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トラウマ的経験後に睡眠剥奪をすると、トラウマ的記憶の定着を阻害できるという国際神経精神薬理学会のZohar会長らによる仮説についての総説。日本のお通夜で夜通し線香を絶やさず寝かせない、という慣習の背景にはそのような合理性もあるのでは、という面白い推測にも言及。
onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/np…
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社会的距離を保ちながら送る生活を2022まで続ける必要がある可能性等について指摘しているサイエンス論文(ハーバード大の公衆衛生の研究者たちによる)。
COVID-19以前とは全く異なる「新しい日常」を検討する必要がありそうですね。
science.sciencemag.org/content/early/…
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2回目ワクチン接種後、71日後の抗体量の検査結果、さっき戻ってきたんですが、なんと15 日後の122.8U/mlから、19.9U/mlに激減(84%減)...😰
話題のこちらのプレプリントでは接種後6ヶ月で84%減とのことでしたが、僅か2ヶ月でその減少幅、達成!(うれしくない)
medrxiv.org/content/10.110…
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うちの小学生がペヤングのソース焼きそばを食べてみたい、というので、軽い気持ちで、隣にあったペヤングの「獄激辛FINAL」を買って食べてみた...。1/5くらい食べたところで口の中が激痛が走り、というか口の中で激痛が暴れまわり、耐え難い状態に。
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「この薬によってAIDSは不治の病ではなくなった」という抗AIDS薬「インジナビル」は、「自分の研究がインジナビル合成に利用されるとは考えもしなかったその他大勢の「二流三流」な研究者の仕事の上に立脚している」とのこと。
jp.quora.com/%E7%90%86%E7%B…
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10兆円ファンドの「最終取りまとめ」を読んでいたら、とんでもないことが書いてあった...。
このファンドからの院生、若手支援は、
「真に社会に貢献する人材を輩出することが確認された大学のみ対象とすべき」
と。
www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai…
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高度な研究者・技術者を海外流出を防ぐ、安価でお得なソリューションが日本には存在するんですよね。「身分と研究環境の安定」を対価とするだけ。ただそれだけ。金の玉を産む高度な人材の報酬としては海外では考えられないような額で契約を成立させることができるのに。
yomiuri.co.jp/politics/20201…
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今日、Google meetで外国人も交えた英語での会議を行ったんですが、字幕機能、初めて使ってみました。すごい認識精度で実用レベルに達していてとても便利。Zoomなどに対する大きなアドバンテージですね、これは。英語は、多くの日本人には音声よりも文字認識のほうがしやすいでしょうので。
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博士が日本社会で受け入れられにくい背景の理由を見た気がしたエピソード(一部改変)。
甲さん(博士でない;研究以外の職業)、乙さん(博士;研究者;委員会にある件の対策を依頼)。
甲:「委員会でa1, a2, .., anの理由でAという対策を行うこととなりました。乙さん、それでよろしいでしょうか?」
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一つ重要なことですが日本ワクチン学会さんの見解に
「本来の適応と対象に合致しない接種が増大する結果、定期接種としての乳児への
BCG ワクチンの安定供給が影響を受ける事態は避けなければならない。」
とあります。そのとおりですので、皆様、ぜひご留意いただければ。
jsvac.jp/pdfs/kenkai.pdf
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「会いに行ける科学者フェス」!
様々な分野の科学者が一堂に会して分野外の人/一般市民にもわかりやすく研究を紹介するような大きなイベントというのは日本ではありそうでなかったのではないかと思います。
研究者の皆さん、分野は全く問いません。ぜひご発表お願いします!
meetings.jaas.science
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産後うつは、この20年くらいで急速に研究が増えてきているうつ病の一形態で、発症に脳の生物学的な背景がないと思っている研究者はほとんどいないと思われます。pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/?term=postpart…
マウスにすら存在しそうであることを示唆する論文をうちの研究室からも最近だしてます。molecularbrain.biomedcentral.com/articles/10.11… twitter.com/HashimotoKotoe…
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マウスの脳を研究していてすごいと思うことの一つは、認知地図みたいな外界のモデルをその小さい脳の中にきちんと作って使っていること。ヒトの脳で理解不能なレベルですごいことの一つは、かなり多数の他者のモデルを中に作って音声つき3Dでぐりぐり動かして、観察したり対話したりしてることですね。
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知らなかったのですが、電気が発見(?)される前まで、ロウソクの改良のための改善に多額の投資がなされていたそうです。日本の科学への投資の現状というのは、まさに「ロウソクの改良」を目指している感じではないかと。
「ロウソクの改良」
使えるフレーズですね。
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これ、本当、重要。大学教員など「学のある人」が、単に「相手を打ち負かすだけ」のディベートをしていると、それ自体が「学」へのネガティブ・キャンペーンにもなってしまいかねない。で、実際、そういう事例をよくみかける。大学では、相手へのリスペクトを持った対話を行う教育をしていただきたい。 twitter.com/yamagiwa_j_bot…
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研究費の次年度繰越しについて、大臣と議員の皆様に折り入ってお願いがあります。コロナ禍で研究の進行に遅れが生じてしまい、繰越しを行うことによって、なんとか研究を継続させていただきたいと希望しています。リモートワークにより実験ができない日が多かったということが大きいです。
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これはたぶん真逆。すごい救いをもたらしている設定かと。基礎医学研究で喩えると、圧倒的な力を持つ疾患に対しては一人一人の研究者はほとんど無力で、ひっかき傷どころか、触ることすらできず、人生が終わる場合も。 twitter.com/Knjshiraishi/s…
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すべての学生(というかすべての人間)は何らかの真に社会に貢献するポテンシャルを有していて、その芽が伸びて花開くようにサポートするのが、大学の重要な役割ではないんでしょうかね。それができるのがごく一部の大学のみと公的文書で言い切ってしまっていいのか。
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「一つ指摘すれば、あなたが新しいロウソクを開発するためにどれほど投資しようとも、あなたが電気を得ることは決してない、ということです。あなたの問題の解決策は、その問題があるのと同じ場所にあるとは限らない。それは別の場所にある、ということもあるのです。」jaas.group/%e5%a5%bd%e5%a…
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保育虐待が話題になってますが関連した話を少し。
脳科学のこの20年くらいで最も顕著な進歩としてハーバード大の Dulac先生らによる養育行動の機序の解明があると思ってます。マウスでは脳に子殺しの回路と養育行動の回路があり特定のきっかけでこれらの回路が切り替わる。
science.org/doi/full/10.11…
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大坂なおみさんの今回のご主張と意思決定を支持します。
うつ病は誰でも罹りうる脳の不具合で、場合によっては死に至ることもある疾患。この主要な原因は環境要因、特に社会的ストレス。そのようなものをシステマティックに生み出してしまう仕組みはできるだけ社会から削減されることが望ましいかと。 twitter.com/naomiosaka/sta…
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オランダでの抗体検査で、人口の3%程度が抗体を獲得していそうだとのこと。デンマークやカルフォルニアでも同程度の数値のようですが、これらは皆、感染爆発国。十分な集団免疫獲得まではほど遠いとしかいいようがないですね...。何年かかることやら。
dailysabah.com/world/europe/3…
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そこで、平均寿命78歳以上の国だけ取得し、解析しなおしました(各グループで平均寿命がほぼ同じになる)。それでも、highly significantな差が残ります(Fig 2b)。
medrxiv.org/content/10.110…
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繰り返しになりますが、まだ他に隠れた重要な混交要因がないかどうか一生懸命探している段階です。BCG仮説が正しいということが真に示されるには、論文にも議論してありますが、RCTのような臨床研究(現在他の国で進行中)が必要ですので、そこは抑えておいていただければ。