1101
性衝動や暴力衝動はヒトの本能(生殖本能、防衛本能)かもしれないけれど、それを克服するのが人間であり、「本能の解放」などというのは少しも人間的な行為ではない。
1102
日本の企業なんて皆自民党に合法非合法の献金をしているのだから、そんなことを言っていたら何も飲めないし、着られないし、住めないし、食べられなくなる。まずはこういう「御恩と奉公」のような精神構造を変えないと公正な近代社会は実現しない。
1103
あのおかしなことを言った憲法学者のおかしな意見も、一般論としては表現の自由・学問の自由として守られるべきではあるが、あのような意見は権力側の意見として既に体制から守られているのであって、彼の場合だけではないが、権力に阿る意見と権力と厳しく対立する意見とを同列に扱うべきではない。
1104
自民党支持者は政府に依存してそこからおこぼれを頂戴する体制が理想だから、普通の民主主義国家にしようとした民主党政権が「悪夢」であったというのは当然で、筋が通っている。
1105
自分自身が金にしか関心がないから、困窮者への支援も金のためだろうと決め付ける。そんな金どこから出てくるというのだろうか。人は金のためでしか動かないと思っているのだろうか。まったく人間を舐めている。
1106
自民党政権では、未来永劫政権を執り続ける、政権交代は絶対に許さないということが自己目的化している。改憲もそのための手段に過ぎない。政権の座にあり続けるための政策が他のすべての政策より絶対的に優先される政権なのだ。しかし、それによって何がしたいのかさっぱり分からない。
1107
わたしが生まれたいと考える国、それは主権者と人民の利害が唯一で、同一のものである国です。国のあらゆる機構が、すべての人々の幸福だけを目指して働くような国です。それは人民と主権者が同じ人格でなければありえないことですから、わたしが生まれたいと考える国は、賢明にも穏健な民主的な政府に
1108
あまりにも科学主義、客観主義への依存が進みすぎると、人間が本能的に持っている「なんかおかしい」という感覚が根拠のないものとして否定されてしまう。カルトの蔓延やトンデモ科学の隆盛の背景には、逆説的だがこの誤った科学主義があると思う。
1109
コロナが5類になるというとまたぞろ経済効果がどれぐらい期待できるかという予測が出てくるけれど、それは金が右から左へ動くだけで社会全体では少しも豊かになりはしないのだから、もうそういう考えはやめて、真面目に社会有用な新たな価値を産み出すことを考えるべきではないのか。
1110
人に冷たい人は冷たくあしらわれるように、人に冷たい国も冷たくあしらわれるだろう。ユダヤ人のように初めから人の温かさなんか求めていないと突っぱねられる強さもないのなら、人には温かくしておいた方が得だと思うが、人には冷たいくせに人の温かさだけは求める身勝手は見苦しい。
1111
マスクをするしない、ワクチンを打つ打たないは自分で決めればいいこと。他人に左右されることではないし、他人に強要することでもない。
1112
共産党の名前を変えるべきか否かは共産党自身が決めることで、外部の人間がとやかく言うことではないけれど、仮に変えたとしてもそれで急に支持が増えるとも思えず、攻撃してくる方は「〇〇党は共産党」と言うに決まっているから、あまり意味はないのではないか。
1113
いったいどういう社会が「よりよい社会」なのか、その根本に立ち返ってしっかり議論し直す必要があるのではないか。価値相対主義が定番化する中で、何がよく何が悪いのかを決めることにためらう風潮が生まれてしまった。そうしている間に、悪がどんどんはびこってしまったのだ。
1114
政治には「よい政治」と「悪い政治」しかない。どの政党がやろうとよい政治はよい政治だし、悪い政治は悪い政治だ。自民党の政治は悪い政治だから支持しないのであり、自民党でもよい政治をするなら批判はしないだろう。それが野党に変わっても同じことだ。
1115
共産主義というのはいずれ人類が必ず検討しなければならない課題となるから、今からどういう形の共産主義社会にしていくべきかを考えておかないと、その時になってまた日本は立ち遅れることになるだろう。まあそれが日本だと言ってしまえばそれまでだが。
1116
9条は、そして憲法はそういう政府から国民を守るためにある。 twitter.com/nakano0316/sta…
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日本人として生まれて来たならば、天皇陛下を尊崇し、日の丸君が代にじ~んとなり、共産党、左翼、リベラル、護憲派、インテリ、フェミニストを目の敵にし、お上には逆らわず、自分の意見は決して持たず、選挙ではいつも自民党に入れていれば、きっと幸せになれるに違いない。
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できれば何もしないで金だけ入るような生活を夢見ている。これで国が衰退しないなら、その方がおかしい。
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改憲・核保有をするべきという結論を出すための議論に、改憲・核保有に反対する側が参加する必要などない。改憲や核保有をどうすればよいかという議論なら、すでに様々な場面で行われている。
1120
確かに三島由紀夫は自分が老人になることを酷く恐れていたようだ。自分の老いを受け入れることができなかったのだろう。それは老いを若さ=美質の喪失と考えるからだろうが、はたして老いは喪失のみであるのだろうか。人生経験を重ねて深い人間性を得た老人は若さとは別の美質を獲得するのではないか。
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需要と供給、それに見合う価格設定という論理だけであらゆる行為が合理化されれば、殺人だって肯定されるだろう。いくら経済的に見合う行為にしたとしても、人としてやってはならないということは、厳としてあるはずだ。
1122
国会が「茶番」だというのは多くの人が感じているはずで、少なくとも時折伝わってくる民主主義先進国の国会におけるような感銘深い演説や討論を聞くことはまずない。日本には演説や討論の文化がないと言われることも多いけれど、ないなら作るしかないだろう。こういうところに「日本風」は有害無益だ。
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これがまさに大澤真幸が言う「アイロニカルな没入」の一例。こんなことで助かるとは誰一人思ってはいない。しかし、お上の決めたことだから、とりあえず守っておけば面倒なことにならずに済む。何かの儀式だと思って従っておけばよい。日本社会にはこういう無駄が満ち満ちている。 twitter.com/333mimina/stat…
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人として自然に生まれ、生き、そして死んでいくことが守られる社会が最も正しい社会だろうと思う。人としての自然を抑圧し、変形し、否定することは、教育であれ、宗教であれ、思想であれ、政治であれ、経済であれ、全て間違っている。だからこの「自然」とは何かが問われることになる。
1125
経済力や軍事力だけなら先進国でなくても世界のトップレベルに立つことはできる。しかし、その後も先進国であり続けるには、この二つの力だけでは無理だろう。