本ノ猪(@honnoinosisi555)さんの人気ツイート(新しい順)

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鴨川のヌートリアたち。
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「威風堂々に見えるエリザベス1世は、決して「絶対君主」などではなかった。重要な政策はすべて議会や顧問会議に諮って決めていた。時として優柔不断に陥り、彼女が大臣たちの板挟みとなることも珍しくはなかった。」(君塚直隆『エリザベス女王』中公新書、P7) amzn.to/3RucQVS
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25歳で英国の王位についたエリザベス女王の人生を描出した一冊・君塚直隆『エリザベス女王』。印象深いのは、エリザベス女王による公式来日のエピソード。女王の関西訪問と国鉄労働組合のストの期間が重なったとき、女王は「労働者たちの権利を最優先させるべき」(P123)と発言したらしい。
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「自分が嫌いだったものを、子供には好きになってほしい、というのも、虫が良すぎる。自分ができなかったことを子供には実現してもらいたい、と考えるような親の言うことを聞く子供はいない。たとえいたとしても、大した大人にならない子供である。」(森博嗣『勉強の価値』幻冬舎新書、P90)
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「セクハラがある職場にはパワハラもあることが、取材をしているとよくわかります。職場のハラスメントは個人ではなく、それを許す環境、風土が問題視されます。ハラスメントを許す風土のある職場では、女性はセクハラにあい、男性はパワハラにあっている。」(白河桃子『ハラスメントの境界線』P85)
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「人の評価と自分の価値の本質はまったく別ものであることを知っていないと、自由に生きていくことはできませんし、他の人の評価に左右されているようでは自分のしたいことができず、自分のしていることや自分の価値を自分では決められないことになります。」(岸見一郎『哲学人生問答』講談社、P149)
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9月6日は作家・星新一の誕生日。 「戦争の真の恐ろしさは、殺人、飢え、破壊、死が発生するからではない。全員がいつのまにか画一化された思考になり、当然のことと行動に移すことにある。戦争体験を語りつぐことのむずかしさは、そこにある。みなが正気じゃなかった」(『きまぐれエトセトラ』P172)
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「教えてもらったことを他の人に言ったり教えたりして、自分の知っていることを再確認するという作業をおこなうことは大切である。その作業の途中で、自分の理解したと思っていたことが、正確でなかったり、論理的におかしいということに気づくことはよくある。」(長尾真『「わかる」とは何か』P141)
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「見知らぬネコと親しくなる術を  知っていれば、  いつでも幸せに恵まれる。」 (アメリカのことわざ、『幸せを語るネコ』P10)
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「先延ばしは、人生の最大の損失なのだ。先延ばしは、次から次に、日々を奪い去っていく。それは、未来を担保にして、今このときを奪い取るのだ。生きるうえでの最大の障害は期待である。期待は明日にすがりつき、今日を滅ぼすからだ。」(セネカ『人生の短さについて 他2篇』光文社、P45)
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「「自立」ということがよく言われるが、これは「独立」のことではない。独立=非依存で生きられるひとはいない。「自立」はあくまで「相互依存」という人生の取り消しえない条件下で、ある限定された文脈で、はじめて口にできることであり、すべきことである」(『普通をだれも教えてくれない』P187)
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「役に立つかどうかという「功利主義」的な尺度で測るかぎり, この世界は「余計者」で溢れている. 有用か無用か. 有能か無能か. 人間を測るこの判断基準は, 生きるに値するか否かという尺度と紙一重のものである.」(齋藤純一『公共性』岩波書店、Pⅵ)
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9月3日はドラえもんの誕生日。 「自分の意見をしっかり持つということと、  相手の意見を認めないということは、  まったくちがうんだ。」 (『じょうずに話せ、発表できる』小学館、P127)
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「長続きする幸せは平凡な幸せだ、言葉を代えるとドラマチックな幸せは長続きしないからこそ濃い。幸せが毎日の暮らしの低音部を担っていて、幸せだっていうことにも気づかないくらいの、BGMみたいな幸せが、一番確実な幸せかもしれない。」(谷川俊太郎『幸せについて』ナナロク社、P11)
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「どいつもこいつも己れの未熟を  正当化するために価値観の多様化  などと都合のよい言葉を弄して  物ごとの本質を曖昧にし  自律自省を忘れ自己主張ばかり  のさばらせるから世の中  狂っていくんだ」 (『つげ義春コレクション 近所の景色/無能の人』ちくま文庫、P199)
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9月2日は、精神科医・フランクルの命日。 「人間らしい善意はだれにでもあり、全体として断罪される可能性の高い集団にも、善意の人はいる。境界線は集団を越えて引かれるのだ。したがって、いっぽうは天使で、もういっぽうは悪魔だった、などという単純化はつつしむべきだ」(『夜と霧 新版』P144)
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田中小実昌が牧師である父親について語った『ポロポロ』に、関東大震災のエピソードがある。小実昌の父は、信者が朝鮮人が襲撃してくるというデマに突き動かされて、凶行に及ぶことがないように、信者宅を一軒一軒歩いて回った。その道中、何度も「竹槍で突き殺されそうになった」(P29)らしい。
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「普通の人々が、民族差別(レイシズム)に由来する流言につき動かされて、虐殺に手をそめた過去をもつ都市。」「そこで今、かつてと同様に「朝鮮人を皆殺しにしろ」という叫びがまかり通っている。」(加藤直樹『九月、東京の路上で』ころから、P7) amzn.to/3KxmWTf
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「虐殺の事実を否定することは、未来の虐殺を準備することになる。関東大震災時の朝鮮人虐殺という史実をさかさまにねじ曲げ、「災害時には外国人・少数者に気をつけろ」というゆがんだ「教訓」を引き出す行為を絶対に許してはならない。」(加藤直樹『九月、東京の路上で』ころから、P200)
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9月1日は、関東大震災が発生した日。 「過般の震火災に際し行われたる鮮人に関する流言蜚語については、実に日本人という人種はドコの成り下りか知らないが、実に馬鹿で臆病で人でなしで、爪のアカほどの大和魂もない呆れた奴だと思いました。」(『地震・憲兵・火事・巡査』岩波書店、P277)
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「道徳と倫理との違いとは、単純明快、強制と自由との違いである。「してはいけないからしない」、これは道徳であり、「したくないからしない」、これが倫理である。「罰せられるからしない」、これは道徳であり、「嫌だからしない」、これが倫理である。」(池田晶子『言葉を生きる』筑摩書房、P22)
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旧ソ連のゴルバチョフ元大統領が死去。ご冥福をお祈りします。 「それぞれの国家にそれぞれの利益がある。もしも各国が自らの利益だけを追求し、お互い協力できずに共通の利益を見つけられなかったならば、正常な国際関係などあり得ないであろう。」(『ミハイル・ゴルバチョフ』朝日新聞出版、より)
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「生命の危機を感じたとき、特に暴力被害などを受けたときには、迎合反応が起きることがあります。迎合とは、加害者からさらなる加害行為を受けないようにするために、加害者の要求に応え、加害者の意に沿うような行動や発言をすることです」(花丘ちぐさ・文『なぜ私は凍りついたのか』春秋社、P55)
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「「思う」と「考える」の違い」 (参照:国立国語研究所編『日本語の大疑問』幻冬舎新書、P152)
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『文學界』(第74巻第1号)によると、歌手の宇多田ヒカルは、母方の祖父母が浪曲師と瞽女だった関係から、「音楽で食べてる人」に対し「大スターとかではなくて、社会の比較的底辺に居るとても貧乏な、立場のあまりない不器用な人たち」(P148)というイメージを持っているとのこと。