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(特に救急)外来だとまれに、「医師は専門家だが頭が固く視野は狭い。私は広い可能性を見渡す能力があり、医師には見えない正解ルートを探すことができる」という信念を持った患者さんが来て、遭遇したらまっさきに逃げを打たないとえらい目に合う。
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埼玉県の訪問診療医殺害の事例、胃瘻造設を断られたことが不満として挙げられていたけれど、あれは「主治医との死生観が合わなかった」みたいな話ではなく、「胃瘻チューブ増設、毎日3回の訪問診療で栄養注入、料金負担はしない」までをセットで要求していたんじゃないかと邪推してしまう。。
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発熱外来が限界に来ている絵図を報道するなら、地域の消防署にある通信指令室を取材してほしい。救急外来にカメラを入れると、「電話で患者さんを断るドクター」の絵になってしまう。消防からそれを見ると、10件も20件も病院を探して引き受け施設がない、状況が視覚化されるはず。
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西浦先生の本にも、「行動制限で発生する経済ダメージを数値で計算できる人」を想定して経済学者の助力をお願いしたら、呼ばれた人たちが何故かPCRを合唱、感染予防の話題ばかりになって往生した(自分の解釈)という記載があったけれど、数字を出せる経済学者ってどうして呼ばれなかったのか。
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今までがクレーム続き、罵倒や暴言も出るような経過だったら余計に、ある意味憑き物が落ちたようにも聞こえる丁寧な電話を受けたら、「ここで今までの遺恨を断ってリスクをゼロにしたい」という気持ちが生まれる。ふだん線香を上げに行く機会がないドクターでも、こういうケースこそ分からない。
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コロナ脳(笑)とか書いている人達、医療従事者の側からすると、人が実際に亡くなっている現状を、どうして面白がれるのか不思議なんだけれど。
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認知症高齢者の、性的逸脱行為のようなものは薬でコントロールできるけれど、弄便(おむつ交換に介助者の手を借りたくない)や帰宅願望(そもそも認知として間違っていない)みたいな、その人が正しいと思っている何かを薬剤で曲げるのはすごく難しい。正義は根源的な感情で。
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ブルーインパルス、あの「みんなで上を向いて同じものを眺める」動作って、希望を想起させるんだと思う。
ここは墓標ではない。私達は未来を選ぶことができる。
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医師の給与を下げる話題、単純に診療報酬を減らしていくと、病院内で真っ先に割りを食うのは医事課の人や厨房の人、次にリハビリに関わる職種、その後看護師さんの順番で給与が下がるだけなんだと思う。医師の給与にたどり着く頃には、たぶん病院が維持できなくなってる。
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埼玉県の事例は、ふだん自分がやっていることとかなり近い業態だし、亡くなったドクターがいた場所に、仮に自分が立って応対したとしても、射殺されなかった未来が想像できない。正直他人事じゃない。
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クレベリンを病院に寄付、とりあえず病院の門をくぐることに成功したら、「〇〇病院で採用」と成果を喧伝するようなメソッドを、トロイの木馬にたとえたマーケティング用語とか、あるんだろうか?
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マスメディアの番組は、フェイスシールドを廃止してもらえないもんだろうか。。中途半端に「これが効きます。実践してます」的な空気がとても困る。普通のマスクをするか、完全リモート環境を押し出すか、どちらかにしてほしい。
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大坂のビル火災、何らかの可燃物が引き起こした災害には間違いないのだろうけれど、それ以上の詳しい手段については報道しないでほしい。似たような状況にある誰かの背中を押しかねないし。
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看護師の月収が医師の4割という話題、竹中平蔵の月収をベースにすれば、医師の月収は0.06竹中平蔵、看護師さんの月収は0.024竹中平蔵で、ほぼ誤差。
財務省はああいうところから首狩ってきてほしい。
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よくある中世異世界転生もので、医療従事者が飛ばされる立場になると、内科/消化器外科は薬剤も麻酔もないからほぼ無力、整形外科は骨折の整復でちょっと役に立つ。
産婦人科は即戦力になり、当初(たしか)秘伝化されていた分娩鉗子の形を知っており、恐らく宮廷魔術師ぐらいの待遇になる。
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訪問診療の期待値を、面談を通じてなるべく下げることが目標になるのだけれど、期待値が高いご家族に限って、「訪問診療で奇跡の回復」みたいな個別事例をネットから探し出してきて、「同じことを再現してくれればいいんです」みたいな話をされる。
校長じゃないんだから、最頻値を見てくれよと。
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メーカーの不祥事でこうなったみたいに書かれているけれど、問題の根は厚生労働省が薬価の設定を失敗した結果、医薬品の業界が商売として成り立たなくなったことにあるわけで。失敗の当事者に取材するなら、反対側の声も聞こうよ、と思う。
news.yahoo.co.jp/articles/4c77e…
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朝のニュース、「死者数が過去最大を更新しました」からの「全国旅行支援再開です」の流れはどうみても狂ってるようにしか思えないんだけれど、政府はどう整合取ってるんだろう?
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西浦先生の本を読んでいる。予想されうる危機をどれだけ発表しようとしても、厚労省の「危機は起こらない。問題は地方自治体が解決できる大きさ」という大前提に阻まれる描写が、読んでてこちらまでお腹が痛くなる。今年3月頃すでにこんなで、今も状況は変わっていないように見える。
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デジタル庁の、仕様固まってないのに納期短縮だけ決まる感、成功する道が見えない。
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尾見先生が第4波と言ってさしつかえないと言い、総理が大きなうねりとまではなっていないと言い。。
総理就任早々に学術会議を潰しに行ったのは、あれは事故じゃなくて本心だったんだなと。
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埼玉県の事例、グリーフケアの目的で医療従事者が自ら出向いたら相手が攻撃したのか、相手から「とにかく謝りに来い」的な要求があって、出向かざるを得なかったのかで印象が随分変わる。
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政府には、ワクチンについて「公平さよりも速さを優先。市町村の壁をまたいで接種してもいい。足りなくなったら国の責任で補充する。余ったら誰に接種してもいい。何なら職員の友人レベルに接種範囲を広げてもかまわない」ぐらいのアナウンスをしてほしい。
律速段階になっているのはそこだから。
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アイリスオーヤマがN95を製造するニュース、これから先は、こういう道具の確保は国防案件として、ユニ・チャームとか興和とか、マスクを作っている国内企業に毎年一定数の製造を依頼、国で買い上げつつ必要な病院に配布するサイクルを作ってほしい。