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自分の知らない語彙を聞くと、学ぶより馬鹿にする人は一定数いる。
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言葉を知らない人に馬鹿にされた、という話題が、ちらほら回ってくるが、僕も何度か経験ある。
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水道局の給水所にも、水道の圧力を使った発電機を設置してました。
水道は標高差なども考えて、最も高い場所でも既定の水圧を下回らないように送水するので、大抵は過剰な水圧になります。そのぶんのエネルギーは無駄に捨てられてしまうから、発電で回収するのは意味があるのです。 twitter.com/kaorumorita3/s…
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というわけで、話をまとめると…
・宇宙ロケットが大気圏再突入するのは毎回のこと
・どこに落ちるかわからないロケットも珍しくはない
・中国は、桁違いに大きなロケットがどこに落ちるかわからないような運用をして、情報開示も不十分
というのが今回の問題です。
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そのままだとオービターもそこに落下してしまうので、オービターは機内搭載の推進剤で「最後の一押し」をして、地球周回軌道に乗る。
外部燃料タンクはアルミーリチウム合金製なので、地上にはほとんど届かないだろう。
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ただ、スペースシャトルのオービター(飛行機型の部分)は良いが、外部燃料タンクは再突入してしまう。そこでスペースシャトルは、地球周回軌道に乗る前に外部燃料タンクを分離して、あらかじめ予定された場所に自然落下させる。
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ちなみに長征5型のように「第1段が地球周回軌道に乗ってしまう1.5段式ロケット」で有名なものとしては、スペースシャトルがある。あれも「第1段」であるスペースシャトルそのものが地球周回軌道に乗ってしまう。
ただ、狙ったところに着陸するようにできてるだけで。
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ただ、H-IIAロケットの第2段でも、軽自動車のエンジンぐらいの部品がドカンと落ちてしまう可能性はある。その点は、あるかないかではなく、サイズの問題だということを認識しなければならない。
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第1段はロケットエンジンも第2段よりはるかに大きい。しかもエンジンには耐熱合金も使われてるから、大気圏再突入の熱にも耐えてしまう。
大型トラックのエンジンのようなものが、隕石のようにドカンと落ちてしまう可能性がある。これはまずい。
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巨大なロケットではあるが、寸法的に大部分を占めるのは胴体でもある推進剤タンクで、ここはアルミ合金なのでほとんどが大気圏再突入の熱で燃え尽きてしまう。問題はロケットエンジン。
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宇宙ステーションを運ぶような大型ロケットで、第1段が丸ごと地球周回軌道に乗るとなると、その大きさはH-IIAのような大型ロケットの第2段の10倍以上にもなる。
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長征5号は上段ロケットがなく、第1段だけで宇宙ステーションを衛星軌道へ運んでしまう。打ち上げ時にはサイドブースターを装着するので、1.5段式などとも言われる。
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H-IIAロケットは最初からこの機能を備えていたわけではないので、数多くの第2段が地球周回軌道で制御不能のまま飛び続けている。これがどこに落ちるのかは、誰にもわからない。その意味では長征5号と同じ。
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日本のH-IIA/H-IIBロケットは、第2段に制御再突入機能があり、衛星分離後に狙った海上へ落下することができる。ただ、軌道によってはできないこともある。
イプシロンロケットにはこの機能はない(固体だから)。
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大抵の宇宙ロケットは2段式や3段式なので、第2段や第3段が地球周回軌道に乗る。大まかに言って、下段は上段の10倍ぐらいの大きさなので、軌道に乗る上段は結構小さい。
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宇宙ロケットはカーリングの選手のようなもので、最後は人工衛星と一緒に地球周回軌道に乗り、そっと衛星を分離する。だから、宇宙ロケットの最終段は原則として、地球周回軌道に乗る。
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長征5号で問題だったのは、それが「大型ロケットの第1段だった」ということ。サイズが桁違いに大きい。「陸に落ちるかもしれなかったから問題」なのではなく、「めっちゃ大きいから問題」という話。
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中国の長征5型ロケットが制御不能状態で地球を周回して再突入した件、事実関係が整理できてない人が多そうなので、軽く整理してみる。
まず、「ロケットが制御不能状態で周回して再突入する」こと自体は、べつに珍しくもない。
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「公共交通には乗るな」
「高熱で自動車も運転できない」
「発熱外来はかかりつけ患者優先」
「入院は受け入れ困難」
「宿の延泊は空室なし、もしくは拒否」
これ結構詰む
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宿泊の延長が可能とは限らないし、結構ヤバい状況になるのではないかと思う。
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コロナが蔓延してるけど旅行が減らない理由、「全国で蔓延してるから、旅行してもしなくても感染リスクは変わらない」ってのが大きい気がするんだけど、忘れられがちなのは「旅先で発病すると、帰宅も入院も困難になる」だと思うんだよね…
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鳥人間コンテストに関して、僕はずっと「放送前に結果がわかったくらいでつまらなくなるはずがない」「テレビ局には演出と編集のノウハウがあるから、そこに自信を持つべき」と思っていたが、今年まさにその方針でYoutube中継がされたのは嬉しい。テレビ局内の世代交代もあるのだろう。
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桜島の噴火、JAXAの地球観測衛星「だいち2」の観測結果発表が待たれる。
「だいち2」は地面の隆起や沈下をcm単位で測れるので、桜島の膨張や収縮の分布を画像化でき、マグマによる圧力上昇や噴火による圧力低下を推定できる。
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鳥人間コンテストの生中継Youtubeが大好評でした。芸能人パートがない(ギャラが別途要る?)、ダイジェストではなくノーカット、技術寄りの解説が盛り沢山など、面白い要素はたくさんありましたが…
今年の鳥人間コンテストは、大豊作だった
というのが間違いなく大きいので、みんなテレビ放映見て