o0( 欧米の科学技術研究者から「え、ちょっとまって日本の研究者が時々言う『社会の役に立たないから人社系イラネ』みたいなアレってネタじゃなくて本気で言ってんの?」的な問いを頂くという経験が3回溜まったので、ことばとして放流。
o0( 本庶先生受賞で「基礎研究大事だよ!」祭りであるが、毎回、受賞者が出るたびにこの祭りやってるのに財布握ってる人たちは鼻ホジで聞き流しつづけ、みんなで奈落の底に真っ逆さまなのはなぜだわっしょい。
o0( ウチの博士課程に入りたいと相談されていた超優秀(母国トップ大学→英国で修士、すでに論文複数出してる)な海外学生から「当面、日本に入国できそうに無いので他国の博士課程を受験して合格しました。色々と相談にのっていただきありがとうございました」と連絡いただくなど。
(前RTsに関連して。ポスドクまで純粋な理系でその後ある意味で「文転」した自分のようなケースは珍しいと思うので、その立場から改めて述べておくと、「理系で求められる英語」と「人文系で求められる英語」は、算数と高等数学くらいレベルが違うと感じている……
これ考えてるのが誰か知らないけど、「そもそも今時の”専門性”の多くは学部3年レベルでは身につけられないんで、さらに浅い人材を量産するだけですよ…」ということを教えてあげたい。 twitter.com/yahoonewstopic…
o0( それなりに長くメディア論とかジャーナリズム論とか学生に教えたり議論したりしていると、学生の「自分たちは新しいメディアの時代に生きている」感が過剰だと感じることが時々ある。どんどん新しいメディアが出てきても、人間の営みはさほど変わらん部分もたっぷりあるのよ…
o0(「統計学を学んだ後に官僚になった人が、どのようにデータを捏造するようになっていくのか」「工学を学んで企業に就職した人が、どのように偽科学商品を開発するようになっていくのか」みたいな部分のきちんとした社会学研究が必要だと感じる。→
お花見シーズンの上野公園、若者は行動を自粛していた - Rei Frontier Tech Blog tech-blog.rei-frontier.jp/entry/2020/04/…
また地方の若い層はやはり「消防団や選挙の付き合い〜日本青年会議所」みたいな流れもあるようだ。学生曰く「同窓会で『何お前(ネットにある歴史の真実)しらねぇの?ガッコの勉強ばかりじゃダメだよ。ほらこれ見てよく考えろよ』と動画を見せられました。僕はどう反応したら良かったんですかね」むぅ
10年前に研究調査したころは、「今後はネットメディアはもう少し取材力の強化(具体的には人材の養成)に乗り出すだろう」と思ってた。しかしそれからかなり経ったが相変わらず取材スキルは新聞など伝統的メディアが教育しており、ネットメディアはそれらの人材育成にタダ乗りしている状態が続いてる。 twitter.com/yshibi/status/…
o0( ほんと「日本では『公園』(とか広場)がぜんぜん『パブリックスペース』じゃない問題」については、私たちの意識を大きく変化させた方が良いと思っている。子どものころは雑多な空間だったのに、いつの間にか自分にも染みついていた変な潔癖症的な感覚を振り払いたい。 twitter.com/o_hiraku/statu…
o0( 今回の内定辞退予測販売でびっくりして(&そりゃいかんだろ、と思い)各種業界の知人に尋ねてみて、さらにびっくりしたこと:既に多くの大企業では「人事部」すらなく、人事担当が数名いるだけ、後はリ社みたいなとこに何でもかんでも丸投げしているんだね…ここ数年で一気に変化が進んだようで。 twitter.com/J_Steman/statu…
ホント、ここ10年くらいで形成された奇習「ザパニーズ・インターン・システム」は問題と感じる。企業からすれば、1)日本の大学院生を無給労働者として使いたおし、2)(言葉の問題を除けば)そんな労働ごっこで時間を浪費せずきちんと学んだ海外の修士人材を雇用する、のが最適解になってしまうわけで。 twitter.com/KohHosoda/stat…
(メリカ、とにかく手続きが滞ったら「電話しろ」だし、いざ電話しても「あーわかったわかったやっとく」とはなるが、半分くらいはなにも事態が改善しない。)
o0( 学生さんに院進のアドバイスをする機会が続いたのだが、特に博士課程の選び方は説明しにくいよね…「大学名で選んではいけない。むしろ一流大学でも二流三流のメンターしかいないことは分野によってはありうる」とか「まず研究室の近年の業績を見るべき」だが…→
o0( ほんと、割とこれが本質な気がする…この国はビックリするくらい、ギリギリのリソースで走っている。 twitter.com/takehikohayash…
これら資料は「政治家や官僚が読んで参考にする」というタテマエなので、中立的な記述を求められる。 あるトピックに関心がある市民は、該当する調査資料があれば、それを読んで議論に参画するのもありだろうと思う。
「学会発表をメディアが報道するのは報道倫理的にどうなんだ」てな話題になってるようですが、この分野(科学とメディア問題)の専門家として言うと、申し訳無いがこれは報道側"だけに"責任を問うのはずれてて、50年以上前から「アカデミアとメディアの共犯問題」として学術的にも指摘されてます。➡
前RTs, 院生たちとSNSの陰謀論研究とかやってきた立場としても全く同意。陰謀論とか偽科学には「エンタメ」的要素があり、マジョリティはそうやって消費してしまいがち(気持ちはすごくわかる)。しかしそこは嗤いの対象にするんじゃなくて、本来ならケアを提供すべき人たちが沢山絡めとられてる。
o0( 悪いこと言わないから、世の大企業の経営陣は、これから引き上げる人材に統計検定とか社会調査士の資格を求めた方がいい。今現在、広告代理店の口車に乗せられて学生のレポート以下の調査報告にン千万とか払ってるその費用が丸々浮いて有効に使えるようになるよ。
全米進出した こんまり氏、自らの通販サイトで「音叉とローズクリスタルの癒しセット($75)」を売り出したことで「部屋片付けたあとは、こういう偽科学ガラクタ溜め込めってか?」と(北米の科学クラスタなどから)反感を買っているようだ…
→これはある言説を「フェイク」「隠謀論」と嗤ってしまうと、その嗤われた集団を排除・隔離してしまうため、そうではなく包摂するため推奨されてるアプローチ。「デマ」と切り捨てるのではなく、なぜそれが生まれるのか、を考える。割と多くの隠謀論/デマが、こうしたアプローチで解消できてしまう。
→なぜ摂氏を華氏にしてまた摂氏に戻したかは不明だが(摂氏の英語記述を自動翻訳?)、最初の方で誰かが気づいて「もしかしたら…?」とちゃんと伝えられれば良かったのかも。異質な言説に出会った時は、嗤う前にその「合理性(この場合は勘違い)」を読み解いた方が、長期的には社会の益となります。
o0(読売の、あのイラッとさせることが目的としか思えない、大学改革()科学技術イノベーション()俺様理論インタビュー連載もだが、「かつては勉強できたのかも知れんが、今はなーんも勉強してない人の思いつき」で自分の乗った船の舵取りがされていることを思い知らされるのはなかなか悲しい。
o0( 海外Twで見かけたアカデミアライフハックとして「執筆や学会登壇などの仕事を頂いた時は、それがかなり先の話であっても、『来週』それができるかで引き受けるかを判断しよう。先のことだからと言って安請け合いすると後悔する」というのがあった。確かに凄く使えそうなので採用決定。