本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(古い順)

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「全般的に言って、朝はなんとなく本を読むのに向かない。朝の読書は人にとって時間の無理な使い方のような気がする。だんだんと日中になっていって初めて、本を読む能力がゆっくりと育っていき、ふつう夜になって最高になる」「読書人は夜行性の動物に属する」(『いろいろな人たち』平凡社、P120)
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褌一丁で執筆に励む稲垣足穂と移動中の猫。 (参照:『作家の猫』平凡社、P68~69) #世界猫の日
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8月8日は、民俗学者・柳田國男の命日。 「書物で学問をしようとする者は、よっぽど用心せぬとたちまち概念の虜になってしまう。殊に我々常民の先祖は随分よく苦しみ、また痛切なるいろいろの実験をしたが自身ではそれを書残しておいてくれなかった。」(『都市と農村』岩波書店、P15)
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「遠慮や我慢は、大切な大切な一日を腐らせてしまいます。グズグズ、クヨクヨ、いいたいことを遠慮して、したいことを我慢していると、あっという間に時間が過ぎて歳をとってしまうんです。今日のことは、今日いっておかないと損。だって、今日は人生最後の一日なんですから。」(『生死半半』P26)
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「あらゆる戦争は,起こすのは簡単だが,やめるのは極めてむずかしい.戦争の始めと終わりは, 同じ人間の手中にあるわけではない. 始める方は, どんな臆病者にもできるが, やめる方は, 勝利者がやめたいと思う時だけだ.」(柳沼重剛編『ギリシア・ローマ名言集』岩波書店、P134)
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「少しでも「変だな」と感じたら、その自分の感性を大事にしましょう。そういう時は、「自分の理解が足りないため」などと思わず、なぜ違和感を覚えたのか、一度相手と少し距離を置いて、じっくり考えてみてください。」(江川紹子『「カルト」はすぐ隣に』岩波ジュニア新書、P208)
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「生き方のモデルが見つけられずに迷っている時に、救世主のような人が現れて、「こう生きるのが正しい」と断言されたら、溺れる者は藁にも縋ってしまいがちです。社会が不安定で、将来に不安がある時などはなおさらです。」(西田公昭・述、『「カルト」はすぐ隣に』P210) amzn.to/3JRvbt7
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声優の小林清志さんが死去。ご冥福をお祈りします。 日本TVの番組対抗かくし芸大会(1980年)に出場する「ルパン三世」チーム。次元大介の衣装を着た小林清志さんの姿もある。 (参照:『月刊OUT』第54号、みのり書房)
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「自分の生きづらさの解消を弱者にぶつけるのではなく、政治にぶつけて、社会をよくしようとすることが大切。自分は大丈夫でも困っている人がいるなら声を上げる。そういうふうにみなが不安を政治に訴えれば、確実にやさしい社会になるんです。」(太田啓子・文、『BRUTUS』No.945、P19)
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「見え透いた下心で手にできる教養など、たかが知れています。「読むこと」の世界は、ほんとうにオソロシイ世界で、何かを読めば読むほど、知れば知るほど、自分の知らない世界の巨大さ深遠さに愕然とする。そういうものです。」(浦久俊彦『リベラルアーツ』インターナショナル新書、P189)
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8月9日は、長崎原爆の日。 「原爆が投下された当時、長崎には、朝鮮人、中国人、連合軍捕虜、華僑、留学生、聖職者など多数の外国人が居住していたが、かれらもまた、その被害から免れることはできなかった。」(『新版 ナガサキー1945年8月9日』岩波書店、P66) #長崎原爆の日
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「原爆によって殺傷されたのは、軍人、軍属よりも、むしろ一般の市民が主であった。いかなる意味でも戦闘員とはいえない乳幼児や老人、病人や妊婦、さらには胎児まで殺傷されたのである。」(『新版 ナガサキー1945年8月9日』岩波ジュニア新書、P63) amzn.to/3vNyVFY
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8月9日は、作家トーベ・ヤンソンの誕生日(ムーミンの日)。 「我々は本気で生きるのだ。そして自分の本質によって自分を成長させ、自分自身を発見する。そうやって生きるうちに、自分に何かを与えてくれるもの、先に進むのを助けてくれるものを探すのだ」(久山葉子訳『メッセージ』P90)
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「優しさを不可能にしている制度というものがある。そのような、人間が優しくあることを不可能にする仕組みや制度と闘っていくということが、私は社会的に優しい人間の条件だろうと思います。」(大江健三郎『生き方の定義』岩波書店、P13)
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8月9日は、作家ヘルマン・ヘッセの命日。 「人間が自然から贈られて得たものではなく、自分自身の精神からつくり出したたくさんの世界の中で、書物の世界は最も広汎で高い価値をもつものである。」(フォルカー・ミヒェルス編、岡田朝雄訳『ヘッセの読書術』草思社文庫、P184)
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「不信感を広め、恐怖心をあおり、暴力で解決しようとする"戦争の文化"ではなく、信頼を広め、他者を尊重し、話し合いで解決しようとする"平和の文化"を、市民社会の中にたゆむことなく根づかせていきましょう。」 (田上富久・述、「長崎平和宣言」より) #長崎原爆の日
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「原子爆弾は、その瞬間だけではなくて、放射線で身体、そして心も深く傷つけ、その傷は容易には癒えません。だからその瞬間の記憶も深い傷になって、何十年も過ぎたあとでさえ、そのことを振り返らざるを得ない」(渡辺考『少女たちがみつめた長崎』書肆侃侃房、P200) amzn.to/3P8CmxV
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精神科医の中井久夫さんが死去。ご冥福をお祈りします。 「戦争はいくら強調してもしたりないほど酸鼻なものである。しかし、酸鼻な局面をほんとうに知るのは死者だけである。「死人に口なし」という単純な事実ほど戦争を可能にしているものはない。」(『中井久夫集 9』みすず書房、P4)
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「平和においては、戦争とは逆に、多くの問題が棚卸しされ、あげつらわれる。戦争においては隠蔽されるか大目に見られる多くの不正が明るみに出る。実情に反して、社会の堕落は戦時ではなく平和時のほうが意識される。社会の要求水準が高くなる」(『中井久夫集 9』P7) amzn.to/3vPGtbe
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「私たちは服従するのをやめなければいけない。変化を生み出すために私たちは権威や分裂をもたらす静けさに抗い、厄介者として扱われる時期を過ごすことになる。抵抗はいつも上手くいくわけではないが、許容することがいつも上手くいくわけでもない。」(『今すぐ格差を是正せよ!』ちくま新書、P219)
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デザイナーの三宅一生さんが死去。ご冥福をお祈りします。 三宅さんは7歳のときに、広島で被曝を体験。2009年に公言するまで、被曝体験を語ることを避けた。その理由は、「原爆を生き延びたデザイナー」というレッテルを貼られたくなかったから。 三宅さんは被曝により母親を亡くしている。
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「デザインには希望がある、そしてデザインは驚きと喜びを人々に届ける仕事である。好奇心を満載にして生きていくということが、デザインなのではないか。デザインには、未来を見る目が必要なのです。」(『三宅一生 未来のデザインを語る』岩波書店、より) amzn.to/3SBAWip
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「いじめのかなりの部分は、学校の外で行われれば立派な犯罪です。では学校の中で行われればどうでしょうか? 「罪に問われない、学校は法の外にある」という考え方は、多くのひとがもっているかもしれませんが、ただの錯覚です。」(中井久夫『いじめのある世界に生きる君たちへ』中央公論新社、P8)
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「人と人が別れるとき、「サヨナラ」というものだと私たちは思っている。しかしよく考えてみると「サヨナラ」といって別れることが出来る別れは倖せな別れだ。戦争の頃、私たちは戦争に行く人に向かって「サヨナラ」ということが出来なかった」(佐藤愛子・文、『少女たちの戦争』中央公論新社、P27)
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8月10日は、スヌーピーの誕生日。 「私たちは子供のころから人と自分とを比較することに慣れているため、自分が幸せかどうかさえも、人と比べて判断しがちです。しかし、幸せの尺度はひとりひとり違うもの。」(『スヌーピー こんな生き方探してみよう』朝日文庫、P93) #スヌーピーの日