南アフリカに行って一番驚いたことは、野良猫やカラスぐらいの感じで野生のハイラックスがいること。ハイラックスはネズミのような見た目ですが、ゾウに近い動物です。よく見ると、小さな指にはゾウのような蹄がついています。 晴れた日に窓辺でハイラックスが昼寝してるなんて、最高の家だなぁ。
動物の同性愛といえば、スコット南極探検隊のジョージ・マレー・レビック! 彼は、ペンギンの同性愛や死姦を目にしてショックを受け、観察結果を一般人から隠す為に、報告書をギリシャ語で書いている(図)。なので、当時ペンギンの同性愛行為を知れたのは、ギリシャ語を読める一部の教養ある人だけ。
ウンチの飛距離から、ペンギンの直腸圧を推定しよう!という、着想に至った経緯が全くわからない論文。水っぽいウンチを出すときはおよそ77mmHgで、オリーブオイルくらいの粘性のウンチを出すときはおおよそ450mmHgらしい。(Meyer-Rochow & Gal 2003, doi.org/10.1007/s00300…)
例えばマッコウクジラだと、脳油と呼ばれる頭部の油の重みで頭蓋骨が破損してしまうそうです。なので、極力肉を削ぎ落とし、自重で骨が破損するリスクを減らします。ヒレなど、細かいパーツがある部分は、埋めずに回収して別途骨格標本化するケースもあります。5/12
大学で動物解剖学の講義を担当しているのですが、講義の準備をしていたら「内臓を模したキャラクターが軽快な音楽にのせて自分の機能を説明した歌を歌う」というコンテンツを見つけた。食道というテーマで1曲作ってるのまじですごい。youtube.com/channel/UC7EFW…
ちなみに著者の大越先生、大変に文章が上手く、とてもとても面白いので、気になった方は図書館などで月刊海洋を探してみるといいと思います!
ちなみに、私も特番を見た時に「よく笑わずにできるな…?!」と思っていたんですが、実際撮影になったら、ガチガチに緊張して笑う余裕ありませんでした😅 なお、キリングッズは私物です🦒 twitter.com/AnatomyGiraffe…
ちょっと過ぎてしまいましたが、1/7はサンタバーバラ動物園で飼育されていた"首折れキリン"、ジェミナの命日でした。この状態で21才まで生きたの本当にすごい。ほぼ同じ症例が1902年に報告されているのもすごい。 ジェミナ、安らかに。 (ジェミナの写真はサンタバーバラ動物園HPより)
北米のヤマアラシのトゲの表面には、鱗状の”返し”がついていて、一旦刺さったら抜けにくい構造になっているのだけど、なんとこの構造は、皮膚に差し込むのに必要な力も少なくする効果があるらしい。この表面構造がない場合に比べて、刺すのに必要な力は半分に、引き抜くのに必要な力は約6倍に。凄い。
ダチョウがこんな風にこんな音を出すなんて全く知らなかった… 気管の付け根にある鳴管で音を出す他の鳥とは違い、喉(食道??)に空気をためて吐き出すことで排気音を出しているそうで、一定の音しか出せないそうです。ふ、ふしぎー
今回番組で紹介した「献体システム」は、私1人がやっているわけではなく、博物館や大学の研究者、動物園関係者、運送業者さんなど、様々な方が関わって維持されているものです。生きている時だけでなく、亡くなってしまったあとも、大切に想い、尽力する人々がいることを知っていただけると嬉しいです
あと、自宅でキリンを飼育することはできなくても、日本には「ベランダから動物園のキリンが見える部屋」が結構な数あるのではないかと思っていて、わたしもいずれそういう部屋に住みたいと心の底から思ってます!!!!!
過去の例を見ると、「標本化を見据えて埋めたけれど、予算が確保できずに掘り起こせないまま」というケースは結構あるようです。その場合は、そのまま時がたち、いずれは分解されて土に戻ることになります。8/12
「すごい!」というコメントをたくさんいただいているのですが、一番最初にやった時には、私も語彙力を失って「すごい!」しか言ってません🕸笑
私自身、在学中は「色んなタイプの友達がいて、多様な集団だ」と思っていたので…。 多様性の低い集団で「自分は多様性を尊重できる人間だ!色んな友達もできたし!」となるより、「多様性が低くても、全員とわかり合うのは難しい」という経験を積む方が良いんじゃないかなーと個人的には思います。
話題のサカバンバスピスの模型に著作権はあるか問題、とても気になります。私の感覚だと「模型には著作権はある(模型の写真を勝手に商用利用したらNG)」が「復元デザインに著作権はない(デザインをモチーフにした二次利用はOK)」なのではないかと思うのですが、有識者のお考えを伺いたいところ。 twitter.com/yorukami421/st…
岡部(2021)「那覇空港に漂着したマッコウクジラ -腐敗の経過観察と鯨体の処理方法について-」dc.ogb.go.jp/Kyoku/kengyo/k…
これまでの解剖経験の中で、キリンの動脈硬化ってまず見ない。一度もないかもしれない。オカピ では見たことあって、他の種でもたまに見かける。 体の大きさの割に寿命が短い(25年前後)だからかもしれないけど、キリンの血管には色んな不思議が隠されているんだろうなぁ。
ウサギの研究者との飲み会で、イギリスのウサギは外来種だと知る。ピーター、お前、イギリスの生き物ですよみたいな顔してるけど、外来種だったのか…そりゃ隣の畑のマグレガーさんも怒りますわ…(画像はピーターラビット日本公式ページより)
「夢は、待っていれば突然降ってくるものではありません。探し続けて、行動してみて、その中で少しづつ「彫刻」のように形作っていくものだと思います。周りに流されず、自分の興味のままに、探し続けてください。そしてそれが一番自由にできるのは、今からの4年間です。」 u-tokyo.ac.jp/ja/about/presi…
私は日本人女性の平均より背が高いし、平均より少し力持ちだろうし、何よりキリンの持ち方を熟知しているので、キリンの解剖に関しては性別に関する苦労は皆無。 一般論では平均や中央値が大事だけど、個人の生き方は個人の特性次第なので、普通は○○みたいな言葉に振り回される必要ないと思います!
骨格標本を見据えての埋設の場合、上記のような解体作業については、近隣の水族館の方々、各地の博物館関係者が集結し、基本的にボランティアで作業します。埋設処理の場合、骨格標本にするか否かで作業内容はさほど変わらないので、腐肉や皮膚の焼却処理費が多少変わるくらいかと思います。6/12
調香師の母に話したら、「トリュフピッグは全てメスで、トリュフの匂いとオスのホルモンの匂いが似ていることを利用しているので、男性の通り名としてはどうなんだろうか?」と言われ、「色んな視点があるなあ」と思いました。
もしご興味あれば、「肺のような器官をもったデボン紀の魚の話」もご覧ください。肺の起源と進化を追うと、肺という器官の見方が少しだけ変わるかもしれません。 拙著新刊「キリンのひづめ、ヒトの指:比べてわかる生き物の進化」の一章の加筆前のものです。 nhkbook-hiraku.com/n/n92b88f3e4a75
なお、「好きなことを仕事にすべき!」と言いたいわけではないです。ただ、中学生から大学院生まで、いろんな学生さんが「好きなことは仕事にしない方がいいって…」と悩んでいるのを見かけるので、この言葉で進路を悩む人が1人でも減るといいなと思っています。 twitter.com/nas_alpha/stat…