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学術会議任命問題。法的に学者の代表権を持たされている団体が会員に推薦した人間を、政府が従来の法解釈、内閣答弁も無視して、任命しなかったとなると、この事実だけとってみても明らかな学者共同体に対する挑発である。
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政府答弁の如何にかかわらず、ここで実際になされているのは、政府と相容れない政治的立場に立つ学者たちに対する「嫌がらせ」であり、学者たちに対する「見せしめ」「威嚇」である。つまり国家による学問・言論の世界への露骨な権力行使である。
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学術会議問題、首相・政府の学術任命に関する恣意的権力行使という政治問題こそが焦点であるのに、いつのまにか学術会議のあり方について、科学技術大臣と学術会議会長が「真摯に」話し合いを続けるさまを呈しているのは一体なんなのか。
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いきなり「脱炭素」とか言い出したのは、まちがいなく原発再稼働のためだと思っていたが、それどころか、新設するっていうのか。どこまで旧時代の産業資本と心中するつもりなのか。 twitter.com/skasuga/status…
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学生の時、一年生でフランス語文法学ぶやいなやボードレールの『悪の華』読まされたり、二年生でいきなりプルーストの『失われた時』を読まされたりした。大学院重点化で失われた、あのディレッタントでもある「パンキョー」の世界が、意外と「戦後民主主義」の支えでもあったのかもしれないなと思う。
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ここ数年、中国の報道官とか外交官の会見の映像を見ることが多くなった。ともかく眉目秀麗・頭脳明晰・冷徹無比といった国家エリートたちが続々と登場するので、文章がなかなか終わらせられない日本の老人政治家とか、TVキャスターあがりの合衆国の報道官などと比べて、まあかないっこないなと思う。
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図書館に勤める人にとって、本が誰に貸し出されているかを第三者に伝えることは堅く御法度らしく、どれほど親しい司書も、たとえ貸出先が同僚でも教えてはくれない。そういう目立たない努力で思想・信条の自由は守られてきたのだが、今やデータベースにアクセスされれば、簡単にその砦は破られる。 twitter.com/yajipoi0810/st…
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バブル時代の子は、乱痴気騒ぎを拒否していた者も、なんらかの恩恵を被っている。何よりカネがあったから、面白いもの(映画・芝居・展覧会etc.)はたくさん見れた。先々の展望もないのに大学院にも進めた。いまや、学費の値上がりと貧困化の下、若い人は真面目であればあるほど大学院進学を躊躇する。
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小樽商科大学、小林多喜二の母校だが、フランス語の政治経済学関係の書籍が豊富で、Google Booksでたいていの本が見つかるようになるまでは、わざわざ北海道から本を取り寄せたりしたものだった。この国立大学唯一の社会科学系専門校が、北見工業大学・帯広畜産大学と統合予定であるのを知る。
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木村敏死去。ベルクソンを読んでいた学部生の頃、木村敏と中井久夫の分裂病論はとてもリアリティがあった。京都に着いた頃、東一条辺りのカフェで何度か見かけたことがある。人目を引くほどエレガントな老人で、何かこちらの背筋がすっと伸びるようだった。
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ここで、三船敏郎が一人「快哉を叫んだ」と書いているのが、いかにも三船敏郎らしく突出しているなと思ったら、三船は玉音放送を熊本の特攻隊基地で聞かされたらしかった。 twitter.com/maGuremono/sta…
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日本は、ジャン=マリー・ルペンの昔から、フランスの極右にとっては、移民排除の「理想的」モデルケースだった。でも、その頃に加えて、日本ではさらに、労働基準法さえ適用されない「外国人技能実習・研修制度」まで作っているのだから、フランスの極右の理想のさらに上を行っている。 twitter.com/tommie116/stat…
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しかも、フランスの極右の「移民問題がない日本」というイメージは、日本人の誤ったセルフイメージを反映している。「移民問題」が旧植民地から旧宗主国への人口流入を指すなら、同化政策の末に日本に居ながらにして外国人化された「在日」の韓国・朝鮮・台湾人は当然その範疇で考えられるはず。
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大学に就職して初めて教授会に出たとき、出席している教員たちのほとんどが内職しているか、居眠りしているかで驚かされたことがある。しかしオンライン開催で、教授会中にアイロン掛けできる時代が来るとは思っていなかった。
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真鍋淑郎が地球温暖化メカニズムの解明でノーベル賞を取ったというので、60sからそんな問題に興味を持つなんて科学者って面白いな、と思っていたら、受賞コメントで、冷戦時代の合衆国は科学技術振興に積極的で恩恵を受けた旨の発言があり、一種の軍事研究でもあったのだな、と納得する。
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学術会議の軍事研究反対は、ある種「最後の砦」として死守すべきだと思うが、直接・間接に「軍事」にかかわらない科学技術などない。事態は「イデオロギー」としての人文科学にしてもそう変わらないと思う。
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それはそれとして、真鍋氏には、気象学と軍事研究がどんなふうにかかわっていたのか、その具体的なところを少し話してもらえたら、と思う。
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若者が政治参加しないと政治学者たちは嘆くのだが、大学のキャンパスでタテカンも立てられない、ビラも配れないような政治の弾圧を行っておいて、民主主義的熟議にはお行儀良く参加しましょうなんて、そんな都合いい話はない。
mita-hyoron.keio.ac.jp/features/2021/…
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思想・文学研究で「最新の研究」を参照せよとはあまり言わない。特にこの20年は世界中、粗製濫造論文が多いし、そもそも見ておかなければ成り立たない「最新の」論文などそうない気がする。むしろある問題について、どれくらいの「幅」と「深さ」で考えられるかが勝負だろうと思ってきた。
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京都で戦争と言えば、WWIIではなくて応仁の乱、とかよく言われるが、私が京都で聞いたことのある「戦争」と言えば、蛤御門の変と、会津小鉄vs.山口組の「京都戦争」である。「応仁の乱」云々は、いずれも現実の武力闘争を隠蔽するためのダミーだと思う。
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小松左京は、山村工作隊の武装闘争路線時代に共産党にいたので「傾倒した」どころじゃないんだか、小松と同時期の京大伊文というと、後にグラムシやマキャヴェリ研究で知られる藤沢道郎がいる。56年のスターリン批判後、小松がSFに「転向」する傍ら、藤沢はイタリア共産党流の構造改革路線に移る。 twitter.com/ven12665/statu…
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京大は「学生の本分に反する」と称して停学処分を乱発し続けている。しかし、大学が学生を停学処分に処すことの方が、「大学の本分に反する」。京大の100年史を覗いてみれば、全共闘の頃か、学生部長みずからそんな風に言って学生処分を控えていたのが分かるはず。
kyoto-np.co.jp/articles/-/683…
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蓮實重彦の『フランス語の余白に』には、フランス語を習得しろとは言わないが、それなら英語くらいは身に付けておけ、その際、国際親善だの文化交流だのといった美辞麗句に惑わされてはならぬ、外国語というのは外国人と喧嘩するために学ぶものである、という趣旨の一節があった。今でも覚えている。
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都会の進学校で、制服もなく、自由でのびのびしているとか評される学校、生徒がデキがいいからだの均質だの言われるが、肝心なことが忘れられている(隠蔽されている)。制服廃止はほとんどの学校で、高校全共闘以後の「学園紛争」で「勝ちとられた」のだ。
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制服廃止みたいな「セコイ」話は、高校全共闘「後」、むしろ「民青的」な運動だった、との指摘あり。ーそれも承知の上で、ポスト全共闘現象に、今や右から左まで「タダ乗り」して(右の「リベラルのバーカ」からリベラルの「暴力は良くない」まで)「自由でのびのび」はないだろ、とふと思ったまで。