526
フレンチや中華は宮廷料理が土台にあるし、和食は江戸時代に大阪の豪商たちが食べていた高級な料理がお手本になりがち。その点、イタリアンは自分で作ってみるとマジで家庭料理が土台にあるんだなって感じるし、マンマたちが家族のために毎日作っていた姿が目に浮かぶ。
527
映画の「上手・下手」の理論を知っていると、『トップガン』の象徴的な「戦闘機とバイクで並走するシーン」を深読みできるようになります。初代では上手から下手、つまり〝旅立ち〟を意味する向きでトムは走ります。一方、マーヴェリックでは下手から上手、つまり〝帰還〟を意味する向きで走ります。
528
伏線ゼロで急にヒグマを登場させても「まあ北海道だし」ってなるので『ゴールデンカムイ』は強い。
529
『STEINS;GATE』で、オタクやコスプレイヤーを説明ゼロでわらわらと登場させられるのは、舞台が秋葉原だからだ。
『有頂天家族』で、タヌキや天狗をわらわらと登場させても何となく自然に感じられるのは、舞台が京都だからだ。
「鹿男」の物語を書くなら、奈良を舞台にする以外の選択肢はない。
530
「お洒落な若者たちがギャングとして覇を競っている」という設定だけなら「ほんまか?」って思うけど、池袋が舞台になら「ほんまかも…」と感じる。
「ちょっとドジな美人のお姉さんが一人で古書店を経営している」だけなら「ほんまか?」と思うけど、鎌倉が舞台なら「ほんまかも…」と感じる。
531
まあ「どこにでもありそうな架空の街」の是非は一旦脇に置くとして。
「実在の街」を舞台にしたほうがお話の説得力や奥行きは出しやすい……とは思う。
532
原因は東京一極集中と地方の衰退かもしれないし、マスメディアが力を失いネットが力を伸ばした=TVに映る共通認識としての〝どこにでもある街〟が薄まり、一方で個々人がSNSとかで発信する「ご当地」のイメージが強くなったから、かもしれない。
まあ、俺の肌感覚の与太話なのだけど。
533
これは俺の肌感覚なのだけど、フィクションを作るときに「どこにでもありそうな平凡な日本の街」という舞台設定はキツくなりつつあるような気がしている。というのも、この20年で〝どこにでもありそうな〟が成立しにくくなっている気がするから。
534
Q. なぜ人類はTwitterの「いいね」の数やフォロワー数でマウントを取り合ってしまうのですか?
A. かつてヨーロッパ人が襟巻き(ラフ/襞襟)を際限なく大きくしたり、首長族が首を際限なく伸ばしたり、日本であれば江戸時代のアウトローが犯罪者の印である刺青を競ったりしたやつの、最新版です。
535
「なぜTwitterには、赤の他人の発言に食ってかかる攻撃的でイライラした人が多いんですか?」
「私生活が充実していてストレスの少ない人はTwitterに入り浸ったりしないからですよ」
「何だぁ…てめぇ…?」
536
日本がものすごい勢いでインフレしていた高度成長期には、預金の利子も高かったので、郵便貯金の定期預金が株式に投資する知恵も資産もない人の受け皿になっていた……みたいな話を思い出しています。
537
「NISAに1800万円も寝かせておける人は、そもそもあまりお金に困っていない」って話、ごもっともすぎて笑ってしまった。
538
「男が趣味で作る〝こだわり料理〟」と「主婦/主夫が毎日作る料理」は、同じ料理でもF1マシンとスズキの軽自動車くらい求められる技術が違う……って話は本当だと思います。
539
わりとガチでチャイコフスキー好きなんだけど、昨今の国際情勢のせいでコンサートが次々に中止されたり曲が差し替えられている……ってニュースを見かけてしまった。
マジでプーチン許せねえな。
540
人類「ドードーは簡単に取れる食料やww絶滅するわけないやろww」
人類「ステラーカイギュウの油は最高やww絶滅するわけないやろww」
人類「リョコウバトは空が暗くなるほど多いんやww絶滅するわけないやろww」
人類「ガラパゴスゾウガメは航海中の船内でも死なない食料やww絶滅するわけないやろww」
541
Twitterの過去ログを読むと「ウナギは絶滅危惧種だ」と俺が知ったのは2012年のことだったらしいので、ウナギ断ちをして10年が経ちました…。
完全養殖が普及してまた心置きなくウナギを口にできる日がきたら、たぶん泣いちゃう。
542
1979年には「ねえ…私、綺麗?」って訊いてくる口裂け女は恐怖の象徴だったのかもしれないけど、2022年の現在では承認欲求モンスターの裏垢女子みたいに見えてしまうから俺はSNSが憎い。
543
IQが急上昇したデンジくん「ホテルに閉じ込められたけど、階段の下に向かってホースを伸ばすだろ?すると階段の上からホースが伸びてくるだろ?ここに水を流せば……ヒャッハー!! 永久機関の完成だぜェーーーッ!!!」
544
楚人に怪異をひさぐ者あり。売り家を誉めていわく「これは一度入ったら絶対に出られない呪いの館です」。また、人形を誉めていわく「これは何度捨てても必ず戻ってくる呪いの人形です」。
ある人いわく「この人形をこの館の中に捨てたらどうなりますか?」
545
燃やせば倒せるタイプの呪い人形ではたぶんダメで、燃やしてもお祓いしなければ倒せない強力なタイプの呪い人形なら、事象の地平線を越えるときに引き延ばされてバラバラに砕かれても戻ってこられるはず。
546
「何度捨てても帰ってくる呪いの日本人形」は、ブラックホールの事象の地平線の向こうに捨てても帰ってくることができるのだろうか?これを応用すれば宇宙物理学にブレイクスルーをもたらせるのでは…?
547
言うのは簡単だけど、実装するのは難しいのである。ストーリー作りは本質的にパズル。
548
「納得感のないバッドエンドは炎上する」のが典型例だけど、読者は期待外れなストーリーは嫌う。そのくせ、予想通りのストーリーには退屈する。なので、狙うべきは「期待通りだけど、期待を上回ってきた!」とか「予想できたはずなのに、予想できなかった!」というライン。
549
ていうか!!!どいつもこいつも!!!!資本を使わない悪魔に「資本主義の悪魔」って名前を付けるなよ!!!!!
550
五歳男児のいる友人と家族ぐるみで遊んできましたが、世の親たちから巨大トランポリンやスイミングスクールなどの「子供のHPを削る施設」が有り難がられる理由がよく分かりました。
五歳男児ってすげえ…
〝元気〟の擬人化じゃん…