一見ただのスカートに見えますが、構造的には「袴のようなズボンの、前側にスカート布が付いている」状態です 写真2の通り、前を持ち上げてみると、中からズボンが出てきます こうすることで自転車に跨っても、布が垂直に落ちて " 足を隠しながら " 快適にペダリングすることが可能になりました
1900年ヴィクトリア朝 驚くべきギミックが隠された【サイクリング スカート】を紹介します 産業革命の影響により、女性たちは続々と社会進出を果たします ヴィクトリア女王が娘たちに自転車を買い与えたことにより、新たなスカートの開発が進みました まるで袴のようなデザインに隠された意図とは?
詳細に視ていくと面白いのが、生地やデザインは違っても「仕立ては貴族の服と全く同じ」なのです これは18世紀の階級社会において、さまざまな分野で散見できる特徴です 18世紀すべての文化・芸術が完全なるトップダウンでした 当時、芸術の分野であったファッションも、上から下に降りてきます
1790年フランス フランス革命を起こした労働者「サン・キュロット」が着用した上着【カルマニョール】を紹介します 労働者の衣服はボロきれになるまで着用されるため、ほぼ現代に残りません 今回、奇跡的に綺麗な状態でイギリスにて発掘され、買い取りました 【最下層の人間】が着ていた服とは...?
7月28日より【半・分解展 福岡】を開催します 3年ぶりの福岡展は、最大規模でおこないます お得な早割りチケットは7月13日までの販売ですので、お忘れなく 中々チケットが売れていないので、お友達に広めていただけると嬉しいです...! チケットはHPからお求めください↓ sites.google.com/view/demi-deco…
200年前の紳士のズボン【ブリーチズ】 乗馬用ズボンとして流行し「男性美の歴史」にその名を刻みます 私が手に入れた1着は、1810年イギリスのブリーチズ(未使用)です 極厚の鹿革を、繊細な手縫いで仕立てています 男性美の歴史は、下半身にあります その意味と構造を解き明かしていきます
7月28日から8月1日まで 【半・分解展 福岡】を開催します 3年ぶりとなる福岡展は、史上最大の規模でおこないます とても広い会場ですので、東京展では展示しきれなかったドレスや軍服が並びます ぜひ福岡展にお越しください 入場チケットはHPよりご購入ください ↓ sites.google.com/view/demi-deco…
1860年 中流階級が着た【クリノリン ドレス】 最近ドレスの構造に興味が湧いてきて、各年代のドレスを調べています スカートのボリュームに年代ごとの特徴が色濃く表れます しかし、私は上半身のボディスの構造に着目しています バストの2ダーツが主流になるのは恐らくクリノリン期からです
1880年イギリス 本物のバッスルドレス【ポロネーズ】を着て、座れるのか? という実験をしている方がいました 半・分解展でしかできない体験だと思います ドレスの中に着用するバッスルは、ちょうちん構造になっているので、ご覧の通り座ることが可能です パタパタと折り畳むことができるのです
1870年フランス 狩猟舞踏会の燕尾服【ハントドレス テイルコート】 貴族の社交である狩猟のあと、カントリーハウスで催される舞踏会があります そこで着用する特別な燕尾服がハントドレスです Blogにまとめてみましたので、ご興味あればご覧ください↓ rrr129annex.blogspot.com/2020/03/countr…
19世紀の上流階級の女性は、慎ましく控えめであることが美徳とされました なので、そもそも「動きやすい服」なんて誰も求めてないんです そういった中でロシアンサーキューラーは「生地が贅沢に使える」「防寒に優れている」という点が支持されたようです だって背中から前端まで1枚の布ですからね
1880年 袖のないコート【ロシアン サーキューラー】 人間が着ると圧巻でした 半・分解展で試着された方は、口を揃えて「まったく動けない」と言います 袖を省いた構造でありながらも身体にフィットする仕立てですので、一切の挙動を許しません しかし当時の文献には「快適なコート」と書かれます
V&Aにも所蔵品を提供している、とあるおばあちゃんディーラーがイギリスにいます 彼女はドレスの専門家であり、半・分解展を面白がってくれています そして、彼女から18世紀の「ローブ・ア・ラ・フランセーズ」と「ローブ・ア・ラングレース」を引き継ぎました また一緒に感動を共有しましょう
1900年初頭 女性の乗馬服「ライディングハビット」 横乗り乗馬用スカート「サイドサドル」 半・分解展では、たくさんの方が試着してくれました 乗馬は、歴史を学ぶうえで避けては通れません ことファッションにおいても深く密接に関わっています 試着する皆さんを見て、新たな発見が多くありました
「半・分解展の型紙」は5月1日(日)までの販売となります 鑑賞し、体感し、創造する ここまでが半・分解展の提供するクリエイティブです インプットした分、たくさんアウトプットにご活用ください 今年の冬服は、ご自身で仕立てみてはいかがでしょうか 型紙詳細↓ d-d-pattern.myshopify.com
1870年フランス 【クリノリン ヴィジット】の仕様書を無料公開します ヴィジットという羽織りは、背中から生えた袖の構造が特徴的です 丁寧に図解しましたので、複雑な構造を理解する一助になれば幸いです 下記URLよりご自由にダウンロードしてください ↓ rrr129annex.blogspot.com/p/spec.html
【半・分解展の型紙】では、洋裁初心者に向けた「変わった型紙」も用意しております こちらは昭和40年頃に郵便屋さんが使用していた「書留鞄」です 縦長のサイズ感はスマホを入れるのにもピッタリ ちょっとレトロなデザインが今見ると新鮮です 型紙の購入はHPよりどうぞ↓ d-d-pattern.myshopify.com/collections/%E…
1780年の「カラコ」を本気で着せ付けました👏
半・分解展の造形美を、あなたの手でかたちにしてみませんか? 私が研究する18世紀、19世紀の型紙を販売しております 自らの手でつくる喜びや興奮も、私が伝えたい感動のひとつです 【半・分解展の型紙】 5月1日(日)までの限定で販売中です↓ rrr129annex.blogspot.com/2020/09/blog-p…
本日20日(水) 11時30分からのモーニングレクチャーは【イラスト考察】です 紳士服のプロポーション変遷、特徴的なシワの入り方についてプレゼンテーションいたします 絵を描く参考になれば幸いです モーニングレクチャーはどなたでもご参加いただけます
1880年イギリス軍の肋骨服 【パトロールジャケット】 半・分解展で大人気です ところで皆さん「隠しポケット」には気付いていますか? 他の展示品にも、さまざまなところに隠しポケットが存在しています 宝探し感覚で見つけてくださいね
ヴィクトリア朝イギリス軍 【肋骨服】 完璧にフィットする方が現れました 本当に美しい着用姿でした 半・分解展 25日までの開催です ご来場お待ちしております
本日11時30分からのモーニングレクチャーは 【紳士服の変遷250年】です 半・分解展が絶対の自信を持ってプレゼンする内容です 1666年10月7日から始まった紳士服の歴史を、本物を教材にマニアックにお伝えします すべてのスーツ好きを唸らせる準備ができています
1850年アメリカ 袖とケープが着脱可能な【ヴィクトリアン ボディス】を紹介します 各国が産業革命を遂げても尚、19世紀をかけて服の価値は非常に高いものでした 女性たちは昼と夜のドレスコードに対応すべく、1着のドレスを使いまわせるように「取り外しできるギミック」を搭載します
1枚目、1740年ジュストコール 2枚目、1770年アビ・ア・ラ・フランセーズ 3枚目、1800年ライディングコート 4枚目、1810年アビ・ア・ラ・フランセーズ 【半・分解展】では紳士服の変遷を色濃く表現します 時代ごとに移り変わる男性美は女性よりも極端な変化を遂げます 希少な紳士服をご堪能ください