まず、T字バーを釦ホールの中に入れ込みます (写真1、2) そして、釦をかけるのに邪魔にならないように端まで引きます (写真3) T字バーが落ちないように90度ひねって、固定します 裏から見るとこのようにセットされます (写真4) これが懐中時計とチェーンの、一連の流れになります
懐中時計とチェーンの全貌は、このような形になっています チェーンの中間には「T字バー」が付くのがポイントです そして、スーツの下に着るベストのポケットに懐中時計を入れて、T字バーを引っかけていきます 一連の流れを紹介していきます ↓
19世紀のスーツスタイルに欠かせない装飾といえば【懐中時計】です ジェントルマンたちは、漆黒のスーツスタイルに懐中時計のチェーンを光らせました このチェーンが一体どのように洋服と合体しているかご存知でしょうか? 今回は、1890年イギリスの【懐中時計とチェーン】を詳しく紹介していきます
【半・分解展の型紙】のなかでも、ひときわ面白い構造なのが「ヴィジット」です ジャパニーズスリーブと呼ばれた、ヴィクトリア朝の上流階級のコートです 現在、ヴィジットの型紙を15%OFFで販売しております この機会に、ヴィジットに挑戦する方が増えたら嬉しいです HP↓ d-d-pattern.myshopify.com
1900年初頭 ウクライナの可愛らしい上着【ウクラニアン・コルセット】 「PDFデータ」の型紙を販売しました ご自宅やコンビニのプリンターで印刷し、貼り合わせれば実寸大の型紙が完成いたします お求めやすい価格になっておりますので、チャレンジしてみてはいかがですか? d-d-pattern.myshopify.com/collections/%E…
【半・分解展の型紙】は、コートが充実しています 特に1940年イギリス軍の「ストームコート」は1番人気です パーツ数は多いですが、直線的な構造ですので洋裁初心者でも縫いやすいです シャツが縫える方でしたら、挑戦してみる価値はあるかと思います 型紙はこちら↓ d-d-pattern.myshopify.com
大人気の【書留鞄】の型紙も再販しています 昭和40年ごろ、日本の郵便局員が使用していた鞄です 小ぶりなサイズで大容量 レトロな見た目もかわいいです 洋裁初心者にもおすすめの型紙です d-d-pattern.myshopify.com/collections/%E…
【お得なセールも開催中です】 3年ぶりとなる福岡展の開催を記念して、ヴィクトリア朝の婦人服の型紙をお値引きしています この機会に挑戦してみてはいかがでしょうか 今年の冬服は、ご自身の手で縫ってみてください
【半・分解展の型紙】 本日より期間限定で販売します こちらは1870年フランスの肋骨服です 女性が着てもかわいいんです 数百年前の衣服を、ご自身の手でつくりあげてみませんか? 現代で着てみても、面白い服ばかりです ぜひHPをご覧ください d-d-pattern.myshopify.com
肋骨服には、さまざな種類が存在します こちらは、1860年アメリカ陸軍の肋骨服です 南北戦争時に北軍のお金持ち兵士が着用しました 美しい造形です
19世紀の軍服にご興味あれば、半・分解展にお越しくださいませ 現在サンパウロで展示中ですが、7月28日から福岡県福岡市で展示します HPはこちら↓ sites.google.com/view/demi-deco…
そして、来場者の方が、もっとも目を奪われるのは、この肋骨服です 英国陸軍 最上級連隊 宮廷騎兵【ハウスホールド・ギャバリー】 すべて手縫いですが、この1着はちょっと異次元です
肋骨服のルーツは、騎兵隊にあります その為、女性版肋骨服も「乗馬ファッション」として用いられました 乗馬し易いように、裾が広がったフレアーシルエットになっています
肋骨服は、女性のファッションにも取り入れられました そして、こんな女性版肋骨服も流行します
19世紀ヴィクトリア朝末期 イギリス陸軍士官の制服【パトロールジャケット】 別名:肋骨服 私の大好きな軍服のひとつです
1750年フランス 贅を尽くしたロココ朝の最盛期 貴婦人の背中には、まるで「翼のような布の壁」が造形されました そのドレスは【ローブ・ア・ラ・フランセーズ】と呼ばれます 絵画のなかに見た、究極の美を詳しく紹介していきます
19世紀末ヴィクトリア朝の眼鏡ケース 【スペクタクルケース】を紹介した際に、洋服が素敵との声が多かったので、洋服もお見せします 「家庭教師みたい」というコメントがありましたが、確かにそんな風にも見えますね ウール生地で仕立てられた端正なセットアップです
ごく細くなったプリーツは、背中に沿ってスカートへと流れ落ちていきます 背中とスカートは、ウエストで分断されておらず、驚くことに「1枚の布」で仕立てられます スカート部分には【カートリッジ・プリーツ】と呼ばれる地獄の手作業が施されます 写真2,3枚目は、必見です
構造の変化は、並べてみれば一目瞭然です 左:フランス宮廷ドレス 右:イギリス簡素ドレス 豪華なフリルやトリミングは姿を消し、身体に沿った造形が際立ちます 1783年に出版されたLe Tableau de Parisには「女性の服装が、これほど簡素化されたことはない」と書かれます
1780年 マリーアントワネットも愛したドレス【ローブ・ア・ラングレース】を紹介します フランス革命の足音と共に、豪華絢爛なフランスの宮廷文化は崩れていきました フランスの宮廷ドレスを否定した、イギリス流のシンプルなドレスとは? ローブ・ア・ラングレースの構造を紐解いていきます↓
半・分解展では、1740年から1910年までの【婦人服の変遷】をじっくり、マニアックに愉しむことができます 展示品は撮影OK、触ってOK、何なら試着もOKです 7月末に福岡で展示しますので、ご興味あればお越しくださいませ HPはこちらです↓ sites.google.com/view/demi-deco…
分からないこともたくさんあります この時代の婦人服はドレス、ボディス問わず、後の腰部分にループが付いている場合があります このループは一体どうやって使う物なのか?イマイチ分かっていません なにか情報をお持ちの方や、こうじゃない?と閃いた方、ぜひ教えてください
スカートのプリーツの奥には「隠しポケット」があります 「昔の服はポケットがない」なんて良く言われますが、半・分解展に来てみてください ほとんどの女性服に、ちゃんと隠しポケットが付いています それは上流階級だろうが中流階級、労働者だろうが、変わらない事実として現存しています
この時代、女性の上半身は「ファン・フロント」と呼ばれる構造でした 理想とされた造形が、扇(ファン)のような形だったのです 扇型の魅せポイントは「細いウエスト」です 細いウエストを強調するために、他の部分をすべて巨大化させた と理解すると、19世紀中葉のドレスの見方が面白く感じます
これまでも私は、軍服風の婦人服を幾つか紹介してきました 写真1は、1890年バッスル期の婦人用「肋骨服」 写真2は、1820年ナポレオン戦争時に流行した「スペンサー」 どれも軍服のデザインを上手く取り入れて、その時代に合ったスタイルに組み合わせています 今回のクリノリンドレスも面白いですよ