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日本は危機にある。それは言うまでもない。それを克服し得るかどうかは疑問である。
しかしたとえ明日は亡びるにしても、明日の没落の鐘が鳴るまでは、我々は戦わなければならない。
―海軍少尉 林尹夫(八〇一空 S20.7.28)
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なぜ若い命を特攻で…と疑問を抱く者もいる。そういう人達に私はいつも言う。
「母や姉、妻の生命が危険にさらされるとき、敢然と暴漢に立ち向かうのが息子の、弟の、夫の道である。愛する者が理不尽に殺されるのを黙って見過ごせるものだろうか?」と。
―アンドレ・マルロー(フランスの作家)
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なぜ若い命を特攻で…と疑問を抱く者もいる。そういう人達に私はいつも言う。
「母や姉、妻の生命が危険にさらされるとき、敢然と暴漢に立ち向かうのが息子の、弟の、夫の道である。愛する者が理不尽に殺されるのを黙って見過ごせるものだろうか?」と。
―アンドレ・マルロー(フランスの作家)
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日本の後輩へ
来るべき時は今だ 何が何でも勝つのだ
我々は一足先に征く
ついて来い、死しても護るぞ!
如何なる困難は困難の中にはあらず
日本の後輩よ、頼む
―海軍上飛曹 山本平造(第六金剛隊 S19.12.14)
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さう簡単に勝てるなどとは思つてゐません。
しかし、負けたとしても、その後はどうなるのです……。
おわかりでせう。
われわれの生命は講和の条件にも、その後の日本人の運命にもつながつてゐますよ。
さう、民族の誇りに……。
―海軍中尉 西田高光(第五筑波隊 S20.5.11)
81
日本の国民学校の子供達へ。
幸光は今、日本の子供たちの為に死んで行く。日本の可愛い子供たちよ!立派な国民になりなさい。
(中略)幸光が、先生と呼ばれたのは僅か半年だった。かわいいなあ、日本の子供たちよ。俺は子供達が一番好きだ。
―海軍中尉 富澤幸光(第十九金剛隊 S20.1.6)
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勝たないまでも負けない。それが日本を亡国から救う道である。
そのためにはどうしても特攻が必要なのだ。
国民全部が特攻精神を発揮すれば、たとえ負けたとしても、日本は亡びない。そういうことなのだ。
―海軍中将 大西瀧治郎(第一連合基地航空隊司令官 S20.8.16自決)
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日本の国民学校の子供達へ。
幸光は今、日本の子供たちの為に死んで行く。日本の可愛い子供たちよ!立派な国民になりなさい。
(中略)幸光が、先生と呼ばれたのは僅か半年だった。かわいいなあ、日本の子供たちよ。俺は子供達が一番好きだ。
―海軍中尉 富澤幸光(第十九金剛隊 S20.1.6)
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俺たちの苦しみと死とが
俺たちの父や母や弟妹たち
愛する人たちの幸福のために
たとえわずかでも役立つものならば
―陸軍少尉 長谷川信(誠第三十一飛行隊 S20.4.12)