Rootport💰🍹🍑(@rootport)さんの人気ツイート(古い順)

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学生時代に生物学を齧っていた身としては、mRNAなんてクソ壊れやすい分子を体外から細胞内に届けるなんて、ビルの壁に向かってプリンを投げつけて無傷のままビル内のテーブルの上にお出しするようなもの…ってイメージを抱く。充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない。
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いやマジで一般向けのパンフレットには「脂質の膜で包むと細胞膜を越えられます😉」とか一行で説明されていて、いやいや御冗談を……みたいな気分になる。
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「中国ではな、電気自動車が発展しててな、充電スタンドが激混みしとるらしいで。充電のために渋滞が起きるらしい」 「ほな、ガソリンで動く小さな発電機をクルマに積んだらええんとちゃう?」 「!!」 「発電機のシャフトをタイヤに繋げば、そのまま動力としても使えるで?」 「!!!!」
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「中島みゆきは23歳で『時代』を歌ってる」 「人生何周目だよ」 「宇多田ヒカルは14歳で最後のキスは煙草のflavorがしたって歌ってる」 「人生何周目だよ」 「椎名林檎は20歳で『歌舞伎町の女王』を…」 「人生何周目だよ」 「しかも上京したばかりで歌舞伎町は未訪問だったらしい」 「何周目だよ」
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インボイス制度は俺自身がバチクソ当事者だし中立的な意見は言えないんだけど、給与所得だけで暮している人たちが感じる「免税事業者がズルしているだけじゃん!」という印象にはきちんと向き合わないとダメだと思う。というか、今みたいな仕事を始める前の俺なら、たぶんズルいと感じた。
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ターリ・シャーロット『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』によれば、〝論破〟しても相手の意見は変わらないという。むしろ頑なになって、意見を変えなくなる可能性が高い。誰かに考えを変えてもらいたいのなら、物事のポジティブな側面を紹介したほうがいいという。では、現行制度の良い点は?
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年商1000万円までは、仮受消費税を納税せずに自分の所得にしていいという制度――。俺は、これは起業や副業を促進できる税制だと解釈している。消費税の計算は腹立たしいほど複雑かつ難解で、プロの税理士でも苦労する。普通の人は、税理士・会計士を雇わないとできない。
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では、商売を始めたばかりで売上が小さいうちは税理士や会計士を雇う余裕があるか?たとえば月10万円、年商120万円(税込)の副業で、そこから税理士報酬や納税を行う余裕があるか?起業や副業をする労力と比べたら、「割に合わない」のではないか。起業や副業などやめたほうがラクかもしれない。
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国が、振興したい産業に対して税を軽減したり補助金を出すことはよくある。現在の免税制度は、そういう優遇税制の一種と見做せるのではないか。「年商1000万円までは消費税の複雑な計算や事務処理の負担をしなくていいから、新しいことに挑戦してみて!」というわけだ。
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今のあなたは給与所得で暮しているとしても、将来、何か素敵なアイディアを思いついて副業をしたくなるかもしれない。会社から独立して、フリーランスとして暮らす日が来るかもれしない。そういう日が来た時に、現在のような免税制度があったら嬉しいはずだ。
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公平と平等は違う。徒競走は男女混合で競ったほうが「平等」だけど、「公平」ではない。現行の免税制度が平等かどうかでいえば、不平等であることは明白だ。「免税事業者はズルい!」という意見は、ごく自然な感想だと俺も思う。ただ、公平かどうかは一歩立ち止まって考えてみて欲しい。
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ついでに言うと、年商1000万円を超えれば普通に納税の義務が発生する。にもかかわらず、このラインを余裕で超えていそうな売れっ子の作家さんたちがインボイス制度に反対している姿をよく見かける。たぶん、駆け出しの頃に、現行の免税制度に助けられた経験をしているのだと思う。
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「本を出すにはフォロワー数が最低5万、できれば10万以上必要だと言われているんですよ」 「はぁ…」 「残念ながらRootportさん、まだ1万ちょっとですね」 「ですねぇ…」 「なので私が編集長を説得しました」 「!?」 「『会計が動かす世界の歴史』、ぜひ本にしましょう」 「!?!?」
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「出版社に呼び出されたのに数字が足りなくて本にできないと断られた」って話がインターネッツではたびたび流れてくるけど、(個人的経験から言えば)担当編集者の力が及ばなかったのだろうなって思う。同僚や上司を説き伏せる力がある編集者さんと出会えるかどうか。完全に運の問題。
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「本を出したいのか本を売りたいのか…って話も重要だよね」 「本を出すだけなら自費出版でもいいわけで」 「うん」 「ウワサによると、某社では若くて可愛い女性社員を自費出版部門に配属して、中小企業社長みたいな小金持ちのおっさんに『自費出版しませんか』と営業を──」 「それ以上いけない」
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哲学者「ある男が沼地で死亡したが、直後に隣の沼に雷が落ち、泥の分子が組みあがって男のコピーが生まれた。このスワンプマンは外見だけでなく記憶まで元の男と同じだ。彼を別人と呼べるだろうか?」 MtGプレイヤー「何かコピーしたトークンは、コピー元とは別のオブジェクトとして扱います」 #MtG
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「大きなバストが魅力的だと見做されるのは20世紀中盤以降だと言われているし、俺も正しいと思うんだけどさ」 「うん」 「因果が逆かもしれないという検証はちゃんとなされているんだろうか」 「逆?」 「20世紀中盤以前は栄養状態が悪く、そもそも大きなバストの女性が少なかったのでは…?」
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Q. ファンタジー世界の〝物価〟はどう決めればいいですか? A. 諸説ありますが、「別の世界でも価格の変わらないものは何か?」を考えるといいと思います。ここでいう価格とは絶対的な価格ではなく、相対的な価格です。
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たとえば卵は〝物価の優等生〟と呼ばれ、第二次大戦後から現代までほとんど価格が変わっていません。インフレの影響を受けていないわけです。逆に言えば、私たちの平均年収に対する卵の〝相対的な価格〟は、抜群に安くなったと言えます。養鶏産業の技術革新のおかげです。
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「ゲームでは、たとえばファンタジー世界が舞台でもお金をいくらでも貯められるけど、銀行もないのに不自然だよね」 「だから現実には、すべて身に着けていた」 「へ?」 「たとえば18世紀の海賊がキラキラに着飾っていたのは、それ以外に財産を持ち運ぶ手段がなかったから。全財産を〝着て〟いた」
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「まあ、18世紀にもなればヨーロッパでは銀行もあるし証券取引も始まっているのだけど」 「うん」 「カリブの海賊たちは、基本的にそういう金融機関を利用できなかったわけで」 「無法者だもんね」 「だから、着ていた」
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「富がどこに、どういう状態で存在しているか……という視点は、経済史的に重要だと思う」 「というと?」 「たとえば前近世の世界では、富は宮殿や城郭という形で蓄積され〝じっとしていた〟。ところが近世になり、大航海時代に入ると、富は船の積み荷という形で世界中を動き回るようになった」
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QT「古代文明の富は船となって活動せず、むしろ宮殿となって停滞した」──A.C.リトルトン
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「富の形としては、ミクロネシアのヤップ島が面白い。この島では〝フェイ〟というドーナツ状の巨大な石が貨幣として使われていたんだけど…」 「『はじめ人間ギャートルズ』みたいな石貨ね」 「…持ち主は貨幣を金庫にしまったりせず、そこら辺に転がったままにしていたらしい」 「ええ…?」
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「もっと言えば、島でいちばんのお金持ちの所有する〝フェイ〟は、誰も見たことが無かった」 「???」 「隣の島で石を切り出して運んでくる途中に、船が転覆して海の底に沈んでしまった……という伝説だけが残っている」 「つまり富は、みんなの心の中にしか存在していない?」 「そういうこと」