本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(リツイート順)

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6月24日は、20歳で自死した大学生・高野悦子の命日。 「人間は完全なる存在ではないのだ。不完全さをいつも背負っている。人間の存在価値は完全であることにあるのではなく、不完全でありその不完全さを克服しようとするところにあるのだ。人間は未熟なのである。」(『二十歳の原点』新潮文庫、P7)
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「「自分が得しよう」ということを一つ抜くと、最初の言葉が優しくなるから、どんどん会話が穏やかになります。いい言葉がいい言葉を引き寄せる。」「反対に、初めに何も考えずに言葉を投げつけると、とんでもない諍いになってしまいます。」(萩本欽一『ダメなときほど「言葉」を磨こう』P129)
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6月18日は、文学者ドナルド・キーンの誕生日。 「日本人自身がよく嘆いている日本人の島国根性は、家族をモデルにして日本人が組み立てた階層性の一つの所産である。そこには、階層の外にいる誰かを扱う方法を示した規定はないと言っていい」(『『ニューヨーク・タイムズ』のドナルド・キーン』P69)
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「人間関係をスッキリし過ぎると孤独になってしまうし、自分らしくいようとし過ぎると、心が貧しくなってしまう。シンプルすぎる心には余裕がありません。スッキリは心を守ってもくれるのですが、時と場合によっては心を損なってしまう。」(『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』P208)
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6月24日は、20歳で自死した大学生・高野悦子の命日。 「人間は完全なる存在ではないのだ。不完全さをいつも背負っている。人間の存在価値は完全であることにあるのではなく、不完全でありその不完全さを克服しようとするところにあるのだ。人間は未熟なのである。」(『二十歳の原点』新潮文庫、P7)
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「ぼくの趣味は読書ではなく買書だとは度々言ってきました。ところが買書も一種の読書ではないかと思うのです。読むだけが読書ではなく料金を払って所有することでその本のイメージを買ったのです。買うという行為を通さなければ、読書の入口に到達したことにならないのです」(『言葉を離れる』P71)
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9月14日は、詩人ダンテ・アリギエーリの命日。 ダンテの『神曲』を読みなおすたびに、その世界観に圧倒される。
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「図書館ができても、書店のお客さんは減りません。今まで、本を買ってまで読む習慣がなかった人も、公共図書館を無料で利用することで、本に親しむようになると思います。本を読む楽しさ、便利さを知った市民は、書店へも足を運ぶようになるでしょう。」(田中共子『図書館へ行こう』岩波書店、P117)
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「世界的に見ても、無償労働の75%は女性が担っており、女性が毎日3~6時間を費やしているのに対し、男性は平均30分~2時間にすぎない。こうした格差は子どものころから始まり(5歳の少女でさえ、兄弟たちよりも家の手伝いをよくする)、年齢とともに差が広がっていく。」(『存在しない女たち』P85)
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「日本の女性は、陣痛によって母子の絆が深まると信じるよう仕向けられる。また、日本では出産時の痛みを母性への通過儀礼として重要視していることも、いくつかの研究で指摘されている。」(アヌシェイ・フセイン著、堀越英美訳『「女の痛み」はなぜ無視されるのか?』晶文社、P5)
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1月30日は、社会運動家マハートマ・ガンディーの命日。 「人格のともなわない知識は、ただ悪事の力になるにすぎません。この世にいる多くの「才能豊かな泥棒」や「紳士的な悪党」の例を見てのとおりです。」(鳥居千代香訳『ガンディーの言葉』岩波ジュニア新書、P52)
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「最善の選択を追求しすぎると、逆に満足度は下がってしまう。なぜならば、常に最善の選択をすることは難しい。しかも最善の選択をしたとしても、時間が経つと最善の選択をしたものよりもさらに優れた選択肢が出てくることがあるからである。」(上市秀雄『後悔を活かす心理学』中公新書、P110)
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「酒は誰でも酔はす  だがどんな傑れた詩も  字の読めない人は酔はさない  ーーだからといつて  酒が詩の上だなんて考へる奴あ  「生活第一芸術第二」なんて言つてろい」 (『中原中也全詩集』角川ソフィア文庫、P386)
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「時は金なりということばを、私は好きではない。とても時間を大切にして無駄のない時間を使う人を、立派だなあと思っても、できたら私は、時間を無駄に過ごしたいと思うし、時間に追いかけられたり、時間を追いかけたりしたくない。」(佐野洋子『私の猫たち許してほしい』ちくま文庫、P78~79)
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「他者をカテゴリーにおいて呼ぶのではなく、名で呼ぶこと、それが他者を他者として迎え入れるということである。他者に対しておのれを劈くということである。」「分類するとは、その存在を交換可能なものとみなすことである。」(鷲田清一『「聴く」ことの力 臨床哲学試論』ちくま学芸文庫、P231)
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誰かを擁護するときに、一番に「実際に会ったらいい人なんだよ」と「人柄の良さ」を強調してくる人は信用ならない。
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「いじめっ子というのは、制度のなかで、自分のみじめさをいじめという形でしか表現できない、哀れな存在です。ぼくはむしろ、同じように制度からずれていても、いじめられっ子の登校拒否のほうに、自立の栄光を見たいと考えています。」(森毅『一刀斎の人生相談』思想の科学社、P183)
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「賢者は、自分がつねに愚者になり果てる寸前であることを胆に銘じている。だからこそ、すぐそこまでやって来ている愚劣さから逃れようと努力を続けるのであり、そしてその努力にこそ英知があるのである。これに反して愚者は、自分を疑うということをしない。」(オルテガ『大衆の反逆』P98)
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「男性にも女性にも、繊細でいられる自由があるべきです。そして男性にも女性にも、強くいられる自由がなくてはいけません。今や性別は、二つの相反する理想ではなく、ひとつの連続するスペクトラムとしてとらえる時代です。」(エマ・ワトソン:述、『だから私はここにいる』P150) #国際女性デー
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1月17日は、阪神・淡路大震災が発生した日。精神科医による震災後50日間の関与観察記録をまとめた、中井久夫『災害がほんとうに襲った時』(みすず書房)を読む。 「震災の中心が神戸とは、家族の一人としてつゆ思わなかった。「神戸に千年地震なし」を私も信じていた。」(P32) #阪神・淡路大震災
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「読書とは、突き詰めていくと、孤独の喜びだと思う。人は誰しも孤独だし、人は独りでは生きていけない。矛盾しているけれど、どちらも本当である。書物というのは、この矛盾がそのまま形になったメディアだと思う。読書という行為は孤独を強いるけれども、独りではなしえない。」(『小説以外』P179)
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「忙しい人生だけが正しいものと感じられるなら、まずはその考え方を改めることです。忙しいことは自慢でしょうか? ときどき忙しいくらいが正常であって、毎日忙しいのは正常ではありません。わたしたちの脳と体はそんなふうに働けない」(『傷つくだけなら捨てていい』イースト・プレス、P73)
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「幸福な状況は他者が与えることができても、幸福であるかどうかは本人に依存する。逆境にあっても幸福を作り出す人もいれば、幸福な環境の中でも不幸を作り出してしまう人がいる。大部分の不幸はその人自身の作品である。自分の人生は自分しか作れない。」(『「自分には価値がない」の心理学』P98)
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「我々は本気で生きるのだ。そして自分の本質によって自分を成長させ、自分自身を発見する。そうやって生きるうちに、自分に何かを与えてくれるもの、先に進むのを助けてくれるものを探すのだ」(トーベ・ヤンソン著、久山葉子訳『メッセージ』フィルムアート社、P90)
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「人間にとって、無知は避けられない。それは自然な状態だ。世界はあまりに複雑で、およそ個人の理解を超える。無知は腹立たしいものかもしれないが、問題は無知そのものではない。無知を認識しないがゆえに、厄介な状況に陥ることだ。」(土方奈美訳『知ってるつもり 無知の科学』早川書房、P375)