本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(新しい順)

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「読書とは、突き詰めていくと、孤独の喜びだと思う。人は誰しも孤独だし、人は独りでは生きていけない。矛盾しているけれど、どちらも本当である。書物というのは、この矛盾がそのまま形になったメディアだと思う。読書という行為は孤独を強いるけれども、独りではなしえない。」(『小説以外』P179)
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書店で気になる本を見つけたとき、家賃・食費・光熱費のことが頭をよぎって、購入を断念する人が多い国より、書籍代を充分に確保できる経済的余裕があるため、迷わず購入できる人が多い国の方がいい。
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「一言でいって、企業に所属していなければ、福祉を受けることができないのが、日本社会なのである。そして、福祉不在のために、通常の生活を営むためにかかる費用が高すぎるのが、日本社会の特徴だと言える。」(今野晴貴『生活保護』ちくま新書、P200) amzn.to/3ltkT71
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「生活保護がまったく機能しない社会を想像してみればよい。それは貧困にストッパーがなく、人々は生きるために「どんな手」でも使わなければならない社会である。犯罪が増え、病気になっても医療が受けられずに、尊厳もなく人が道端で死んでいく。」(今野晴貴『生活保護』ちくま新書、P6)
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「都市においては、ほとんどすべての空間が私物化されており、そこにいつづけることは難しい。一見、オープンのように見える地下街や商店街やビルの軒下であっても、そこに長時間いれば警備員がやってきて追い出される。」(阿部彩『弱者の居場所がない社会』講談社現代新書、P118)
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山内志朗が紹介する、論文執筆のための「言い換え」一覧。 (参照:『新版 ぎりぎり合格への論文マニュアル』平凡社新書、P214)
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「ホロコーストとその実行者にかんする知識から得られる戦慄の結論は、「これ」が場合によってはわれわれにも起こるかもしれないということでなく、われわれもこれを行いうるということである。」(ジグムント・バウマン著、森田典正訳『近代とホロコースト〔完全版〕』ちくま学芸文庫、P280)
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「先延ばしは、人生の最大の損失なのだ。先延ばしは、次から次に、日々を奪い去っていく。それは、未来を担保にして、今このときを奪い取るのだ。生きるうえでの最大の障害は期待である。期待は明日にすがりつき、今日を滅ぼすからだ。」(セネカ『人生の短さについて 他2篇』光文社、P45)
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「なるほど、この国では女性を「人」として見ていないのだ。子どもを産む、家事をする、育児をする、介護をする、たまに家計補助的な仕事もするという「役割」でしか見ていない。国が望む「役割」から外れた女性は、はっきり言ってどうでもいいわけだ。」(『シングルマザー、その後』P290)
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「動機が偽善だからダメ、やりかたが偽善だからダメ、なんて批判には意味がありません。すべては結果次第なんです。結果がよければそれでいいし、結果的に苦しむ人がいるようなら、その善行はまちがっているんです。」(パオロ・マッツァリーノ『偽善のトリセツ 反倫理学講座』河出文庫、P192)
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ある科目を「役立つ/役立たない」の二分法で語りたがる人は、"誰にとって"そうなのかを示さず、曖昧にすることが多い。大概は、発言者一人の人生経験を指標にして、役立つか役立たないかを語っているにすぎない。これに対しては「あなたはそうだったんですねー」という感想しかでてこない。
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「本好き」と言っても色んな形がある。 友人の一人は、ある一つの作品を文庫本がぼろぼろになるまで再読し、「買いなおして、これで三代目」と教えてくれた。 夢中になって何度でも再読できる作品に出会えた友人を、羨ましく思う。
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小学校時代、よく担任の先生が言っていた言葉。「怒り(いかり)」と「理解(りかい)」は裏表。小学生時代は「逆さに読んだだけじゃん」と思っていたが、今ではなんとなく腑に落ちている。
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「無邪気な冷笑家は、世界よりも冷笑そのものを愛している。世界を守る代わりに、自分を守っているのだ。わたしは、世界をもっと愛している人びとに興味がある。そして、その日ごとに話題ごとに異なる、そうした人たちの語りに興味がある。」(『それを、真の名で呼ぶならば』岩波書店、P80)
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「「はっきり言わないあなたが悪い」は、打ち明けにくさの原因を打ち明けない人に押しつけています。よい人間関係をつくるには、打ち明けさせない側にならないことをまず目標にしよう。」(森山至貴『10代から知っておきたい あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』P35) amzn.to/3Mt3tmE
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「どちらの立場が正しいのかも考えず「なにもせずに正しい人」になろうとすると「どちらの側にも問題がある」と言いがちになります。やりとりの順番などに気をつけて、どちらが正しいのかを考えよう。」(『10代から知っておきたい あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』WAVE出版、P29) #ことばの日
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「親を大切にすることと、親の期待に応えることはイコールではないのです。逆に言えば、親を大切にしながら、「親の期待」に応えないという生き方がある、ということです。この点を混同して考えてしまうと、あなたは苦しむことになります。」(鴻上尚史『親の期待に応えなくていい』小学館、P12)
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「学習を苦役と考える人は、その方法を工夫することに思い至らず、反復訓練と暗記だけを学習法と信じて繰り返す。そして試験が終わり学校を離れれば、学んだことのほとんどを手放して顧みない。こうした人が「勉強なんて役に立たない」と公言し、専門知より世間知を優先する」読書猿『独学大全』P450
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「学力というと、問題の解き方がわかっていて、すいすいと解いていくことのように思われているが、そんなものは学力のうちに入らない。まちがったり迷ったりするのは当然であって、早くまちがいに気づいて直せるとか、迷ってもなんとか抜けだせるのが学力だ。」(森毅『21世紀の歩き方』青土社、P50)
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「じつは孤独というのは、自由自在にふるまえ、無理しない自分にもどれる場所であり、そこからまた社会に打って出ていく「陣地」になるのです。これは赤ちゃんの成長を頭に描けば、すぐに理解できると思います。」(武長脩行『「友だちいない」は"恥ずかしい"のか』平凡社新書、P75)
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「学校の授業に注意を集中できない子どもがいると、私たちは、教室や学校の組織化のあり方を問うより、まずその子どもの行動様式を変えようとする。またホームレスを目のあたりにすると、差別や不平等の歴史的な経緯を問うより、その人を失敗者と見なす。」(『誰も正常ではない』みすず書房、P435)
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「奴隷的服従になれてしまえば、それすらも人間にとっては快となってしまう。くだらない独裁者の支配など皆が自由を求めて隷従を拒否すれば、あっという間に覆るのに、そうはならないのは、長い時間をかけて人間が隷従に慣らされた結果なのです。」(小谷敏『怠ける権利!』高文研、P80)
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他者を頭ごなしに「お前は無知だ」と決めつける人間は、自身の知識の不足は断固として認めない。持ちあわせの知識を使って質問を繰り返し、相手が答えられない状況をつくれることが、博識の証明であると思い込んでいる。
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「正気というのは抽象概念であり、どこにも「この人こそ正気だ」という人間は存在しない。つまり正気とは非常に稀有な狂気の一形態だということもできる。他者の狂気、自分の狂気に対して寛大でなければ、とても街では生きていけないのだ。」(中島らも『僕にはわからない』講談社文庫、P73)
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「傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだと、おまえの心に言ってやるがよい。夢を追求している時は、心は決して傷つかない。それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ」(パウロ・コエーリョ『アルケミスト 夢を旅した少年』角川文庫、P154)