日テレ「news every.」。吸引道具を「韓国紙幣」とテロップで繰り返し強調。「アウトレイジ」撮影時のインタビューをメインに、経歴の華々しさに触れる。スタジオゲストは元麻薬取締役官。推理の披露、捜査経緯、薬効の説明の後、締めコメントは「絶対に手を出してはいけない」。回復の話は一切なし。
TBS 「Nスタ」。逮捕の経緯について説明。こちらも「韓国紙幣」での吸引を強調。スタジオゲストは元科捜研。注射器、「あぶり」スプーンのイメージ画像、粉の画像を表示。使用方法、薬効、心身への悪影響を紹介。入手ルートの話で締め。
・イメージ映像に、安易に注射器や粉を映さないで。再使用を刺激します。 ・回復可能であることと、具体的な相談機関を伝えて。叩くだけ、騒ぐだけでなく、メディアは命綱にもなりえます。 ・「使わないで」だけでなく、別の出口があることを示して。相談につなげるだけでなく、偏見を改善できます。
フジ「プライムニュース イブニング」。経緯紹介の後、「逮捕の代償」「芸能界から厳しい声」。ブログやTBSラジオ、他局含む著名人の批判コメント紹介するという「こたつ報道」。BGM、演技的なナレーション。過去の会見をあたかも薬物使用状態であるかのように抜粋。スタジオはスポーツ紙デスク。
ピエール瀧=ウルトラの瀧氏報道、半日雑感。 自ら細かく薬効や摂取手段を説明しながら、「絶対に使ってはいけません」と警告する。 憶測、経歴、逮捕の表情、芸能界への経済的影響については触れるけど、治療、回復、支援については触れない。 明日からは、どうか変わってください。まず報道が。
日テレ「news evey.」およびTBS「Nスタ」などで再紹介。「news every.」は、ショックを受ける「街の声」の紹介や「近所の住民も驚き」のテロップ。両番組とも、吸引時の「巻き紙幣」を再現。「Nスタ」では、たまむすびリスナーだというアナ「ショックで、許せなくて、裏切られたという気持ち」
テレ朝「スーパーJチャンネル」。泥沼というテロップ、イメージイラストなどとともに、コカインの依存性の強さ、怖さを強調。<NHKの出演作 配信を停止>を速報で入れて終了。
NHK「ニュース7」。華々しい経歴について説明した上で「しかしーー」と護送シーンへつなげる。静岡市の「ショック」という街の声の紹介、粉のイメージカットのインサート。アーカイブ削除を「総合的に判断」した理由については特に説明無し。
芸能報道、事件報道としてのみでなく、「薬物報道」をしてほしいのです。 nhk.or.jp/heart-net/arti…
フジテレビ「プライムニュースイブニング」、父親の実家に行き、コメントを取ったのか。
TBS「NEWS23」。事件経緯、経歴を紹介した後、「マルチに活躍していただけに波紋」として、番組放送やライブへの影響に焦点。コカインのイメージ画像を反復。VTRでは元麻薬取締役官のコメント。ずっと奇妙なBGM付き。医療的観点の話は無し。
今日の薬物報道について、薬物報道ガイドラインの紹介を交えながら、15分ほどトークしました。 #ss954 twitter.com/Session_1530/s…
日テレ「スッキリ」。経緯まとめ、韓国紙幣の巻き紙で白い粉の再現。「父親に単独取材」を通じて、「手を出した理由」や「謝罪の言葉」を語らせる。旧来の友人日出郎氏に性格や海外渡航歴を訪ねる。粉の映像を10カット以上映す。吸引、あぶり、注射のイメージも。Vコメは元麻薬取締役官。
ディズニーのオラフの画像が使えないからか、複数の番組が、雪だるまのイメージ画像を使っている…。
「とくダネ!」ミュージシャン・グローバー「死ぬ前に捕まってよかった」。業界への影響まとめ。山田弁護士「法にひっかからないが自粛しているのが現実。CMはともかく映画やテレビをすべて自粛することには疑問」館山ダルク代表十枝「僕は病気として捉える。可愛そうだと思う。つらかったんだと思う」
「薬物報道ガイドライン」を取り上げていただいています! finders.me/articles.php?i… twitter.com/FINDERS_media/…
伊集院さんのコメントは本当に、本当に重要だった。 twitter.com/HuffPostJapan/…
「とくダネ!」、「元常習者」(回復者という表現ではなく)のグループディスカッション、ダルク代表の出演があったのが、他番組と大きく異なった。煽るVTRやパネル、アナウンサー発言と違い、一部除くコメンテーターが「回復」を意識していた。当事者・支援者が出てると随分質が違うという印象。
ハフィントンポストが、昨夜のラジオについて記事にしてくれています huffingtonpost.jp/entry/story_jp…
八代英輝「作品を上映して収益をあげると間接的に反社会的勢力の資金源になることを追認することになってしまう。特にテレビは有限な電波をつかってる。映画は見たい人だけ行くからという意見もあるが慎重になるべき。最近特に減ってないですからね、薬物xx」(最後、録画を何度も聞いたが聞き取れず)
すでに逮捕された人(かつ容疑段階)の映画作品の上映が、反社の利益への「追認」になるからダメというロジックはよくわからない。「上映すると反社肯定の意見が増える」というエビデンスでもあるのだろうか。そのルールが徹底されてもいないわけだしね。
白河 @shirakawatouko さん、「ワイドスクランブル」での薬物報道へのコメントを見ました。認識が古いままでコメントされていたので、いくつかご指摘させてください。 「中毒の方」→依存症当事者 「怖さを啓発しなくてはいけない」→現在ではむしろ「怖さの啓発」一辺倒の弊害が指摘されています
回復過程で元使用者は、自尊心の低さや不安感、そのほか使用に関わる様々な認知や課題と向き合いがちです。そこに「ダメ、絶対」「人間やめますか、それとも覚せい剤やめますか」的に「怖さ」を押し出す啓発をすると、自尊心の低下の強化に加え、スティグマを強化することで回復と社会参加を妨げます。
オススメの本がありますので是非読んでください。いくつか紹介します。 『薬物依存症』 (ちくま新書)。日本で最も熱心に、医学的アプローチから薬物問題に取り組んでいる松本俊彦先生の新書。リーダブルかつコンパクトに、依存症の周辺問題が整理されてます。 amazon.co.jp/dp/4480071725/
『ダルク 回復する依存者たち――その実践と多様な回復支援』 自助グループの代表的な団体ダルクが、どのようなプログラムやワークショップを行っているのか、丁寧に解説しています。実践的でやや専門的ですが、回復に必要なエッセンスがギュッとまとまっています。 amazon.co.jp/dp/4750346888/