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だけど、取材の仕方はいろいろあるんで、別にあたしはいいよ、そういう意味で官僚とお近づきになれなくても、別のルートから攻めるから、と思うから、いちいちこれをセクハラだ―とは思わないけれど。でも、永田町取材の雰囲気って、こういう土壌はあったよね、10年くらい前はね。今は知らんが
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記者の仕事がえぐい、げすいというが、普通の公式発表だけを字や映像にするだけの仕事だったら、記者いらない。人が嫌がり、人に嫌がられ、リスクもあって、しんどい仕事だから30歳前後で1000万超えの給料もらう事も可能。まあ、脳内で適当にネタ作っている記者やメディアもいるようだが。
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福島さんはセクハラにあったことないんですか?と聞かれたのでこたえると、まったくあわなかったわけではないが、はっきり言って中国では3000人レイプしたったで、と自慢する女衒(人身売買ブローカー)と密室でインタビューとか、もっと緊張する場面が結構あったので、普通のセクハラはスルー
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祖の人身売買ブローカーへの取材は文春文庫の「中国の女」の中に書いたがな。マジで、ここで隙見せて奴らに襲われたりしたら、良くてエイズ発症、悪くて売春窟で売られかねない。対外的には日本人記者一人行方不明、ってニュースになって忘れらるわー、お母さんごめん!と思うとかなり緊張した。
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アメリカでビジネスしている中国人華僑が、絶対トランプは二期目再選すると断言しているのには驚いた。理由は?減税。トランプを批判しているのはアップルとかAmazonとか金持ち大企業やエリートで、華人がやっているような中小、個人ビジネスは儲けが二倍になった、という。ほんまかね。
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中国の経済がいいのか、悪いのか、というのはその社会階層によってかなり違うが、相対的には悪くなった、という感覚でよいだろう。とにかく法人税の取り立ては厳しくなって、投資家にとっては規制がきびしくなって、民営大企業家は汚職で摘発されて、知識層とメディアは思想統制、言論統制がきびしくて
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中国人って、やっぱりトランプ好きな人多いよね。そして安倍さん好きな人も意外と多いよ。そして金正恩が嫌いな人が多いよね。何が基準で、そういう判断なのかよくわからないが。
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某新聞社内でセ・リーグと言えばセクハラ上司、パ・リーグと言えばパワハラ上司。最悪がセ・パ両リーグ。それでも特ダネ記者だったら出世した。近年はひどいセ・パ両リーグは部下からの告発で、社内調査を受けて地方に飛ばされるように。時代は少しずつ変わっている!でも、たぶん特ダネは減る。
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福田次官からセクハラを受けた例の女性記者、彼女の本心は私にはわからない。自分に置き換えると、もし今年の協会賞くらいとれる特ダネが取れたらセクハラの苦しみも報われた。しかし1年半もあんなアホ丸出しな会話につきあって、一本もネタとれなかったときのむなしさは想像にありあまる。
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週刊誌にネタうっぱらって官僚人生の息の音とめてやりたい、とか言う衝動にかられても、彼女を責められまい。個人的には、あの手の官僚は、そのうちどっかの国のハニトラにかかって国家にあだなすと思うので、私は彼女の今度の行動をGJ!と思っている。
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あとセクハラを受けるのは女性記者だけでないよ。男性記者もセクハラ、性的なパワハラ、いじりって結構あるよ。だけどやっぱり男の方が愚直に高みを目指す性格で我慢するのかもな。女の方が、途中で馬鹿らしくなって、こんなセクハラ、パワハラ、我慢できっか、ってブチ切れるのかもな。
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具体的なことはえげつなくて言えないが、若き記者時代に、ちょっとセクハラっぽいことを有名なセパ両リーグから命じられたとき、私が人を殺しそうな目つきをしたらしくて、びびった同期の男性記者が、はい!僕がやります!といって、私のかわりにやってくれたことがあった。もうン十年以上前の話だが。
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で、あとで相当申し訳なくて、心からあやまったら。「大丈夫、俺、体育会系には慣れているから」とさわやかだった。あー、男性記者というか男の方が、ずっとこういう苦労を飲み込まざるを得ないのかー、と思ったもんだ。
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酒席に乗じたり、ネタのためという理由で、無体をしいる文化というのは確かにマスコミの業界に昔はあり、つい最近まであったと思うが、それでも今の時代、女性の場合は、”セクハラ”という一言をいえば、相手が動かした手をハタと止めさせることができる。
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でも、男性はなかなか、それをセクハラだ、パワハラだ、と言えない。はっきりいって、心病んでいる率は、女性記者より男性記者の方が多いんじゃないか?私は心病む前に、円形はげができるので、はげができたら、やばいと気づいて原因排除の対処をする。心は健康?、と思う。
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記者は正義!と本気で信じている記者と、記者ってなかなかげすい仕事やなと自覚している記者とで、どちらが、ぎりぎりのラインでネタを追っているとき、超えてはいけない一線を越えずに踏みとどまれるか、というと私は後者だと思うね。自分のやっていることへの迷いや疑いを忘れてはならない
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マスコミは第四の権力とよばれる存在。実際のところかなり強力なパワーをもっている。政権と対峙できる力だという自負もあっただろう。そのおごりのせいか、一般企業のいうようなコンプライアンスとか知るか、みたいな空気は、少なくとも私が記者時代はあった。
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たぶん、メディアが一般企業化していくと、昔みたいにぎりぎりで、体張った感ある面白いニュースというのは減っていくんじゃないかな、と思う。斜陽産業だからそうなるのか、そうなるから斜陽産業なのか。私はメディアの最期の面白みの残る時代にちょっと引っかかって仕事できて、ラッキーだったな
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知っている人は知っているが、メディアはときに一種の暴力だ。身内を事件や事故で無くした人に、今のお気持ちは、とマイクを向けることの非情を思い返せばわかるだろう。暴力とは横暴な権力。末端の記者たちはその暴力の最前線にいる。私たちはときに暴力の加担者だ。
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私はメディアのセクハラ問題と、一般社会でセクハラ問題を同列に論じて、では取材の現場でペンスルールを導入しましょう、とか、女性記者は番記者にさせないでおこうとか、そういう安易な解決法に落としどころを見出すことに、危惧を感じてる。
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取材対象の懐に入り込むために、相手がエロおやじなら、エロおやじの弱点である美女記者を送り込むし、娘に下手甘いお父さんだったら、娘を味方につけられるイケメン記者がいく。これまでのメディアがしてきたことを、全メディアが一斉に禁止する、という方法をとるのも、一つの解決策には違いないが、
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果たして、そんなお行儀のよいことで、権力の横暴と互角に対峙できるのかな、と思う。同時に、メディアが暴力で、記者たちも日々、意識する市内にかかわらず、暴力をふるっていると思えば、自分たちが返り血のように暴力にさらされたとき、被害者顔ばかりもできないのではないか、とも思う。
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何が言いたいかというと、MeToo運動を広げて、取材の現場からセクハラを排除して、メディア企業も一般企業と同様のコンプライアンスを持たねば、というのあまりにうわっつらすぎると思っている。普段暴力をふるっているメディアが、暴力の被害者だと訴えるのを説得力ねえ、と思う人もいるだろう
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もし、後輩の女性記者やこれから記者になろうかと考えている女性に言うべきことがあるなら、自分でよく見てよく考えて判断する癖をつけよ、ということだ。性的魅力を取材に利用するしないもあなたの判断で、上司や組織から強要されるものではない。嫌ならノーといわねばならない。
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上司にすらノーと言えない人間が、暴力のせめぎあう現場で戦えるとも思えないし、遺族にふてぶてしくマイクを向けて「お気持ちは?」なんて取材もできない。