本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(古い順)

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「親とは、育ててくれるありがたい存在ですけれども、ときに、というより、ほとんど、わたしたちに呪いをかける厄介な存在です。その呪いは、親心や親の愛という強力な呪術でできていますから、なかなか解けません。呪いをかけられていることに気づかない子すらいます。」(『女の一生』P2~3)
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「かわいそうな他者をわざわざ選ぶひと、なんらかの障害をもった他者に近づくひとは珍しくない。これらは、ヒューマニズムあふれる自己犠牲的選択に見えるが、「かけがえのなさ」が非対称的であれば、そこから容易に共依存という対象支配が生まれる。」(信田さよ子『共依存』朝日文庫、P158)
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「男性にも女性にも、繊細でいられる自由があるべきです。そして男性にも女性にも、強くいられる自由がなくてはいけません。今や性別は、二つの相反する理想ではなく、ひとつの連続するスペクトラムとしてとらえる時代です。」(エマ・ワトソン:述、『だから私はここにいる』フィルムアート社、P150)
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「他人の心を知ることが、いかに不可能でも、相手の心を知ることができると信ずること、けっして心の通いあいを断念しないこと、それが人間のやさしさだ。不可能でありながら、なおもそれを信じつづけることで、人間の社会はなりたっている」(森毅『まちがったっていいじゃないか』ちくま文庫、P26)
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「馬鹿は百人寄つても馬鹿なり。味方が大勢なる故、己れの方が智慧ありと思ふは、了見違ひなり。牛は牛伴れ、馬は馬連れと申す。味方の多きは、時としてその馬鹿なるを証明しつつあることあり。これほど片腹痛きことなし。」(三好行雄編『漱石文明論集』岩波書店、P290)
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「難民がインチキだろうがなんだろうが、  助けてくれって言われたら助けるのが  人間じゃねェのかね」 (永六輔『一般人名語録』講談社文庫、P155)
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「消費税が悪いんじゃありません。  消費税を決めてしまった自民党の体質が  悪いんです」 (永六輔『一般人名語録』講談社文庫、P155) amzn.to/3MEGX9K
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「好意を持つのは、あなたの信念に合うから(美は徳)、あなたと相手が似ているから、そしてあなたが相手になじんでいるから、といった理由によるのかもしれない。すなわち、誰かを好きになることは、あなた自身が関わっているのだ。」(田中知恵『「印象」の心理学』日本実業出版社、P118)
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「人々にまじって生活しながら、しかも孤独でいる。これが、創造にとって最適な状況である。このような状況は都会にはあるけれども村とか小さな町にはない。創造的状況の他の構成要素は、きまりきったこと、刺激のなさ、さらに少々の退屈と嫌悪などである」(エリック・ホッファー『波止場日記』P117)
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「解決すること、答えを早く出すこと、それだけが能力ではない。解決しなくても、訳が分からなくても、持ちこたえていく。消極的(ネガティブ)に見えても、実際には、この人生態度には大きなパワーが秘められています。」(帚木蓬生『ネガティブ・ケイパビリティ』朝日選書、P200~201)
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「日本には, ネコは1200-1300年ほど前, 8世紀の奈良時代に中国から運ばれてきたとされる. 船に積まれた仏教の経典とともに, それをネズミの害から守るために運ばれてきたと考えられる. 最初の経典の渡来は, 奈良時代の初めの和銅3(710)年である」(大石孝雄『ネコの動物学』東京大学出版会、P101)
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「今の日本では、一番弱いものに重荷を押しつけ、「あんなものを背負いやがって、あいつはばかだ」と蔑視し差別する。子どもや老人の世話を女に押しつけ、重荷のために身動きがとれないと訴えられると、無能だとばかにする。」(山中恒『昔ガヨカッタハズガナイ』KKベストセラーズ、P129)
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「NOを言えない人に知ってほしい、「お断り」の態度の強さレベル」 (参照:鈴木裕介『我慢して生きるほど人生は長くない』アスコム、P55)
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「昔は正倉院の倉の構造が、宝物の保存に特殊な働きをしているという説があった。」「しかしこれはよくできた噓だった。そもそも中倉の部分は、校倉でなく、板壁であるし、千年以上を経た古木が簡単に伸び縮みするというのもおかしい。」(東野治之『正倉院』岩波新書、P146)
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「批判って、難癖をつけるとか、文句ばかり言う、ということとは違います。正しい批判精神を失った社会は、暴走していきます。批判することは、もっとよくなるはずと、理想を持っているからできること。社会を愛する気持ちと反対のものではない」(『ほんとうのリーダーのみつけかた 増補版』P33)
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いつの時代でも目にする光景。 「こいつが惡かったんだ!」 (参照:麻生豊・画、1946年。『近代日本漫画百選』岩波書店、P217)
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6月12日は、詩人・茨木のり子の誕生日。 「ぱさぱさに乾いてゆく心を  ひとのせいにはするな  みずから水やりを怠っておいて  気難かしくなってきたのを  友人のせいにはするな  しなやかさを失ったのはどちらなのか」 (谷川俊太郎選『茨木のり子詩集』岩波書店、P171)
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「考えてみれば、世間を維持しているのが強者です。いや、世間の甘い汁を吸って生きているのが強者であって、その甘い汁を吸っている連中の集合体を名づけて"世間"と呼んでいるわけですから、世間イコール強者なんです。だから、世間は強者を叩かない。」(『「狂い」のすすめ』集英社新書、P16)
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「人間にとって、無知は避けられない。それは自然な状態だ。世界はあまりに複雑で、およそ個人の理解を超える。無知は腹立たしいものかもしれないが、問題は無知そのものではない。無知を認識しないがゆえに、厄介な状況に陥ることだ。」(土方奈美訳『知ってるつもり 無知の科学』早川書房、P375)
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「もう、学生時代には戻りたくない。画一化された"学校"という組織の中で生きる時間は非常に苦痛である。学生の頃は「そういうもんだ」と思って過ごしてきたが、そういうもんの外に出た今、意味のない抑圧が多すぎると痛感する。」(さくらももこ『もものかんづめ』集英社文庫、P231)
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「猫の倫理はいわば無私の利己主義である。自分と自分の愛する者のことしか考えないという点では、猫は利己主義者である。自分のイメージをもたないため、それを保存・拡大しようとは思わないという点では、無私である。」(ジョン・グレイ著、鈴木晶訳『猫に学ぶ』みすず書房、P89)
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「よく「ご苦労さま」は目下に、「お疲れさま」は目上に使う、と言われます。これはべつに伝統的な区別ではなく、1990年代から見られる主張です。伝言ゲーム的に広まった面もあり、特に根拠はありません。歴史的には、「ご苦労さま」は昔から目上にも使われていました」(『日本語はこわくない』P46)
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「他人に注意する者は、それが正しい要求であると信じていればいるほど、覚悟しなければならない。自分はいまたいそう傲慢な行為に出ているのだから、無傷で相手を動かすことができるというおめでたい期待などしてはならないこと、を」(中島義道『カイン 自分の「弱さ」に悩むきみへ』新潮社、P94)
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「都市においては、ほとんどすべての空間が私物化されており、そこにいつづけることは難しい。一見、オープンのように見える地下街や商店街やビルの軒下であっても、そこに長時間いれば警備員がやってきて追い出される。」(阿部彩『弱者の居場所がない社会』講談社現代新書、P118)
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「ネットで強い言葉を使う人たちが「論破」という言葉を好むのは、本来、「論」というのはぶつけてもぶつけても、なかなか「破」には至らずに、繰り返し議論していく体力を必要とするものだとの認識がないからである。」(武田砂鉄『わかりやすさの罪』朝日新聞出版、P247)