨大な労力とお金がかかります。労力についてはこちらの記事が参考になるかと思います→spf.org/opri/newslette… twitter.com/garasuhibar/st…
ちなみにこちらの動画は2021年2月に撮影したものです。湿度の高い夏より、乾燥して帯電しやすい冬の方が変形は大きいと思います(夏に試した事はないですが) 日々の湿度と変形具合を調べていったら、とてもよい夏休みの自由研究になりそう〜!
以前、学会当日の朝にスズメの死体を見つけたので、標本用に拾って、そのまま学会に行ったら、「ついさっき川田さんもモグラの死体拾ってやってきたよ」と受付で言われたことがあります。もはや習性。 そんな博物館関係者の日常を覗ける本・標本バカは9/30発売だそうです。 amazon.co.jp/dp/489308934X/
サメの歯には、「鋭くて切れ味が良いけどすぐ摩耗して性能が落ちるもの」と、「それほど鋭くないけど、摩耗しにくく性能が落ちづらいもの」があるらしい。面白いなぁ〜 royalsocietypublishing.org/doi/10.1098/rs…
今回の淀川の個体がどうなるかは知りませんが、私は、標本としてきちんと残せたらいいなぁと思っています。形は違うかもしれませんが、標本作成に関わる方々も、命を大切に思い、弔う気持ちをもっています。共感できなくても構わないので、少しだけでもそれをわかってもらえたら嬉しいです。
博物館には、100年以上前に収集された標本が保管されていることも多い。そんな標本を見るために、頑張って予算を取って遠路はるばる海外まで出向くこともあります。19世紀に集められた標本を宝物のように扱う研究者たちを知っているから、「標本として残してあげたかった」と思ってしまうんだろうな。
で、骨格標本にする場合は、数年後に掘り起こす必要があるのですが、当然ここからは処理とは別に費用がかかります。詳細な金額は存じ上げませんが、主に重機や運搬車両の費用が必要になるかと思います。7/12
南アフリカの水族館では、ウミガメの解説の横にビニール袋の水槽があった。なるほどなぁ。
す、すごい…!🦒 twitter.com/unholdemaid/st…
ちなみに「少年世界という昔の雑誌に剥製の製作過程が紹介されている」と教えてくれたのは、別件の調べ学習をしていた第二著者の小森さんで、なんと当時小学6年生!日菜子さんと論文を書く過程で、私の調べ物スキルもだいぶ向上した気がします。本当に楽しく刺激的な時間でした🦒あと国会図書館最高!
「先週末の動物学会で、海産無脊椎動物の分類学をやってる参加者が少なかったのは、学会と大潮が被ってたから」説、めっちゃ好き。
無事に掘り起こしが済んだ場合、博物館などに持ち帰って洗浄し、綺麗な骨格にする作業をします。そしてそのあとは、①このままバラバラの状態で骨格を保管する、②生きていた時の姿がわかるように骨を組み上げて保管(展示)する、という二つの選択肢があります。9/12
拙著「キリン解剖記」の児童書版が12/13に発売されます! 全ての漢字にふりがなを振って、新たに用語解説を加えました。「キリン」と「研究者」について紹介するコラムと、動物園関係者との対談が新たに加わりました。これまで以上に多くの方に読んで頂ければ嬉しいです。 amazon.co.jp/dp/4816371133
恥ずかしくて周囲の人に言えなかったのに、論文として世界に公開しているんだから、学者ですよねぇ。今回本を書くにあたって、最初に編集さんに言ったことは「Dagg先生のご著書のような黄色い本にしたいです」だったなぁ。