太田忠司(@tadashi_ohta)さんの人気ツイート(新しい順)

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補足。「小説で人を殺すことを軽く扱ってはならない」というのは「人の死を軽く扱う人物を書いてはいけない」ということではない。僕だってサイコパスが躊躇いもなく殺人を犯す話を書いている。しかしそれが倫理に背くことであるという視点は絶対に外さない。
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これは僕個人のスタンスなので、すべてのミステリ作家がそうであるべきとは考えない。ただ、人を殺す小説を書くことの社会的な影響については常に頭に置いてほしいと願ってはいる。娯楽であるからこそ慎重さが必要である、と。
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僕がミステリに惹かれている理由のひとつは、それが人の命を特権性のあるものとして扱っているからだ。現実では人間は何の理由もなく死ぬ。でもミステリでは一冊の本になるくらい深く重く扱われる。トリックが用意され動機も必要となる。逆説的な言い方だがミステリほど人の命を貴重に扱う分野はない。
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あっけなく命が奪われるシーンを書くとき、僕は人の命が軽く扱われる理不尽さについて書いているつもりだ。その意識を持てなくなったら、僕はもう人の命を奪う小説は書けない、書いてはいけないと思っている。
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ミステリは人の死を扱う。それが紙の上のことであっても、作者である僕は人を殺している。その自覚なしに書くことはできない。もちろん僕もあっけなく人が殺されるシーンを書くことはある。でもそれは人の命を軽く扱っているつもりで書いているのではない。
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エンターテインメントは社会に影響を与えるかどうかという話題について。 僕は明確に影響を与えると考えている。むしろ娯楽という形で提供される分、影響力は強い。プロパガンダは娯楽の顔をしてやってくるという。逆もまた真なり。
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この一連のツイート、日本とアメリカの脚本の書き方の違いを明瞭に説明してくれている。面白い。 twitter.com/Yuki_Mats/stat…
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「ライトノベルの読者は本の中でまで苦労したくないんですよ。だから修行とかも要らないし最初から最強出なきゃ読んでもらえません」という言葉も(又聞きながら)聞いたけど、本当にそうなのかなと最近のヒット漫画をいくつか読んで疑問に思ったのですよ。
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以前ライトノベルの編集者が作家に「主人公は負けたり、悩んだり、葛藤したりしてはいけない」と指示したって話を何度か聞いたけど、漫画だと「進撃の巨人」や「鬼滅の刃」とかヒット作の主人公って目茶苦茶負けたり悩んだり葛藤してるよね。ライトノベルと漫画では読者層が違うってことかな?
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豊崎さんの書評家としての経歴と技量には敬意を抱いてますが、どうして本の紹介をするのに媒体とか手法とかに優劣をつけるの理解できないし、書評できない人に本を薦める資格がないかのような物言いにも疑問を感じます。 twitter.com/toyozakishatyo…
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妻に言われて初めて知ったのだけど「戦死する」って英語では「Killed in action」なんだ。「殺された」んだ。日本語の「戦死」には「国のために戦った」みたいな死者の能動的意味合いが籠められているけど、実際にはただ「殺された」んだ。そうだよな。みんな、殺されたんだ。
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「消費税分余計にもらってるんだから国に納入するのは当然だろ」という真っ当に思える意見に抗するのは難しい。政府もその建前で推進している。でもね、今まであったセーフティーネットをひとつ取り去ろうとしているんだから、僕らは抗議して当然だよ。抗議の方法はひとつ、明日の選挙に投票すること。
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消費税の逆進性、つまり「収入が低い人ほど消費税率の負担割合が上がるという現象」は導入のときから問題になってて、緩和策として売上1000万以下なら消費税を納めなくてもいいようにしたと僕は理解している。今回のインボイス制度はそれを撤廃してしまう。セーフティーガードをひとつ取り去るわけ。
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売上1000万以下の場合これまで消費税を支払わなくてもよかったのがインボイス制度で支払わなきゃならなくなる件、どうしても「今まで払ってなかった方がずるい」って印象を与えるんだけど、これって実質、低所得業者への減税処置だったんだよね。それを全廃するわけ。 twitter.com/tokoritomotori…
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これは何度も言ってることだけど、僕は小説家になりたかったわけではない。ただ小説を書きたかった。小説を書くのに最も適した職業として小説家を選んだ。
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こういう言い方をするとマウント取ってると思われがちだけど、僕は自分を「小説を書く人間」と規定することでやっと自分を保つことができるようになったので、まじに小説を書かないと生きていけないんですよ。
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才能のある作家さんだったけど、小説を書かなくても生きていけるひとだったんだろうな。
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文学賞パーティの二次会で、ある新人賞でデビューしたひとが「宝くじで10億当たったらどうします?小説書くのやめます?」と訊いてきたので「10億当たったら仕事と関係なく小説書けていいなあ」と答えたら理解できないって顔をされた。しばらくしてそのひとは作家を辞めてしまったけど。
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僕が小説家を30年以上続けてきて胸を張って自慢できるのは、一度として徹夜をしなかったこと。サラリーマン時代の経験から徹夜は心身を壊すだけで効率は全然上がらないと骨身に沁みてわかってたから睡眠時間を削るようなスケジュールは立てなかった。それでも毎年本を出せたしトータルで106作書けた。
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何度も言ってるけど「自分の敵は自分」というのは鍛練すれば向上が見込める若い頃なら効果的な生き方だけど、いずれ自分の敵が「瞬間最大風速を記録した自分」になるから、とてもしんどくなる。僕の場合は1日で70枚書いた自分。もう絶対に敵わない。そうなったら自分と和睦したほうが生きやすいよ。
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名古屋に行くときは気を抜くな。マリトッツォでさえあんこを挟まれちまうんだからな。めっちゃ美味いけど。
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ここで明確になったのは、どんなに有能で必要な人材であってもハラスメント加害者になったら即刻職を追われるのがアメリカでは常識であり世界の趨勢となりつつあるということ。そして日本ではまだそうなっていないということ。 twitter.com/ywny/status/14…
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ワイドショーをちらりと観たんだけど「今は災害時だ。災害時に出歩くなんてことあり得ない。人に会うな」みたいなこと言ってる。みんな遊びで出歩いてると思ってるのかな。そもそも災害時に世界中から人を集めてイベントやってたことはもう忘れたのかな。
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日本のすべての皆さん、名古屋は今、こんな人物を市長にしています。でも他人事ではありませんよ。どの地方自治体であっても彼が選挙に当選する可能性は高いです。気さくで人当たりが良く声が大きくて大言壮語で笑わせる。そして少しだけ有名。そんな人間がこの国では選挙に強いんです。 twitter.com/YahooNewsTopic…
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河村たかしの一番の問題は、今回の問題で露になった彼の醜悪な部分こそが、じつは選挙に勝てる一番の要因でもあることなんだよな。あれを「気さく」「親しみやすい」ととらえるひとは、とても多い。彼らは今回のスキャンダルを見ても「まあ河村さんだでしゃあないがね」としか思わない。