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障害のある子の親だということを明かしていると「社会の役に立たない障害者の存在は税金の無駄遣い」みたいな@コメントが定期的に来るのだけど,そういうことを言う人自身も「自分は社会の役に立つのか」という問いに苦しめられているのではないかと思うのラジよね。
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これまで欧米の研究機関に「流出」した日本人研究者がノーベル賞をもらっても喜ぶだけで誰も問題にしなかったのに、中国に流出するというと大問題になるという時点でこれは「学問の問題」ではないのラジよね。
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「学問の問題」としては「研究者の流動性を高める」と言って任期制や非正規雇用を推進したのは国の政策だったので「なにをいまさら」としか言いようがない。外国にどんどん流れるほど「流動化」したのだから政策の成功なのでは。
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「逃げ恥」の主人公は心理学の院生という設定だったと思うが学会のポスター発表のシーンがあってその内容がリアルにいかにも「心理の院生がやりそうなダメっぽい研究」だったので「これは専門家が関わってるな」と感心した。
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とにかく国じゅうが「インセンティブや正当な報酬を出して人になにかをさせる」ことが大嫌いで、タダで強制的にやらせることしか考えていないのラジよね。
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「ロボットに仕事を奪われる」のはロボットにやらせるより高い給料をもらっている職種だけで,ロボットより安いコストで働いている多くの仕事は今後も人間が担っていくと思う。技術開発でロボットのコストが下がれば,むしろ人間のコストがもっと切り下げられる。
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大学入試が「誰かが命がけで行わなければいけないほど重大なもの」になっちゃってること自体がおかしいのだと思う。
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「やるなら文句を言うな」みたいに言う人は多いけど,世の中の仕事のほとんどは「文句を言いながらもやる」人がいるから成り立っているのラジよ。
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厚労省が看護大学の教員や大学院生に医療現場に行って働くように要請だって(NHKニュース)。看護教育の現場はこれから国試ですよ。
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この「悪い奴の名前を公表するのでお前らで制裁して」というのはまずいのではないラジか。
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「学者がやられたら次は医者だ」と予言したのはだいたい当たっていた。
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ツイッター検索してみるとすごい数の「せざるおえない」を発見するが同時に「せざる負えない」だけでなく「せざるお得ない」もたくさんあることがわかる。「得ない」までわかっているのになぜ「おえない」になるのラジかね。
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「いじめはすべて犯罪として扱う」ということになると,いじめた側に悪意があったかどうかが焦点になって「いじめたつもりはない」なら無罪または過失として刑が減じられることになる。そうではなくいじめられた側の苦痛(のみ)を基準に判断しようというのが「いじめ防止法」の考え方。
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トランプ現象の根本に「優秀な人,努力した人(だけ)が報われる社会」への反発があったと考えればこういう「大学に行けたような人だけに利益がある徳政令」はますます反発を買うのではないか。
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昨日の尾崎豊の話、われわれ世代の多くは青年期に「いまなら間違いなく何かの罪で捕まるようなこと」をいくつもやって、もちろんバレたのだけど大人に怒られたり時には殴られたりする程度で済んだ経験をしている。「そういう時代」というのがそもそも若い人に理解できなくなっている。
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友人がスナックの店先にあった蛍光灯で光る看板を盗んできて自室の照明にしていた、なんて話も昔は「爆笑エピソード」だったのだが今そういう話を授業でしたら学生は誰も笑わず顔をしかめるラジよね。
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その点で藤原大将軍たちから聞いた「いまの若者は大人世代より道徳的倫理的に行動することを通じて大人に反抗している」という話はとても興味深かった。
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日本で暴力事件がいちばん多かったのは1960年頃でその頃の20歳がいまの80歳くらいですね。
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いま「いらすとや」がなくなったらまじめに国家的損失ラジよね。役所の資料もみんないらすとやなんだから。
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「ネットに慣れてない高齢の教授」と言うけどわれわれ世代の大学教員というのは学情網の始まりから目撃して天井裏に上がってイーサネットケーブル自分で敷いたり自前でWebサーバーやメールサーバー運用したりしてきたんですよ。
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実験動物のいる部屋には「生命倫理」で冷房がつき,教員研究室には冷房がつかない。
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わずか30年かそこらで人間の生物学的・遺伝的傾向としての攻撃性がそんなに低下することは考えにくいので,今の「清潔で安全な社会」で犯罪が激減したのは人間が変化したというより人間の行動を制御する社会的環境が大きく変化したと見るべきラジよね。ということは社会が戻ればまた昔に戻る。
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自宅から通える大学がない以前に自宅から通える範囲に「大学に行ける高校」がない,大学進学のためには高校から家を出て下宿する必要がある,という地域がたくさんあるのラジよね。
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病気してから「今日が人生最後の日だったら」「これで最後だったら」「もう会えないとしたら」とかよく考えるようになったが,あいかわらずビールを飲んでダラダラ暮らしている。ビールを飲んでダラダラ暮らすのが「ほんとうにやりたいこと」だったのだと思う。
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「ビートルズって聴いてみたけど普通の音楽だったよ」「ビートルズがやったからそれが普通になったの!」。