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これらの問題は、以下の書籍で詳しく議論されています。これは今に始まった問題ではなく、戦略コミュニティでは2014年以来ずっと議論されてきた問題です。西側世界がこの8年間で何をしてこれたかが問われているとも言えます。
amazon.co.jp/dp/432630314X/… @AmazonJP
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「核を使えば、西側にこれ以上の軍事支援を躊躇させることができ、結果的にウクライナの進軍を止めることができる」こう思われれば、ロシアが核を使うインセンティブは高まってしまい、思う壺。これを抑止するには、「たとえ核を使ってもこの戦争に勝ち目はない」と思わせなければならない。
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低出力核の使用局面や軍事的な攻撃目標はあると言えばあるが、今のロシアがウクライナに対して使ったとしても戦術的効果は薄い。だとすると、潜在的な核使用の狙いは、ウクライナと西側の心理的衝撃を与えて、その継戦意思を挫くことにある。これがロシアが描いているセオリー・オブ・ビクトリー
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国際政治とあまり関係ないので触れませんでしたが、岸田総理と菅前総理の弔辞を比較して、良し悪しを論じることには違和感を覚えます。現職総理かつ式の責任者が、事実に基づいて故人の業績を改めて公に評価することは重要であり、友人代表のそれとスタイルが異なるのは当然でしょう。#国際政治ch
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多くの人が、安倍総理や同政権への支持は「他の野党よりマシ」という程度の、もっと消極的なものだと思っていたんじゃないですかね。実際そうなのかもしれませんが、あれだけの人が献花の列に並ぶ光景からは、世論調査の数字に現れる単純な賛成・反対の比率とは、異なる印象を受けたという話です。
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#国際政治ch をご覧いただいた方々、ありがとうございました。番組内での議論について少し補足すると、私は国葬をめぐる世論調査が操作されているとは思っていません。指摘したのは、世論調査の結果から何を読み取るか、という問題です。
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一般論として、何かに対する反対の声は、デモ等で可視化されやすい一方で、賛成の声は可視化されにくい傾向にあります(特段行動を起こさなくても、放っておけばその方向に物事が進むので)。しかし、今回の国葬における献花の列というのは、賛成の声が可視化される稀有な機会でした。
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国政選挙で6戦全勝した歴代最長政権を「国論を二分したアベ政治」って、認識としておかしいでしょう。本当に50/50で二分されてたら、他の国みたいにもっと頻繁に政権交代してるはずなんですよ。
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さっきまで全然フォローしていなかったのですが、米国時間では今日夕方、自販機サイズの衛星をサッカー場ぐらいある小惑星に衝突させて、軌道を変更する実験が行われました。 twitter.com/NASA/status/15…
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ただ実際に核を使ってしまったら、西側を後退させるどころか、さらに痛いしっぺ返しがくるかもしれない。だから、まだそこまでやっていない。「核レベルにまでこの戦争をエスカレートさせても、勝機はない」とプーチンに思わせるにはどうするか。これが西側に求められているセオリー・オブ・ビクトリー
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プーチンにとって「核」は目的ではなく、手段です。彼の目的は「西側を後退させること」であり、そのために核使用の信憑性を高めようとして、いろんなレトリックを使っている。ウクライナを戦場で後退させたり、西側の援助を躊躇わせたりするのに、最も効果的なアクションを探っているわけです。
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今のところ、それは「ロシア領内を攻撃したら、核を使うかもしれない」という脅しですが、これでも西側が支援を止めなければ、実際に核を限定的に使ってみせて、本気度を見せつけようとするかもしれない。
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ロシアがウクライナに対してやっていることの大半は筋が通っていないので、客観的にみて、核使用を正当化できる理屈をプーチンが気にしているわけがない。つまり、領土一体性がうんたらという理屈は、核使用可能性を見極める指標にはならない。この理屈の上で西側にシグナルを送ることが彼の目的。
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同感です。プーチンは核を使うレトリックを探しているわけではない twitter.com/MichitoTsuruok…
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プーチンを追い詰めることにリスクはあります。ここで考えるべきことは、リスクを管理しながら追い詰める方法を見出すことであって、それをやめることではありません。盲目的なエスカレーション回避思考は、結局相手の要求を全部飲めばよいという結論に繋がってしまうので、キリがない。 twitter.com/AtsukoHigashin…
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昨日もあるところで議論したのですが、ウクライナがロシアの安全保障にとって死活的に重要とは(客観的には)思われないのに戦争を始めているので、そうなるともはや何が「領土」や「一体性」を意味するのかを突き詰めても、決定的な指標には使えず、ほとんどプーチンの気分次第なのではという結論に twitter.com/MichiruNishida…
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相手から見て、向かってくるミサイルが核弾頭なのか通常弾頭なのか、あるいは低出力核なのか高出力(戦略核)なのか分からない場合、「着弾する前に撃ち返さなければ」という焦りが生じて、急激なエスカレーションが生じるリスクを「(弾頭の)識別問題」と言います。(1/9)
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要約が的確すぎて、これで満足してしまう人が出てくるのでは…
(・`ω・´;) twitter.com/Kei32417/statu…
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抑止成立の3要素として、①意思、②能力、③相互認識というのを習いますが、意思と相互認識はかなりの程度能力に引っ張られます。能力がなければ、何かを本気で守ろうとする意欲がなくなるし、相手がそれに気づいて戦っても勝てると思われれば、結局抑止は失敗するからです。
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中国の打撃力はグアムを捉えるぐらいに延伸されてきていますが、2030年までの見積りだと、爆撃機の行動半径は1000マイル、中距離ミサイルの総ペイロードは1300マイルを超えたあたりからかなり減少します。これは対米介入阻止能力の6割近くが、実質的には対日攻撃用に割り当てられているということです
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ここでいう「後方支援」というのは、台湾を守るために出撃する米軍の安全を確保するという意味です。日本が脱落すれば、米軍は戦い続けられません。中国から見れば、日本を攻撃すると脅して我々の意思を挫いたり、実際に攻撃して物理的に支援を続けられなくすることには、大きなメリットがあります。 twitter.com/KenshinM2/stat…
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ウクライナでも、米軍が全面介入すればロシアには勝てます。しかし、その代償としてウクライナやポーランド、最悪の場合には米国本土が核攻撃を受けるリスクをとらなければなりません。たとえそういうリスクがあったとしても、我々は「台湾を守る」と言い続けられるかどうかが問われています。
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犠牲を抑える「能力」が不十分であればあるほど、万一のときに戦い続ける「意思」は弱まってしまいます。そういう意味でも、「意思」は「能力」に従属するものなのです。我々が足並みを揃えて、今きちんとした努力をしないと、近い将来台湾防衛に失敗する不確実性はより大きくなります。
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これは非常に難しい質問ですが、「自信を持って『ある』とは言えない」というのが私の認識です。加えて、米国だけでなく、何より台湾、そして我々が「どれだけ犠牲を払えるか」という観点もあります(続く) twitter.com/SaahyaKawasaki…
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誤解を恐れずに言えば、「米国が台湾を守るか」どうかというのは、単なる意気込み表明であって、もはや本質的な問題ではありません。重要なのは、そういう意思があったとして、本当に「米国は台湾を守れるのか」という能力の問題なのです。
バイデン氏 米軍は台湾防衛と表明
news.yahoo.co.jp/pickup/6439162